げ!中性脂肪が高い…薬飲むべきなのかな!?

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げ!中性脂肪が高い…薬飲むべきなのかな!?

血液検査の項目の一つである中性脂肪。中性脂肪の値が高い…と頭を悩ませていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?確かに脂肪といえば腰やお腹の贅肉を思い出して、あまりいい印象がない方もいらっしゃるのではないかと思います。どちらかというとネガティブな印象のある脂肪ですが、この中性脂肪は体を動かすための大切なエネルギー源の一つです。とはいえ、この中性脂肪、エネルギー源であるならばたくさんあってもよいのか、と思うかもしれませんが、もちろんそんなことはありません。

検査で中性脂肪が高く出た時の体はどういう状態なのか、そのままだとどうなるのかなど、今回は中性脂肪についてまとめてみました。

 

そもそも中性脂肪って何?

食べ物を食べると、食べ物の中の脂質が小腸で吸収されて血液中に入り、体のエネルギーをして使用されます。そして、使いきれなかったエネルギーの余りが、中性脂肪、別名「トリグリセリド」として体内に蓄えられるのです。

人の体が活動するとき、エネルギー源として最初に使用されるのはブドウ糖ですが、それが不足してくると、貯蔵されていた脂肪が分解されて、再び血液中に放出されてエネルギーとして使用されます。これが血液検査で数値としてみることのできる「中性脂肪」の値になります。中性脂肪は脂溶性ビタミンと呼ばれる、脂の中に溶けるビタミンA、ビタミンE、βカロチンなどを含んでいます。また、脂溶性ビタミンは細胞の活性化や保護に役立っており、私たちにとって必要不可欠なものです。

 

中性脂肪が高いと出たとき

中性脂肪は、食後30分くらいから上昇し始め、4~6時間後に最も高くなります。食事によって値が大きく変わってしまうため、検査は早朝空腹時に行います。健康診断に何も食べずに来てくださいと言われる理由の一つです(最近は一通りの検査後においしい食事がでてくる人間ドックもありますね。空腹にランチがしみます)。血液検査における中性脂肪の正常範囲は、30~149mg/dlです。日本人間ドック学会の判定基準では、中性脂肪血が150~249mg/dlの場合は用経過観察、250mg/dl以上の場合は精密検査または治療が必要だと言われています。

中性脂肪が高い状態を、脂質異常症(高脂血症)と言います。そして、やはり高脂血症の方の多くに肥満がみられます。

 

中性脂肪が高い人に潜む病気

血管内にただよう中性脂肪が増えると、血液がドロドロになります。そのため、中性脂肪が高くなると血管がつまるリスクがぐっと高まるのです。

高脂血症が進めば、血管がつまることで引き起こされる脳卒中や心筋梗塞など、命に係わる病気になる可能が高まることから、中性脂肪が異常値であった場合は、何かしら病気が潜んでいると考え、生活習慣を見直していく必要があります。また、糖尿病や甲状腺機能低下症、肝障害などの疾患も疑われます。

また、中性脂肪が29mg/dl以下と低い場合にも、何か病気や遺伝子の異常があると考えられます。中性脂肪が低い時の症状としては、体を動かすのに必要なエネルギーが不足している状態が考えられる為、めまいやふらつき、動機、息切れなどがあります。また、中性脂肪が低い場合にも、栄養や脂溶性ビタミンが不足することで、動脈の弾力性がなくなり、血液の流れの妨げになることから、動脈硬化を引き起こすことがあり、進行すれば狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの危険な病気に繋がります。考えられる病気としては、甲状腺機能亢進症、肝臓病、アジソン病、栄養障害などがあります。

 

中性脂肪の数値が高いときの対策

中性脂肪は高くても低くてもいけません。異常値が出た場合、どのように対処していけばよいでしょうか?見ていきましょう。

・29mg/dl以下:低中性脂肪血症

原因となる病気の有無を調べます。

・150~299mg/dl:軽度高中性脂肪血症

食事療法や運動療法をスタートします。

・300~749mg/dl:中等度中性脂肪血症

食事療法、運動療法をしながら、他の危険因子があれば投薬治療を行います。中性脂肪は肝臓とも深い関係がありますので、500mg/dl以上になれば禁酒します。

・750mg/dl以上:高度中性脂肪血症

薬物療法が必要です。特に1000mg/dl以上になれば膵炎になる危険が高く、速やかに中性脂肪の値を下げることが必要になります。

 

