気管支喘息の名医は治療ガイドラインに則る専門医!

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気管支喘息の名医は治療ガイドラインに則る専門医!

気管支喘息の治療

どのような原因で気管支喘息が発症しているかにかかわらず、日本では気管支喘息は治療ガイドラインにのっとって治療されることがほとんどです。ガイドラインは1993年の初版刊行以来、数回改訂されており、最近では2015年に改訂されました(喘息予防・管理ガイドライン2015、日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会、協和企画発行)。喘息死亡者数の減少にはこのガイドラインが大きく貢献しているとされており、成人の内科系疾患の中で、気管支喘息は最も治療・管理ガイドラインが奏功した病気であると言われています。

気管支喘息の長期管理薬

ガイドラインでは治療ステップを1から4までの4段階に分類して、それぞれに推奨する長期管理薬発作治療薬を提示しています。治療ステップは喘息の重症度ではなく治療内容の強弱をもとにしており、数字が増えるほど治療が強化されていることを示します。

長期管理薬は喘息症状がない状態を維持する目的で使用する薬で、治療ステップ1~4全てにおいて長期管理の基本治療として吸入ステロイド薬が推奨されています(ステップ1は低用量、2は低~中用量、3は中~高用量、4は高用量)。ただし軽い喘息症状がごく稀(月1回未満が目安です)にしか起こらないステップ1の方には長期管理薬は必要ありません。吸入ステロイド薬は気管支喘息のベースにある慢性の気道炎症を抑える目的で使用されます。上記のように喘息の死亡例が減少した理由は、ガイドラインでこの吸入ステロイド薬を積極的に使用するように推奨したことが大きいとされています。吸入ステロイドが使用できない場合や、効果が不十分な場合には治療ステップに応じて、適宜長時間作用性β2刺激薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、テオフィリン徐放製剤などが用いられます。

気管支喘息の発作治療薬

一方で、気管支喘息の発作を起こした際の治療薬としては、全ステップに共通して吸入の短時間作用性β2刺激薬が推奨されています。喘息発作で病院を受診すると、蒸気を吸い込む治療を受けることが多いと思います。“蒸気”にはたいていこの短期間作用性β2刺激薬が含まれています。発作が起こりそうになったとき、あるいは起こした際には自宅で普段の長期管理薬に短時間作用性β2刺激薬を追加して対応します。もちろん改善効果が不十分な場合は速やかな医療機関の受診が必要です。長期管理薬と発作治療薬は目的が違うために、発作を生じたときに長期管理薬(例えば吸入ステロイド)を使用してもあまり効果は期待できません。目的に応じた使い分けをすることが大切です。

 

気管支喘息の最新治療

SMART療法

気管支喘息の治療の成功は薬剤10%、教育90%と言われています。良好なコントロールのためには上述の長期間薬と発作治療薬の使い分けなどに関する正しい知識や薬剤を吸入する際の正確な手技などが欠かせません。ブデゾニド/ホルモテロールフマル酸塩配合剤(商品名シムビコート。ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬を混ぜた吸入薬です)は長期管理薬でありながら、そのまま発作治療薬としても使用できることから、近年処方例が増加しています。この薬剤1剤で長期管理と発作治療を行う治療はSMART(single inhaler maintenance and reliever therapy)療法と呼ばれています。

吸入器を上手に使う

また薬剤吸入器は製品の種類やメーカーによってかなり異なります。医療機関や調剤薬局でも使い方を教えてもらえるのですが、必ずしも全ての機器に精通しているわけではありません。そこで近年全ての吸入薬の吸入手技をビデオ化した動画が、独立行政法人環境再生保全機構から配布されています。Web上でも視聴することが可能ですので、興味のある方はごらんください(http://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adukt/10.html)。

抗IgE抗体

さらに2009年から抗IgE抗体であるオマリズマブ(商品名ゾレア)が使用可能になりました(IgE抗体についてはこちらのコラムの【気管支喘息の原因】の項をごらんください)。従来の気管支喘息治療ではコントロールが難しかった方が適応で、ガイドラインでは治療ステップ4で吸入ステロイド薬に長時間作用性β2刺激薬やロイコトリエン受容体拮抗薬などを加えてもコントロール不良の場合に用いることが提唱されています。

 

 

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