がんの術後死亡率は、手術症例数の多い病院では半分以下に

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がんの術後死亡率は、手術症例数の多い病院では半分以下に

日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死亡すると言われています。実際に日本人の死因の第1位はがんです。

大腸がんや胃がん、子宮頸がんの様に検診などで早く見つかって手術をすれば経過が比較的良いものから、膵臓がんや胆管がんのように検診で見つけづらく症状が出た時には進行していて経過が良くないものもあります。

 

どのようながんであったとしても、まず手術を検討し、手術の前後に抗がん剤による化学療法や放射線療法を組み合わせることがほとんどです。

それでは、がんの手術はどのような病院で受けるべきなのでしょうか。今回はアメリカのレポートを参照しながら解説します。

 

手術症例数の多い病院の死亡率は少ない病院に比べて10%以上低い

この研究では、アメリカの126の病院を対象に9年間の入院患者情報を解析しました。対象患者は65歳以上の5,013人で、膵切除術、食道切除術、肺切除術、肝切除術、骨盤内容除去術(子宮や卵巣、膀胱など骨盤内器官の除去術)を膵臓がん、食道がん、大腸、直腸、婦人科系がんなどに対して受けた方でした。

病院ごとの手術症例数と患者の死亡率との関連を調べたところ、肺切除術以外の手術方法において症例数の多い病院の方では死亡率が明らかに低いことが分かりました。

 

特に難しいがん手術である食道切除術においては、手術症例数の少ない病院では17.3%の死亡率だったことに対し、手術症例数の多い病院では3.4%でした膵臓がんに対する膵切除術に関しても、症例数の少ない病院では 12.9%の死亡率だったことに対し、症例数の多い病院は5.8%でした。つまり症例数の多い病院で手術を受けた時の死亡率は、症例数の少ない病院に比べて半分以下になることがわかりました。

今回の結果から手術症例数の多い病院には、経験症例数の多い名医、またその名医を含む良い医療チームがいるので難しいがん手術にも関わらず他の病院に比べると死亡率が低かったではないかと考えられています。

 

難しいがん手術を受ける時の病院の探し方

今回の報告によると診療実績として経験症例数を提示している病院には、名医がいる可能性が高く、手術の成功率も高いことになります。

では論文で紹介されていたような症例数の差で死亡率に大きな差が出た食道がんに対する食道切除術に注目してみます。クリンタル食道がんの名医がいる施設として紹介している虎の門病院 消化器外科のホームページには、年間経験症例数、術中の死亡数、理由も明示してあり、名医として紹介している宇田川先生を中心としてチームを組んで診療にあたっていることも書いてあります。

このように難しいがん手術を受ける時にはインターネットで検索し、病院の診療実績を参考にするのがいいと思います。

 

最近ではセカンドオピニオンといって、主治医以外の医師の意見も聞いてから治療を受けるという選択肢もあります。名医がいる病院で手術を受けられることが一番良いかもしれませんが、セカンドオピニオンという形で様々な医師の意見を聞いてみるのも1つの方法です。

 

参考論文:Impact of hospital volume on operative mortality for major cancer surgery.

 

 

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