「検査機器がなく診断できない」と言われないためのポイントー「受診する」って難しい!④

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「検査機器がなく診断できない」と言われないためのポイントー「受診する」って難しい!④

かかりつけ医では診断できない場合

「ここでは診断ができないので、大きな病院を紹介しますね」

そんな医師の言葉に、肩を落とした経験はありませんか?

これからご紹介するAさんも、このような受診で失敗した一人です。

 

Aさんは、1ヶ月前に受けた健康診断の結果を受け取ったら、胃のバリウム検査で異常所見ありと書かれていたので、慌てて仕事を早退し、近くの消化器内科を掲げているクリニックを受診しました。

そこで、もう一度血液検査と腹部X線検査(お腹のレントゲン)を受けて、1週間後に、結果を聞くために再受診しました。その結果、冒頭の様に「ここでは設備がないから診断ができない、胃カメラの可能なところに行ってください」と告げられ、違う病院を紹介されました。そちらで再度血液検査を行い、胃カメラの予約をして、2週間後に胃カメラを受けて、ようやく”胃のポリープ”という診断を受けました。

なぜAさんは診断がつくまで何週間もかかり、4回も受診しなければならなかったのでしょうか。

 

医療機関によって、実施できる検査は限られている

「かかりつけ医」の役割ー医療機関分類①でご紹介したように、例えば内科のクリニックでは血液検査や尿検査、感染症検査が可能で、超音波エコーやレントゲンなどの検査もほぼ可能ですが、内視鏡検査やCT検査が受けられるところは限られます。

下記「医療施設静態・動態調査」は政府が発表しているデータです。

検査可能施設数

聞き慣れない検査名がズラッと並んでいると思いますが、例えばこの表から、一般病院の70%以上で実施されている「マルチスライスCT」という検査も、クリニックでは3%程度しか実施されていないことがわかります。また大腸内視鏡なども、60%弱の病院が行っていますが、クリニックでは可能な施設は6%程度にとどまります。

 

今回のケースでは胃の病変に対し、診断するのに胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が必要だったのですが、クリニックの16%程度にしか胃カメラの設備がなく、Aさんが最初に受診した施設に胃カメラがなかったということです。

 

効率的な受診をするためのポイント

このような状態に陥らないように、効率的に受診するためには2点必要な情報があります。

まず1つ目は「自分の病気の診断に何の検査が必要なのか」です。こんな症状があるときには、どんな疾患が疑われるのか、その疾患を診断するためにはどの検査が必要そうかということを理解しないと、どんな検査が必要かわかりませんが、一般の患者さんであれば下記の場合ぐらいを理解しておいていただければいいのではないでしょうか。

  • 血痰、呼吸苦など → CT検査
  • 胃のむかつき、吐血など → 胃カメラ
  • 黒い便(血が酸化して黒くなったもの) → 大腸カメラ

症状は人によって千差万別ですので、これに対応する検査の数はきりがなく、必要な検査と症状の対応を覚えるのもきりがないです。例えば、眼の症状では、眼圧が高いと言われたら視野検査が必要、首を振るとチカチカとしたものが見えるなら眼底検査が必要、などありますが、このレベルになってくると、まず近くのクリニックを受診してそこで難しいなら他の医療機関を紹介してもらう、もしくはネットなどで症状に関する知識を少し身につけ、自分なりに必要な検査を想像してから受診するというのもいいと思います。

 

そして2点目の必要な情報は、「その医療機関で何の検査を受けることができるのか」という情報です。

この情報は、医療機関のホームページに明確に記載されている場合もありますし、医療機関に直接問い合わせて現在の状況を説明し、受けたい検査を行っているかどうか質問すれば、きちんと答えてくれます。

(※ただし、その様にきちんと問い合わせても「では一度診察して状態を見ますから、とりあえず来てください」と案内され、せっかく受診しても結局違う病院を紹介されて終わるケースも見受けられますので、注意が必要です。)

時間のムダや手間を避けるためにも、可能な範囲で、自分の症状や検診結果の診断にはどんな検査が必要かを確認し、どこでその検査が可能なのかを把握してから受診しましょう。

 

 

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