高熱だ!すぐインフルエンザの検査しなきゃ!?ちょっと待って、検査は24時間たってから!

高熱だ!すぐインフルエンザの検査しなきゃ!?ちょっと待って、検査は24時間たってから!

 

冬が近づいてくると心配になってくるのがインフルエンザです。熱が出てからだが重くてだるい、咳や鼻水もでるし、食欲もない。そんなときはインフルエンザにかかっているかもしれません。病院では、このような症状で来院してきた患者さんがいたら、すぐに検査を行ない、結果が出るまで暫く別室で待ってもらうなど、他の人にうつらないような対応をとります。そこで、インフルエンザのような症状があった時に行なわれる検査についてまとめてみました。

 

インフルエンザの検査はどんな検査?

インフルエンザは、インフルエンザウィルスに感染して起こるウィルス感染症です。症状は、風邪に似ていますが、風邪と比べて症状は重いのが特徴です。熱も38〜40℃になることもありますし、からだのだるさも強くなります。咳や鼻水も伴いますが、やはり風邪よりもかなりつらくなるものです。そして、なにより感染力も強いです。ですから、他の人にうつさないためにもまずは自分がインフルエンザにかかっているかどうかを調べなければなりません。

インフルエンザは、飛沫感染で広がります。飛沫感染とは、ウィルスが含まれた鼻水や唾液がくしゃみ、咳などにより周囲に拡散して、他の人にうつり広がっていく感染経路のことです。ですから、インフルエンザウィルスは、鼻水や唾液に存在しています。そこで、これらのなかにインフルエンザウィルスが含まれていないかどうかを調べることになります。

そこで、検査の時には鼻の奥やのどの辺りを綿棒で拭ってそこの粘液を採取します。そして、そのなかにインフルエンザウィルスがいないかどうかを調べるのです。その方法は、2種類あります。ひとつは、”迅速診断キット”とよばれるものを使う方法と、もうひとつは”分析装置”を使って調べる方法です。なお、どちらの検査方法であっても、健康保険で検査を受けることが出来ます。

インフルエンザ 検査

 

インフルエンザ迅速診断キットを用いた検査について

これは、インフルエンザ迅速診断キットとよばれる専用の検査用具を用いた検査方法です。操作も簡単で、結果も”迅速”と銘打っているだけあって早く、約10〜15分で出ます。しかも大きな検査器具は必要ではなく、このキットだけで完結します。こうした利点から、かなり広く普及しておりまして、インフルエンザの検査といえばこの方法と言っても過言ではないくらいです。

検査方法

方法は、鼻の奥やのどのあたりの粘液を採取します。採取方法は、鼻から細い綿棒を入れて鼻の奥から粘液を拭い取る方法、軟らかいゴム状のストローを鼻から差し込んで、吸引ポンプで吸い取る方法、患者さんに専用の採取シートを用いて鼻をかんでもらい、その採取出来た鼻かみ液に綿棒の綿球の部分をこすりつけて、採取する方法の3つがあります。どの方法を選ぶかは、主治医の先生の判断となります。

続いて、採取した粘液のついた綿棒ごと、専用処理液の入った検査容器に入れて綿球の部分をつまみ、含まれた粘液を絞り出します。そして、容器にたまった粘液を検査試薬の入った検査キットに滴下します。量は2〜3滴あれば十分です。

検査結果

その後、判定にうつります。採取した粘液を滴下すると、検査キットの試薬と接合します。この試薬のことを標識抗体(ひょうしきこうたい)といいます。本当はウィルスは目に見えませんが、これにより目に見える様な状態にすることができます。そして検査キットには、あらかじめインフルエンザウィルスのA型とB型に対応する補足抗体(ほそくこうたい)というものがつけられております。もし、採取した粘液にインフルエンザウィルスが含まれていたら、そのタイプに応じて補足抗体のところに色付けられて現れてきます。これを陽性ラインといいます。インフルエンザの迅速診断キットでは、A型のところに陽性ラインが現れれば、インフルエンザウィルスA型、B型のところに出現したのであれば、インフルエンザウィルスB型と判定します。

インフルエンザ分析装置のよる検査方法

迅速診断キットの場合、インフルエンザに陽性か陰性かは、検査キット上の色の出現の有無で判断しますので、人の目によって判断する方法といえます。しかし、分析装置によるインフルエンザ検査では、人の目ではなく専用の検査機器が判断するところが異なる点です。検査結果は、検査機器自身が判断をすることになりますから、人の目による曖昧さや迷いを排除することにより、正確に判定できるというところが、大きな利点です。

検査方法

検査は、写真現像の技術を応用して行なわれます。鼻の奥やのどのあたりから採取した粘液を検査試薬の入った専用の検査カートリッジに滴下します。そして検査カートリッジを検査装置にセットすれば後は自動的に検査が行なわれ、検査が完了すれば結果がプリントアウトされてでてきます。この検査機器の中では、ウィルスに目印をつけて判定するのですが、その際にその目印に銀を結合させて、数十倍から100倍程度のより大きな目印に変換することで、検査の感度を上げているのが特徴です。

検査結果

検査の感度は、A型で数倍、B型で10数倍とあげることができますので、ウィルスの少ない初期段階でも見つけやすくなります。そして、自動的に判定された検査結果が出てきますので、判定を読み間違えることもないのが、迅速診断キットと比べてのメリットとなります。反面、専用の機器を購入しなければならないデメリットもあります。

 

インフルエンザの検査の結果はどれくらいでわかる?

