前立腺がんの代表的な治療法には4種類あります

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前立腺がんの治療法

前立腺がんには大きく分けて4つの治療方法があります。それぞれ、がんの悪性度や進行度などの状態によって適応するかどうか違いますので、医師の説明を良く聞いて相談し、納得のいく治療を選びましょう。

・手術療法

手術を行う場合は根治的前立腺全摘除術といって、一般的には前立腺と隣にある精嚢という臓器、さらに骨盤内のリンパ節を取り除きます。手術にはいくつかの術式がありますが、下腹部を切開して前立腺を取り出す「恥骨後式前立腺全摘除術」と、腹部にいくつかの小さな穴をあけ、内視鏡などの器具を挿入して前立腺を取り出す「腹腔鏡下前立腺全摘除術」の2つが一般的で、稀に陰嚢と肛門の間の会陰部を切開して前立腺を取り出す「会陰式前立腺全摘除術」という術式も行われることがあります。

手術を行うと、勃起神経を切断するため勃起障害が起こりますが、勃起神経を温存する術式もあります。また、前立腺を取り出す際に一度尿道と膀胱を切断して繋ぎ合わせるので、術後に排尿障害が起こることもあります。術後は1~2週間で退院できることが多いようです。すべてのがん細胞が取り切れなかった場合は再発の可能性もあります。

・放射線療法

前立腺がんは放射線療法が効果的ながんの一つです。体の外から放射線を当ててがん細胞を攻撃する「外照射」と、前立腺内部に放射線を発する物質を埋め込む「内照射」があります。

外照射では、前立腺周囲の膀胱や直腸などといった正常な組織に当たる放射線の量をなるべく減らす「三次元原体照射(3D- CRT)」や、がんの形に合わせて放射線に強弱をつけることによって、正常な組織に放射線が当たる量を減らす「強度変調放射線治療(IMRT)」がよく用いられています。外照射は一般的に1日1~2回、週5 回程度行い、これを7~8週間前後続けなくてはなりません。長期間入院して続けるか、毎日病院へ通うことになります。

内照射は「密封小線源療法」という治療が代表的で、「線源」と呼ばれる放射線を出す物質を密封した小さな粒状の容器を前立腺内部に埋め込む方法です。主に下半身の麻酔をかけた上で、陰のうと肛門の間の会陰に専用の針を刺し、その中に線源を通して前立腺に埋め込みます。線源は体内に埋め込んだまま一生を過ごします。半日で治療が終了し、前立腺に直接高濃度の放射線を当てることが可能な治療ですが、副作用として排尿障害が起こることがあります。

放射線療法では前立腺を取り除いてはいないので、効果が現れているか、再発の兆候がないかなど、定期的に検査を行う必要があります。

・内分泌療法

前立腺がんが育つには、男性ホルモンが必要です。内分泌療法はホルモン療法とも呼ばれ、男性ホルモンの働きを抑えて前立腺がんのがん細胞が育ち、活動するのを抑える治療法で、ほとんどの前立腺がんに効果があるといわれています。しかし、数年経過すると再びがんが活動を始める「再燃」という状態になることもあります。

内分泌療法では、「GnRh(LH-RH)アナログ製剤」という薬を注射する方法と、「抗アンドロゲン剤」という薬を内服する方法、それらを併用した「CAB療法」という方法があります。内分泌療法では更年期障害のような発汗やほてりのほか、性機能障害などの副作用がみられることがあります。

・化学療法

化学療法はいわゆる「抗がん剤」のことで、ホルモン療法が有効でないときや、ホルモン療法後に再燃した場合に行われます。使用する薬剤により様々ですが、吐き気や脱毛、骨髄抑制(白血球や赤血球が少なくなることで感染や貧血などの症状があらわれる)などの副作用がみられることがあります。

・監視療法

前立腺がんと診断されても非常に進行が遅く、体にほとんど悪さをしない場合があります。その場合は積極的に治療をせず、定期的な検査を行うことがあります。これを監視療法と呼び、悪さをし始めたら適した治療を行います。

 

 

どの治療法でもメリットとデメリットがありますので、医師とよく相談して病状に合った治療法を選択するようにしましょう。

 

次の「前立腺がんの高密度焦点式超音波治療法やダヴィンチ手術って何?」では前立腺がんの治療法について紹介します。
 

 

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