前立腺がんは男性が最も罹患しやすいガンの一つです

前立腺がんは男性が最も罹患しやすいガンの一つです

前立腺がんの概要

前立腺は、上部が膀胱に接して中心を尿道が通る位置にある、クルミや栗の実大の臓器で、男性にしかありません。精液の一部である前立腺液をつくる働きをしており、その働きは男性ホルモンが関与・維持しています。前立腺の構造は、大きく分けて、尿道に近い内腺と外側の外腺の2つに分けられますが、さらに細かく3つや4つに分けることもあります。 前立腺がんは、外側の外腺に発生することが多く、比較的ゆっくりと進行します。

60歳以上の高齢者に多く、近年は増加傾向にあって、厚生労働省の平成26年度患者調査によれば、前立腺がんの患者数は21万1千人となっています。さらに、国立がん研究センターの平成27年がん罹患数(新たにがんと診断される数)予測によれば、9万8千4百人と、男性の予測罹患数で1位になっています。

前立腺がんは尿道から離れた外腺で発生することが多いため、初期に症状が出ることはほとんどありません。しかし、がんが進行・増大することで尿道や膀胱を圧迫して、尿がでにくい、尿の切れが悪い、トイレが近いなどの排尿障害があらわれるようになり、血尿が出ることもあります。さらに進むと、がんが血液やリンパ液の流れに乗るなどして別の臓器でがんをつくる「転移」が起こり、その臓器ごとの症状がでます。

前立腺がんは転移しやすい

前立腺がんは、特に骨に転移しやすいことが特徴で、背骨や肋骨、骨盤などへの転移が良くみられます。骨に転移すると骨痛が起こり、転移した位置によって腰痛や背部痛が見られます。また、リンパ節転移もおこりやすいがんです。リンパ節は、菌やウイルスなどと戦う細胞を運ぶリンパ液の流れる道中にあり、リンパ液の中に入った病原菌や異物などを取り除く働きをしています。前立腺がんは前立腺の近くのリンパ節に転移しやすく、足の付け根のリンパ節に転移した場合は足が浮腫むなどの症状が現れます。他にも、肺や肝臓に転移することもあり、転移した部位によりさまざまな症状があらわれます。

上述したとおり前立腺がんは比較的進行がゆっくりであることが特徴で、罹患しても治療が功を奏することも多く、前立腺がんが直接の死亡原因にならないことも多々ありますが、前立腺がん自体の進行が進み、全身に転移して亡くなることもあります。

 

前立腺がんの原因

前立腺がんになるメカニズムは解明されておらず、詳しい原因はわかっていません。しかし、前立腺がんになりやすい危険因子は明らかになってきています。

一つ目は「高齢」です。60歳以上の高齢者に多いため、ホルモンバランスが影響しているのではないかといわれています。日本は高齢化社会になっていくため、これからも前立腺がん患者は増加していくと考えられています。40歳くらいからみられはじめ、50歳頃から増加していくがんですので、早めに検査を行うことをお勧めします。

二つ目は「遺伝」です。父親や兄弟に前立腺がんの患者がいる場合は罹患する確率が高いといわれています。家族に前立腺がんの方がいる場合は意識的に検査を行い、早期発見に繋げましょう。

三つ目は「人種」です。黒人種>白人種>黄色人種の順に前立腺がんになりやすいといわれています。これは、男性ホルモンの濃度の差が関係していると考えられています。

その他、スナック菓子やファーストフードなど脂肪の多い食事を摂ることが多い人のほうが前立腺がんにかかる確率が高いという研究結果もありますので、食生活を見直すことも大切です。
次の「前立腺がんの代表的な治療法には4種類あります」では前立腺がんの治療法について紹介します。

 

 

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