【北米論文】10年以上白内障手術経験年数があるほど、白内障の名医!

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【北米論文】10年以上白内障手術経験年数があるほど、白内障の名医!
世界最高水準の平均寿命を達成している今日の日本において、白内障による視力障害を訴える方も増加しています。また、患者数の増加に伴う治療技術の発展には眼を見張るものがあり、手術を受けることで視力が改善することを多いに期待できる疾患でもあります。今回は、白内障に対する手術に関連した論文を紹介します。

眼の構造と白内障

ものを見ることに特化した臓器である眼球は、外界から入ってくる光をいかに障害することなく網膜まで到達させるかが重要になります。この光の通り道は外側から大きく分けて順に、角膜、水晶体、硝子体、網膜から構成されています。

白内障とはこの中でも特に水晶体が濁ってしまう病気であり、充分な光が網膜に届かなくなってしまうことから、ものの見えにくさを訴えるようになります。しかしながら水晶体が濁ることそれ自体は生理的な加齢現象と考えられており、80歳以上になると軽度の白内障であればほとんどの人が有していると言われています。

 

白内障の手術とは

しかし中には水晶体の濁りが強く、日常生活に支障を来すほどの視力障害を訴える方もいらっしゃいます。40歳代頃からこうした患者さんを認めるようになり、平成26年度の厚生労働省の調査によると約90万人の白内障患者さんがいらっしゃることが報告されています。軽度の方も含めると、現実的には、もっとずっと多い患者さんがいると思われます。

白内障は一度発症すると薬では治すことはできず、手術をする以外の方法はありません。眼科領域における白内障手術は非常に多くの件数を占めており、年間140万件前後の手術が行われていると推定されています。白内障手術は、濁った水晶体を超音波で吸引したのち、人工的なレンズ(=眼内レンズ)に置き換えることで成り立ちます。眼内レンズの種類も多岐に渡っており、乱視矯正・多焦点など患者さんの状況にこと細かく対応できるようになってきています。

白内障手術は非常にありふれた手術ですが、細菌感染による眼内炎を始めとした重篤な合併症を引き起こすこともあり、最悪の場合失明に至る場合もあります。一般的に広く浸透した手術であるからこそ、こうした合併症を引き起こすことなく安全に手術を行うことが重要になります。そこで今回は、手術経験値の差がどの程度合併症の発生率に影響をもたらすのかを検討した論文を紹介します。

 

白内障手術経験年数と合併症との関係とは?

本論文では、白内障手術経験年数と合併症の関連性について検討しています。筆者らは1997年~2013年の間にカナダ国内で白内障手術を受けた1 ,431 ,320 例の患者(66歳以上)を対象としており、視力に影響を及ぼしうる重篤な術後合併症(水晶体後嚢破裂、眼内レンズ脱落、網膜剥離、眼内炎)の発生数を検討しています。

手術経験年数が浅い眼科医(1年未満)は、手術経験年数の豊富な眼科医(10年目)と比較しておよそ9倍高い確率で合併症(2%以上)を発症することが判り(オッズ比 9.3)、経験年数を重ねるにつれて合併症を引き起こしにくくなることが明らかになりました。一年手術経験を経るにつれて、術後合併症を発症するリスクが10%軽減することも判明しました(オッズ比 0.90)。本研究から白内障の手術経験年数が、有意に術後合併症の発生率と関連することが明らかにされました。

白内障手術経験年数を基準として名医を選ぶとよい

今回ご紹介した論文から、白内障手術経験年数が10年を経過した名医ほど重篤な合併症を少なく抑えることが示されました。ともすると「手術時間が短い方がいい手術」、「傷口が少ない方がいい手術」を思われる節もある白内障手術ですが、本研究結果から失明の危険性のある重篤な合併症を防ぐためにも経験豊富な術者を探すことが大切であることを示唆されています。

視力を改善させることを目的に受ける白内障手術ですが、合併症により全く予期せぬ視力低下をいう不測の事態が生じてしまっては本末転倒です。より効率的に名医に出会うことができるよう、手術経験年数を参考に検討してみて下さい。

http://www.aaojournal.org/article/S0161-6420(16)31161-7/fulltext

 

 

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