名医が腹腔鏡手術で胆のう摘出を行うと成功率が高い

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名医が腹腔鏡手術で胆のう摘出を行うと成功率が高い

腹腔鏡手術による胆のうの摘出手術は、主に胆のう結石症(胆石症)に対して行われる手術です。腹腔鏡手術も高度な技術が必要なので、経験豊富な名医の方が安心なようです。今回は、腹腔鏡手術による胆のうの摘出手術の名医にはどのような要素が必要科ということに関する論文を紹介します。

 

腹腔鏡手術による胆のう摘出手術とは

腹腔鏡手術による胆のう摘出手術は、腹腔鏡とよばれるカメラを使用しながら胆のうを摘出する手術のことです。お腹を開けて行う開腹手術に比べて傷が小さくてすむため、術後の出血や痛みが少なく、傷あともほとんど目立たないというメリットがあります。入院日数も少なくてすむことが多いため、早く退院できる可能性が高いです。

 

しかし、腹腔鏡手術は開腹手術に比べて直接お腹の中を見ることができないため、高度な技術を必要とします。

 

腹腔鏡手術による胆のう摘出手術は、胆のう結石症(胆石症)に対して適応のある手術です。ただし、手術の前に胆石の大きさや全身状態の評価などを慎重に行い、腹腔鏡手術が可能と判断された場合に行われます。手術中に腹腔鏡手術では治療が難しいと判断された場合、または手術中に出血などの合併症が起きた時には開腹手術に切り替えられることもあります。

 

年間手術件数の多い名医は腹腔鏡手術による胆のう摘出手術における成功率が高い

今回紹介する研究では、イギリスにある1つの病院で行われた腹腔鏡手術による胆のう摘出手術を対象としています。腹腔鏡手術から開腹手術に手術中に切り替えられた割合と医師の年間手術件数がどのように関連するかを明らかにする目的で行われました。年間手術数がどのくらいあると、腹腔鏡手術による胆のう摘出手術の名医といえるのかということがわかれば確かに有意義ですよね。

研究の結果

1999年から2004年までに1605例の胆のう摘出術が8名の医師によって行われていることがわかりました。全体で、78件(4.9%)が開腹手術に切り替わっていました。年間の手術件数は、最も多い医師で104件、最も少ない医師では1件未満でした。

腹腔鏡下手術から開腹手術に切り替わった割合は、年間手術件数の最も多い医師において最も低く3.3%でした。年間手術件数が最も少ない医師における、開腹手術への切り替え率は50%、次に少ない医師においては16.2%でした。

一般的に、腹腔鏡手術から開腹手術に切り替わる割合は約5%なので、病院全体における切り替え率は標準的であるものの、医師の年間手術件数によって大きな違いが出ることがわかりました。

 

また、2006年から2009年に再度病院が行った調査によると1862例の腹腔鏡下胆のう摘出術が4人の医師によって行われ、そのうち65例(3.5%)が開腹手術に切り替わっていました。年間手術件数で比較すると、1年間に最も手術件数が多かった(267.8例)医師においては開腹手術への切り替え率が3.4%に対し、最も少ない手術件数(23例)の医師においては5.4%であったことがわかりました。

研究結果のまとめ

今回の結果から医師の1年間に経験した手術件数が多いほど、腹腔鏡下手術を開腹手術に切り替えずに成功できる確率が高いことが明らかになりました。今回の研究で、腹腔鏡手術による胆のう摘出手術においても手術件数の多い名医が行った方がよいことがわかりました。

 

 

腹腔鏡手術による胆のう摘出手術の名医がいる病院の探し方

日本内視鏡外科学会は、手術をする医師によって技術の差が大きいとされている内視鏡外科手術に関して、医師の技量を審査し認定する制度を設けています。腹腔鏡下胆のう摘出術も内視鏡外科手術の1つです。この制度に認定されている医師が、名医の一つの条件ともいえます。

 

病院によっては、日本内視鏡外科学会技術認定医が手術していることを明示している所もあります。内視鏡手術の名医を探す時の参考にするとよいかもしれません。

 

一方で、胆石や胆のう炎に対して、内視鏡を使用した手術ではなく、内視鏡治療を行うこともあります。内視鏡治療は、外科ではなく消化器内科医が行います。クリンタルでも、胆石/胆嚢炎内視鏡治療の名医を紹介しているので参考にしてみてください。

 

参考論文:Does concentration of surgical expertise improve outcomes for laparoscopic cholecystectomy? 9 year audit cycle.

 

 

 

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