糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります!

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糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります!

1型糖尿病の概要

人体にはさまざまな体内のバランスを整える物質(ホルモンと言います)が備わっていますが、血糖値を下げるホルモンはインスリン1種類しかありません(血糖値を上昇させるホルモンは複数存在しています)。糖尿病はこのインスリンの量や作用不足により血糖値が高くなる病気で大きく1型糖尿病2型糖尿病の2つに分類されています。

一般的に肥満やメタボリック・シンドロームと関連して知られている「いわゆる糖尿病」は、2型糖尿病のことを指します。1型糖尿病はインスリンがほとんど出なくなってしまう病気で(専門用語でインスリン分泌不全と言います)、これに対して2型糖尿病はある程度のインスリン分泌不全にインスリンの効きにくさ(専門用語でインスリン抵抗性と言います)が加わることで生じます。肥満やメタボリック・シンドロームと関係するのはインスリン抵抗性のほうですので、肥満の人に多いのは2型糖尿病で、1型糖尿病は肥満とは関係がありません。また、1型糖尿病は全糖尿病患者の5%程度に過ぎません。

糖尿病を発症して高血糖になると下記のような症状が出るようになります。

  • 口が渇いて水分を多量にのむ
  • 尿量が多い
  • だるくなる
  • 体重が減る

特に1型糖尿病では次項に記載したように比較的短期間の間でこれらの症状が出現することも多く、さらには著しい高血糖のために意識がもうろうとする、あるいは代謝バランスが大きくくずれる糖尿病ケトアシドーシスという危険な病態にまで進行することが少なくありません。インスリン分泌不全が高度で、自分自身の体からはインスリンが分泌されていない状態の1型糖尿病患者さんにインスリンを補充しないまま放置すると最終的には死に至ります。

1型糖尿病は小児~思春期に比較的多い病気ですが、小児糖尿病のうちで1型糖尿病が占める割合は20%程度であり、やはり2型が大多数であることに変わりはありません。一方で中高年であっても1型糖尿病が認められる場合もあります。糖尿病患者さんの大多数が2型糖尿病であるといっても、日本における1型糖尿病患者数は15~20万人程度と推定されており、決して珍しい病気ではありません。

 

1型糖尿病の原因

インスリンは膵臓の膵島(ランゲルハンス島とも言います)と呼ばれる部分にあるベータ細胞で産生されています。1型糖尿病はこのベータ細胞が破壊されるためにインスリン分泌不全を生じることで発症します。

ベータ細胞が破壊される速度はさまざまで、①1週間程度で著しい高血糖になるもの(劇症1型糖尿病)、②3ヶ月程度で著明な高血糖になるもの(急性発症1型糖尿病)、③ベータ細胞が少しずつ破壊されて徐々にインスリンが出なくなっていくもの(緩徐進行1型糖尿病)に分類されています。しかしながら、どうしてベータ細胞が破壊されるのかについては、現在でもはっきりとはわかっていません。可能性として、自己免疫(免疫は本来自分自身のからだを守るために備わっているシステムですが、それが自分の膵島を攻撃してしまう)などの機序が想定されています。

現時点では遺伝的な要因をもっている人に、ウイルス感染などの環境的な要因が加わることで発症するのではないかと考えられています。ただし1型糖尿病患者さんの子どもが必ず1型糖尿病を発症するわけではなく、むしろ家系内の血縁者(両親や兄弟、姉妹)に糖尿病がいる人の割合は1型よりも2型糖尿病の方が多いことがわかっています。また1型糖尿病の発症に関係するウイルスも特定されていません。したがって、1型糖尿病の予防法は現時点では存在しないと言わざるをえません。

こちらのコラム「症状・疾患別受診すべき医療機関-⑱糖尿病」では、1型糖尿病を含む糖尿病についてのより詳しい分類や症状の違い、受診すべき医療機関などについて紹介しています。

 

 

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