迅速診断キットを用いたインフルエンザ検査では、結果が出るまでの所用時間は、およそ15分から20分程度です。分析装置を用いたインフルエンザ検査での検査時間は、迅速診断キットによる検査よりも早くなります。使用する検査機器によって所要時間は異なりますが、各社おおむね数分から10分程度の時間で判定されます。

 

インフルエンザの検査はいつ受ければよい?

インフルエンザを疑わせる症状が現れてすぐにインフルエンザ検査を受けても、迅速診断キットを用いた検査の場合、正しい結果が得られないことがあります。これはインフルエンザウィルスの量が少ないためです。そのため、インフルエンザにかかっていたとしてもウィルス量が少なく検査結果が陰性となることもあります。迅速診断キットを用いた検査では、症状が発現してから24時間程度待ってから、検査を受ける必要があります。

分析装置を用いた検査であれば、感度を上げてから検査を行ないますので、感染の初期段階でもインフルエンザウィルスを発見出来る可能性があります。しかし、受診した病院やクリニックがどちらの方法を用いて検査を行なっているのかわかりませんので、インフルエンザを疑わせる症状が現れてから24時間ほど経ってから受診する方がいいでしょう。

 

インフルエンザの検査はどこで受けられる?

インフルエンザの検査キットは、市販されていません。迅速診断キットや分析装置を持っている病院やクリニックで検査をしてもらう必要があります。受診する診療科目としては、内科を標榜しているところがいいでしょう。内科であれば、どちらの方法であれ、インフルエンザ検査をうけることができるでしょう。

検査を受けに行くときの注意点

病院や医院を受診する際は、マスクをつけて受診してください。マスクの目は、インフルエンザウィルスよりも荒く、ウィルスは素通りしますが、インフルエンザウィルスは飛沫感染します。このとき、ウィルスを含んだ鼻水や咳などの飛沫の直径は、マスクの目よりも大きいため、そこでキャッチ出来ます。自分自身を守る目的というより、他の人を守るためにも、来院するときはマスクをつけるようにしてください。

インフルエンザ 症状

検査結果が出るまでの注意点

さて、インフルエンザを疑わせる症状を伴って受診した場合、鼻の奥やのどのあたりから粘液を採取したのち、検査結果が出るまでの数分〜15分程度の間、一般の待合室とは異なる別室で待機することになります。他の患者さんがいる待合室で待っていると、インフルエンザであった場合に、他の患者さんにうつしてしまう可能性があるからです。特に病院などの医療施設は、体調が優れない患者さんが集まってくるという特性があります。こうした施設では、感染がより拡大しやすい傾向があります。

再検査の可能性

ところで、インフルエンザ検査を受けたところ、検査結果がマイナスだったけれども、翌日の再受診を病院やクリニック側から要請される場合があります。これは、インフルエンザの可能性を完全に否定しきれないためです。もしかしたら、インフルエンザなのだけれども、ウィルスの量がそれほど多くないために、特に迅速診断キットの場合、正しく判定することが出来ない場合があります。そこで、患者さんの症状や、患者さんのご家族の感染状況などから、インフルエンザである疑いが濃厚である場合、ウィルスの量が増えるのを待つ意味で、翌日に再受診することを頼まれるのです。インフルエンザ検査で結果がマイナスであれば、抗インフルエンザウィルス薬を処方することが出来ません。体調が良くなくて、受診するのも非常に疲れると思いますが、きちんとした結果を得るためにも要請通りに受診してください。

 

インフルエンザの検査は種類ごとに違う?

インフルエンザウィルスには、A型とB型があります。正確にはC型もあるのですが、C型は、幼少時にかかることが大半で、一度かかるとC型ウィルスに対する免疫は一生涯消えない終生免疫といわれるタイプの免疫になりますので、再び感染して症状が現れることはありません。

A型とB型にウィルスの違いはありますが、どちらもインフルエンザウィルスです。迅速診断キットを用いた検査であっても、分析装置を使った検査であっても、どちらも対応していますので、一度の検査で判定することが可能です。

 

まとめ

以上のように、インフルエンザの検査方法には、”迅速診断キット”を用いた検査方法と、”分析装置”を使った検査方法の2種類あり、それぞれに特徴があります。どちらを使って検査をしてもいいのですが、迅速診断キットを用いた検査の場合、症状が現れてから24時間程度経ってからでないと、ウィルスの量が少ないために、正しい結果が得られないことがあります。ですから、インフルエンザのような症状があり、医療施設で診てもらうとしても、その症状が現れてからすぐにいくのではなく、24時間ほど待ってから受診するほうが正しい検査結果が出やすいといえます。

受診する際には、インフルエンザかどうかわからないということで、念のためマスクをして行くようにしましょう。これは他の人に感染を広げないための心遣いです。検査結果が陰性でインフルエンザと判定されなかったとしても、主治医が翌日の再受診を要請をした場合は、しんどいとは思いますが、指示に従うことを勧めます。

 

 

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