意外と知らない「あなたに合った名医」の選び方

意外と知らない「あなたに合った名医」の選び方

人々はこうして受診先を選んでいる

「名医」とはなんなのでしょう?人々が「名医」をどう捉えているかのヒントとして、厚労省の「入院先の医療機関の選定理由」のグラフを見てみましょう。

150807_名医の選び方

理由の上の方を見ると、「医師(かかりつけ医)による紹介」、「医師や看護師が親切」、「技術の優れた医師がいる」、などがあります。つまり、「医師が選ぶ医師」、「人柄のいい医師」、「医療の質がよい医師」を「名医」「いい受診先」として捉えているということになります。

しかし、本当にそうなのでしょうか。灰色の吹き出し部分は、医師・患者インタビューに基づく考察になりますが、まずかかりつけ医は本当に「名医」を紹介してくれているのでしょうか。ほとんどの場合、かかりつけ医は知り合いの病院の勤務医に患者を紹介します。その方が、個人的な信頼関係の下、紹介した患者を丁寧に診察してくれる可能性が高いからです。しかし、消化器内科の開業医が、専門である消化器内科の医師を紹介するならまだしも、皮膚科の医師を何人知っているかは疑問です。しかも専門である診療科の場合も自分の「医局」を超えた紹介はあまりしないという声もあります。そうすると、そもそもかなり限定された医師群の中から紹介先を選んで紹介してくれていることになります。

また、「技術の優れた医師がいる」というように、医療の質を考慮した回答もありますが、これに関しても、一般の方が医師の技術を外から評価するのは非常に難しく、本当に考慮できているかどうかは若干疑問が残ります。

 

しかし、情報が限られている中では「間違った」選び方とは言えない

最近、「間違った病院の選び方」「あなたは医療機関の受診の仕方を間違えている」(仮名です)といったような、キャッチーなタイトルの本が多いですが、私は上記のグラフで挙がってきたような選び方がかならずしも間違っているとも思いません。

なぜならば、現状、受診先を決める際に、受診先の情報を得られる情報源が非常に限定されており、得られる情報もごくわずかであるからです。受診先の情報収集の方法として、病院のホームページやランキング本などがありますが、どちらもせいぜい各病院の力を入れている疾患、打ち出している治療法、病院へのアクセスがわかるぐらいで、それ以上のことは読み取るのが難しいです。またネット上には医療機関毎の口コミなどもありますが、口コミの絶対数が少ない上に、対応が良かった・悪かったと評価が接客面に集中しがちです。さらに口コミでは医療の質自体を判断することはできません。

そのような状況の中では、受診先をかかりつけ医の判断に完全に委ねるというのは、一つの正しい方法であると言えます。そのかかりつけ医の知り合いの医師に限定されてしまうとはいえ、かかりつけ医は知っている医師の中から総合的に判断していい人を紹介してくれているはずなので、信頼には値するでしょう。

「名医」の選び方は疾患・治療法によって違う

以前のコラムに載せたグラフの再掲になりますが、名医を選ぶポイントも下記のグラフでおおまかに整理できると思います。

名医が必要な時

 

まず、横軸をご覧ください。医療の質のばらつきが大きい疾患・治療法の場合には、やはり一番に「質の高さ」にこだわって医師を探すべきでしょう。逆に質のばらつきが小さい場合にはそこはあまり気にしなくてよいと考えられます。また縦軸ですが、絶対患者数が多い場合には、専門とする医師数も多いと考えられるために、アクセスの良さ・人柄など医療の質以外の要素も検討の土台に載せることができます。一方で患者数が少ない疾患・治療法に関しては、そもそも医師の選択の余地が少ないために、かなり選択基準を絞らざるを得ないでしょう。ですので、右下のセグメントに入る疾患・治療法などは「医療の質」以外の要素は考慮しづらいと想定されます。

こう見ると、名医の選択というのはかなり難しく見えますが、実際名医受診を追求するのはかなり難しいものであると思います。そういう意味でもかかりつけ医による医師の紹介というのは、その選択の過程を代替しており、意義があると思います。その過程に患者側がもっと積極的に参加するようになれば、よりよい選択、より納得のいく選択が可能になると思います。

 

 

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