ビッグデータで最適な医師とマッチング!米国MD Insider

医療業界もビッグデータの時代へ
今回ご紹介するのは、米国のスタートアップのMD Insiderというサービスです。
ビッグデータを活用して外科医の腕を評価しており、患者の加入保険情報や登録医師の業績、勤務地などをもとに最適な医師とのマッチングを行ったり、予約をしたりすることができます。
MD Insider—これまでの軌跡
MD Insiderは2012年にカリフォルニア州サンタモニカにてデイビッド・ノリスによって設立されました。
過去に下手な外科医による手術を受けてしまった、ノリス自身の経験がもとにスタートアップされたこのサービス。最適なケアの提供、不必要な検査や治療過程の削減、より良い結果をもたらす、医療費抑制というミッションのもと、現在では、患者向けのコールセンター、ウェブサイト、マッチングサービスを展開しています。
また、設立4年目の2016年11月現在、850,000名もの医師データが登録され、2億5千万人の患者が利用しています。
そして何と今や、12億円の投資を受けるまで成長しました。
MD insiderの類似サービス
BetterDoctor
医療保険プランや患者の病状や条件に対応しつつ、地域の医者を探せるサービスです。これまでにSoftTechVC、500 Startups、Burrill & Coなど有名なベンチャーキャピタルなどから約2億6千万円の出資を受けています。
詳しくはBetterDoctorの記事をご覧ください。
ZocDoc
2007年に創業し、米国のヘルスケアスタートアップブームを牽引したとされています。これまでにFounders FundやKhosla Ventures、SV Angelなどから出資を受けているほか、個人投資家としてアマゾンのジェフ・ベゾス氏らも出資しています。
Amino
ビッグデータを活用することで、患者ごとに最適な医師を提案するきめ細かさを売りにしています。保険会社の顧客対応部門から取得した患者に関する膨大なデータを保有していることで、最適な紹介を可能にしています。同社は89万3000人の医師の情報を持っているとのこと。
日本での展開は?
MD insiderは、ビッグデータを活用して医師を評価し、患者に必要な情報を提供するという仕組みであるため、データ解析の技術さえ持ち込み、日米の保険制度の違いをシステムに反映すれば、日本でも十分展開可能なサービスだといえます。
ただし、MD insiderはまだアメリカ国内(シカゴ、ダラス、ニューヨーク、サンフランシスコ)での事業拡大を進めている段階であり、国外への展開計画は公表していません。
MD insider—今後の課題
MD insiderは12億円もの出資を受けており、先ほども申し上げたとおり2016年にはニューヨークを始めとする国内の大都市へサービス展開を進めています。
今後は、より多くの顧客を獲得し、他地域への展開を進めていくことで事業拡大していくフェーズとなります。
類似サービスが台頭するなか、どのようにアドバンテージを生み出していくかがキーポイントとなるでしょう。
名医検索サイトクリンタル
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