基底細胞癌の診断の正確性なら専門医!【イラン論文】

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基底細胞癌の診断の正確性なら専門医!【イラン論文】

皮膚がんで一番頻度が高いのが、基底細胞癌

皮膚には主に下記のような役割があります。

  • 水分の蒸発を防ぐ
  • 空気による乾燥から細胞を保護する
  • 細菌の侵入を阻止する
  • 傷を治癒する

皮膚は表面を覆う表皮・有棘層・基底層と3層から出来ており、これらそれぞれの層にある細胞ががん化してしまうことで、皮膚がんを発症します。皮膚がんの中で一番発生頻度の高いものは、基底層に発生する基底細胞癌です。今回のコラムでは、基底細胞癌とその治療について、少し詳しくご説明いたします。

 

基底細胞癌はホクロと似ている

基底細胞癌は頭、顔面(鼻、下まぶた、頬、上唇)に多く発生します。皮膚がんのなかでは最も発生頻度が高く、中高年(50歳以降)に多く見受けられ、年齢とともに増加傾向にあります。

がんの悪性度は皮膚がんの中で最も低く、リンパ節や内臓へ転移する可能性は極めて少ないといわれています。基底細胞癌の要因としては太陽光線(特に紫外線)、やけど、外傷が挙げられます。

基底細胞癌は痛みや痒みなどはなく、初期症状の特徴は上皮組織における黒色から黒褐色の軽く盛り上がった皮疹(ひしん:皮膚にできる発疹)です。ホクロと見間違え、基底細胞癌であると気付かない場合も多いです。

症状は数年ほど掛けて上皮組織から下層へと進行します。症状の進行に伴い、発疹は大きくなり、腫瘤(しゅりゅう:腫れ物)となります。腫瘤が悪化すると、中心部は陥没して潰瘍(上皮組織の欠損が基底細胞まで達した状態)となり、周辺部には黒色の丘疹(きゅうしん:突起した発疹)が発生します。潰瘍部分は出血、かさぶたの状態を繰り返します。

 

基底細胞癌は切除での治療がスタンダード

基底細胞癌の治療は外科療法であり、腫瘍部の切除です。

腫瘍より5mm程度大きく、十分な深さにて切除します。切除範囲に応じて、身体の他部分から皮膚を採取し、皮膚移植を行います。また顔面中心部に発生してしまうと、切除に伴って鼻や口が変形してしまうこともあります。

可能な限りがんが小さい段階で治療を受けて、治療による影響も少なくしたいですよね。ですので皮膚がんの治療においては「早期に確定診断を受ける」ことが何より重要となります。

どのような先生であれば、がんを早期診断してもらえるのでしょうか。今回は基底細胞癌と診断についての論文をご紹介致します。

 

皮膚科専門医による基底細胞癌の臨床診断における正確性を調べた論文

今回ご紹介するのは、基底細胞癌の臨床診断において皮膚科専門医と他の診療科の専門医との間に、正確性についてどの程度差があるかを調査した論文です。

Shahid Sadoughi医科大学(イラン)は、皮膚科専門医を対象に、4年間(2007年から2011年)で行った基底細胞癌の臨床診断を統計学的に分析しました。

皮膚科専門医による臨床診断367件を分析したところ下記のようになりました

  • 41%が基底細胞癌と確定診断され
  • 43.4%は確定診断はついていないが基底細胞癌以外の皮膚疾患の可能性を除外されたもの
  • 誤診は4%
  • 特定不能・診断不可が1.11%であり

皮膚科以外の専門医(形成外科医、眼科医、一般外科医、総合診療医)が臨床診断を行った場合

  • 正確な臨床診断が47.8%
  • 除外診断22.4%
  • 誤診6.3%
  • 特定不能・診断不可23.5%

一方、一般皮膚科医による臨床診断107件のうち、正確な診断と除外診断は78.5%、誤診は21.5%でした。

結果として、皮膚科専門医による臨床診断の正確性は極めて高いことが認められました。

 

基底細胞癌の名医は臨床診断の正確性を基準に探しましょう

研究論文の結果より、基底細胞癌の臨床診断には、豊富で幅広い専門知識が求められることが分かります。名医は臨床診断の正確性が高く、基底細胞癌を早期に発見可能です。早期発見・早期治療により完治率は高く、再発率は低くなります。

また、基底細胞癌の再発防止には、初回手術における腫瘍部の完全切除が必要不可欠です。名医は、高度な治療技術により適切な範囲・深さにて切除し、切除手術に伴い、神経や筋肉など損傷させることはありません。基底細胞癌の疑いがある場合、臨床診断の正確性を基準に名医・専門医を受診することが好ましいでしょう。

 

参考論文:Assessment of clinical diagnostic accuracy compared with pathological diagnosis of basal cell carcinoma.

 

 

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