中性脂肪が高いときの原因

検査前の絶食が守られていない場合

一般的に中性脂肪が高く要再検査となるケースとして、健康診断の時、朝ご飯を食べて行ってしまったなどの要因が考えられます。

食生活の乱れ

炭水化物や清涼飲料、お菓子やアルコールの過剰摂取は中性脂肪を高める大きな原因となります。精製された炭水化物はインスリンの急激な上昇を招き、インスリンを作る膵臓に負担をかけると言われています。消化しきれなかった炭水化物は中性脂肪の材料となり、結果中性脂肪値を高めることになります。また、アルコールも中性脂肪を分解する酵素の働きを妨げる原因となり、中性脂肪の値が高くなります。

肥満

肥満になると動かなくなり、エネルギーの消費量が低下します。しかし、食欲は変わらないので、食事量はいつもと変わらず、結果、余分な糖質や脂肪がたまり、中性脂肪が高くなってしまうのです。そしてさらに太り、動かなくなり、中性脂肪がまた増えると言った、負のスパイラルに陥ってしまうのです。

タバコ

タバコに含まれるニコチンは交感神経を刺激させる作用があるため、血圧を上げ、心拍数を高めることで心臓に負担をかけます。また、中性脂肪の原因となる血液中の遊離脂肪酸を増やす働きや、動脈硬化の予防に役立つ善玉コレステロールの濃度を低くする働きがあります。

中性脂肪 高い

 

中性脂肪が高い場合、一緒に確認すべき値

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)

中性脂肪と同じ動脈硬化の原因となるのがLDLコレステロールの値で、正常値は150~119mg/dlです。LDLコレステロールが使い切れず血液の中に留まり続けると、血管の壁に付着し、動脈硬化などを引き起こす原因となるのです。中性脂肪とコレステロールの値が高ければ高いほど、動脈硬化のリスクは上がりますので、合わせてみていくとよいでしょう。

HDLコレステロール(善玉コレステロール)

HDLコレステロールは体内に蓄積された古いコレステロールを回収し、肝臓へ返す働きがあります。HDLコレステロールの正常値は40mg/dl以上です。これが低くなると、古いコレステロールが回収されず、血管内に残りやすくなることから、動脈硬化を引き起こす原因となります。

 

中性脂肪が高いといわれたらどこで診てもらえばいいの?

また中性脂肪が高く、要再検査となった場合は、内科を受診しましょう。再検査によって治療が必要になった場合は、そこからさらに専門の科に受診します。

中性脂肪が高い場合、主に食生活や生活習慣に問題がある為、生活習慣病の治療に力を入れている病院であれば、今後の食生活に関しての指導を受けることもできます。

 

中性脂肪の高い状態を改善するには

中性脂肪 高い

有酸素運動

有酸素運動とは、呼吸によって酸素を取り込みながら時間をかけて比較的弱い力を使って行う運動を指します。有酸素運動を行うと、血行が良くなり、リポタンパクリパーゼという酸素が筋肉内で活発に動いて、中性脂肪を運んでくるリポタンパクが分解しやすくなるため、中性脂肪が下がります。具体的な運動として、早足による散歩、ジョギング、サイクリング、水泳などがあり、これらを定期的に長期間続けることで効果が出ると言われています。目安として、1日30分から60分程度の運動を少なくとも週に3回、可能であれば毎日続けることが大切です。

食生活の改善

食生活では、動物性脂肪が多い食品(牛や豚の脂身やハム、ベーコン、チーズ、バター、生クリームなどの乳製品)や糖質(炭水化物)を摂り過ぎないことが大切です。糖質には、パンや麺類、ご飯、イモに含まれるデンプンやお菓子に含まれるショ糖(砂糖)、果物に多く含まれるブドウ糖や果糖などがあり、いずれも中性脂肪の原因となります。特にショ糖、果糖、ブドウ糖は体内での分解・吸収が早いので注意が必要です。

中性脂肪を下げるのに効果がある食品は、アジやイワシ、サバ、サンマ、マグロなどの青魚です。これらの魚の油には、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれており、肝臓での中性脂肪の合成を抑えて、血液中の中性脂肪を減らす作用があります。

 

 

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