うつ病の治療には薬物療法と精神療法をうまく組み合わせましょう

うつ病の治療には薬物療法と精神療法をうまく組み合わせましょう

うつ病は、こころやからだに現れる不調に早く気づき、適切な治療につなげることが大切です。
うつ病にはどのような治療があるのでしょうか?

ここでは、うつ病の人に効果が期待できる治療法についてご紹介いたします。

 

うつ病の治療法

うつ病は軽症であればしっかり休養し、必要に応じて薬物療法や精神療法を行うとよくなりますが、重症の場合には長期間の治療や入院が必要になることも少なくありません。

また、その人の考え方がうつ病の発症に強く関連していることもあるので、ものの捉え方や考え方に働きかける精神療法を行うこともあります。さらに、家族関係や職場環境などの影響が大きいと考えられる場合は環境調整も重要です。

 

十分な休養

うつ病の人は真面目で几帳面、何事にも熱心な人が多く、休養を促してもなかなか休めない人もいます。しかし、うつ病の治療では疲れ切ってしまったからだを回復させるために「ゆっくり休むこと」が大切です。

ただし、非定型うつ病と呼ばれる一般的なうつ病とは異なった症状を示す人は長く休養をとることによりむしろ症状が悪化し、社会復帰が難しくなることもあります。自分に合った休養とするには、主治医の指導を受けることが大切です。

 

うつ病の薬物療法

薬物による治療が必要と判断されたうつ病の場合は抗うつ薬を中心に、不安や不眠などの症状に合わせて抗不安薬や睡眠薬などを使用します。

 

・抗うつ薬

抗うつ薬には古くから三環系抗うつ薬が使われていますが、効果が高い反面、副作用も強いことが特徴です。

近年では、SSRIと呼ばれる選択的セロトニン再取り込み阻害剤やSNRIというセロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害剤などが登場し、治療の選択肢が増えました。SSRIやSNRIは三環系抗うつ薬に比べると副作用が少なく、大量に服用しても致死量に達しない点も利点です。

しかし、薬が効くまでに2週間以上、場合よっては4週間以上かかることがあり、薬の効果を感じる前に吐き気や下痢などの副作用の方が先に現れてしまい不安に思う人もいます。

抗うつ薬は効果が出るまでに時間がかかることを予め理解しておくことが大切です。

坑うつ薬は少量で開始し、症状に合わせて必要な量まで増やして症状が安定した段階でその量をしばらく維持します。良くなったからといって自己判断で薬を減量したり、止めてしまったりすると再発の可能性が高くなるので主治医の指示通りに服用を続けましょう。

 

・抗不安薬

うつ病になると不安感が強くなって日常生活への支障も起こりやすいため、効果が早く現れる抗不安薬を抗うつ薬に併用することがあります。

抗うつ薬のSSRIは不安感にも効果があるので、抗うつ薬が効果を現すようになった時点で抗不安薬は症状をみながら減量していくのが一般的です。

 

・睡眠薬

うつ病の場合、寝つきが悪い、途中で目が覚めてしまうなど睡眠の問題を抱えやすく、よく眠れないことがうつ病の症状をより深刻にすることもあります。

睡眠薬の依存性を心配する声は多く聞かれますが、うつ病の治療で必要なのは「しっかり眠ること」です。睡眠の質を高めることを優先し、うつ病の症状を改善しましょう。抗うつ薬の効果が現れ始めると不眠も改善し、睡眠薬は減量できることが多いです。

 

うつ病の精神療法 ―認知行動療法―

うつ病の人は完璧主義や悲観的な考え方になり、偏ったものの捉え方をしていることが多く、ストレスを強く感じてしまうことがあります。

そこで、考え方や捉え方に働きかけ、柔軟なものの見方を身につけて生活の中で生じるストレスにうまく対処できるようにする認知行動療法がうつ病には効果的です。

たとえば、完璧を目指すと失敗に対する不安が強くなり緊張感でうまく行動できなくなってしまいますが、多少の失敗は大丈夫と考えると不安が和らぎ対行動もしやすくなるでしょう。このように考え方を変えると、感情や行動の改善につながることが多いのです。

認知行動療法では考え方やストレスの対処方法の癖、あるいは自分の強みなどの気づきを促し、自信を回復して人間関係などのストレスに柔軟に対応できるように支援します。

 

うつ病の最新の治療-磁気刺激治療-

磁気刺激治療は脳に磁気で刺激を与えて血流を高め、脳の働きをよくすることによって症状の改善を目指す治療です。うつ病の人は言語や感情などを司る前頭葉の血流が少なく、活動が低下していることが多いため、前頭葉など脳の特定の場所を磁気で刺激し血流を促して機能の回復を図ります。

磁気刺激治療は実施中に頭皮や歯の痛みを訴える人もいますが痛みの程度は軽く、薬物療法などに比べて副作用が少ない治療法です。

しかし、自由診療のため医療費は全額負担となり、実施している医療機関が少ないことも課題となっています。うつ病になると症状のつらさだけでなく、日常生活や社会生活への影響も大きくなり、うつ病の人を一層つらくさせます。

気になる症状がありながらも受診先に迷っている方は、クリンタルで名医を検索して適切な治療を受けましょう。うつ病は適切な治療を受けることで、症状も生活への影響も少なくできる病気です。

 

 

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