名医が悪性脳腫瘍手術を行うと、死亡率が半分以下に!

名医が悪性脳腫瘍手術を行うと、死亡率が半分以下に!

脳腫瘍は1年間で10万人に10人程度の発症率なので頻度が多いとは言えませんが、放っておくと腫瘍が正常な脳を圧迫してしまい、人間にとって必要な機能を損なうこともある大変な病気の1つです。

 

脳腫瘍は脳の組織から発生するものを「原発性」、脳以外の腫瘍から脳に転移したものを「転移性」と呼びますが、原発性脳腫瘍は全体の約85%を占め、その中で悪性脳腫瘍は約半数と言われています。今回は悪性脳腫瘍手術後の死亡率に医師や病院の年間経験症例数がどのように影響するかを明らかにした論文を紹介します。

 

悪性脳腫瘍の治療方法とは

悪性脳腫瘍の治療方法は「手術療法」、放射線を腫瘍に当てる「放射線療法」、抗がん剤を使用する「化学療法」、その他にはインターフェロンを注入する「免疫療法」などがあります。良性の脳腫瘍に対しては摘出手術を行い、悪性脳腫瘍に対しては手術療法とその他の療法を組み合わせることが多いです。

 

しかし手術といっても、悪性脳腫瘍の手術は難しく高度な技術が必要なため、経験症例数の多い名医の方が良いのではないかと想像できます。

今回紹介する論文では、その疑問を明らかにするために悪性脳腫瘍手術後の死亡率に病院と医師の年間経験症例数がどのように影響するかを検討しています。

 

名医が悪性脳腫瘍手術を行うと死亡率が半分以下

今回の研究では、アメリカの入院患者記録のデータで悪性脳腫瘍と診断された19歳以上の患者7,547人、また379の病院を対象にしています。全体で、悪性脳腫瘍による死亡率は2.8%で、患者の年齢の平均は55.8歳でした。

 

1年間の手術件数で、84件は最も症例数の少ない病院、147件は症例数の少ない病院、148-292件は症例数の多い病院、292件以上は症例数の最も多い病院として、死亡率を算出しました。すると最も症例数の少ない病院で死亡率が最も高く3.8%、症例数の少ない病院では3.2%、症例数の多い病院では 2.4%、 症例数の最も多い病院では1.8%でした。つまり年間の症例数が多い病院では、死亡率が最も低いことが分かりました。

 

医師においては、年間の症例数が1-6例を最も症例数が少ない医師、7-11例を症例数が少ない医師、12-21例を症例数が多い医師、21例以上を症例数が最も多い医師と定義しました。すると医師の症例数が多くなるごとに、死亡率は4.1%、3.9%、3.1%、1.4%と低下していくことが分かりました。つまり医師においても、年間の症例数が多いと死亡率が低いことが分かりました。

 

統計学的に解析をすると、悪性脳腫瘍手術後の死亡するリスクは最も症例数が多い病院では、最も症例数が少ない病院に比べると約半分ということが分かりました。

 

悪性脳腫瘍手術の名医を探すには

今回の論文から分かるように、悪性脳腫瘍手術の名医を探すときには、病院のインターネットサイトなどで1年間の手術件数を検索するのも1つの方法です。

クリンタルで悪性脳腫瘍手術の名医がいる病院として紹介している国立がん研究センター中央病院 脳脊髄腫瘍科東京大学医学部付属病院 脳神経外科のサイトでは、毎年脳腫瘍だけで約120-140例を手術していることを明記しています。

アメリカの手術件数を日本の病院にそのまま当てはめることはできないですが、今回の論文の結果を考慮すると、年間の手術件数を比較すれば名医がいるかどうかの判断材料になると考えられます。

 

 

 

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<参考論文>:The impact of provider volume on mortality after intracranial tumor resection.

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