とにかく便秘がひどい!なんとかしたい!どうすればいい?

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とにかく便秘がひどい!なんとかしたい!どうすればいい?

便秘がひどくてお悩みのあなた

たかが便秘されど便秘。ひどい便秘で辛い思いをしたことのある方/している方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一言に便秘と言っても、人によって症状や程度に違いあります。ごくたまに便秘になる方もいれば、常に頑固な便秘に悩み続けている方もいます。

この記事では、便秘について理解し、自分に合った対処法を見つけるための情報をお伝えします。

 

便秘がひどくて悩む人は多い

特に女性と高齢者は、便秘に悩まされることが多いようです。2013年に厚生労働省が行った国民生活基礎調査では、便秘の人口千人当たりの有訴率(症状を訴える割合)は、男性26:女性48.7で、圧倒的に女性に多くなっています。また、年齢別で見ると、男性の場合は60代~70代で有訴率が高くなるのに対し、女性は20代から有訴率が高いことも特徴的です。

参考:厚生労働省 平成25年国民生活基礎調査の概況 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa13/dl/16.pdf

 

「便秘がひどい」ってどんな状態?

そもそも便秘の定義って?

便秘とは、一般的に言うと「便が滞る、または出にくい状態」のことを指します。日本消化器学会(http://www.jsge.or.jp/citizen/senmon/geri.html)によると、「便秘とは排便の回数が減ること」とされています。しかし、便秘の定義は国や機関・専門家によって意見が異なります。なぜかというと排便は日常の習慣であり、便秘かどうかには、当人が苦痛を感じているかどうかが大きく関係するからです。

例えば、排便が毎回2日に1回しかなくても便がスムーズに出て排便後にスッキリするようであれば便秘と感じないかも知れませんが、毎日排便があっても便が硬く強くいきまないと出ない・便の量が少なく排便後もスッキリしない場合には、便秘だと感じるでしょう。

ひどい便秘(慢性便秘)は週3回未満で排便が困難な状態

便秘にも程度があります。小児慢性機能性便秘症診療ガイドラインの中では、便の出ない期間が比較的短く便が出ると症状が消失する「一過性便秘(急性便秘とも言う)」と、便秘の症状が長期に渡り継続する「慢性便秘」とに分けて考えられています。日本内科学会の資料では「慢性便秘とは排便回数が週3回未満で排便困難(便が硬くていきまないと出ない・排便後も便が残っている感じがする・便の回数が増える・肛門がつまった感じがするなど)を伴うもの」と説明されています。

ですから「自分はひどい便秘症だ」と感じる場合には、便の回数だけでなく、便の出ない期間・便の量・便の硬さ・お腹の張り・排便時のいきみ・排便後の残便感など様々なことが関係していると言えます。

便秘 ひどい

便秘

 

そもそもひどい便秘の原因は?

どうして便秘になるのでしょうか。便秘にも様々な原因があり、その原因によりメカニズムも異なります。「1.機能性便秘」「2.器質性便秘」「3.薬剤性便秘」の3つに分けてご紹介しましょう。

1.機能性便秘(きのうせいべんぴ)は、ストレスや加齢・生活習慣が原因

機能性便秘というのは、便を出そうとする大腸の排泄機能が働かなくなり起こる便秘のことです。大腸は、口→食道→胃→小腸→大腸→直腸→肛門の順につながる消化管の中でも最後の部分に位置し、1.5m~2mの長さのある管状の機関です。大腸の主な機能は、小腸で吸収しきれなかった栄養分の再吸収と、消化された食べ物の水分を吸収し肛門に送り出すことです。ですから大腸の筋肉は、常に収縮と弛緩を繰り返し蠕動運動(ぜんどううんどう)を行っています。

機能性便秘には、下記の4パターンがあります。

  • 痙攣性(けいれんせい)
  • 弛緩性(しかんせい)
  • 直腸性(ちょくちょうせい)
  • 食事性

 

・痙攣性便秘

痙攣性便秘は、大腸の筋肉に強い緊張が生じて蠕動運動が妨げられます。大腸の筋肉の動きを調整しているのは自律神経ですが、ストレスや疲労により自律神経のバランスが乱れると、蠕動運動が影響を受け、便がスムーズに排出されなくなります。痙攣性便秘の場合、強い腹痛を伴い、便意がありトイレに行っても少量しか出なかったり、下痢と便秘を繰り返すことがあります。

・弛緩性便秘

弛緩性便秘は文字通り大腸の筋肉が弛緩(緩む)してしまうことにより、蠕動運動が弱まり、便が大腸に停滞して水分が過剰に吸収されてしまうため、便が硬くなります。弛緩性便秘は、加齢や運動不足・筋力不足・手術や出産による体力の低下などで排便時に十分に腹圧をかけられないことが原因で、虚弱な若い女性や高齢者に多い便秘です。

・直腸性便秘

直腸性便秘は、肛門の直前の場所まで便が来ているにも関わらず便意が起こらないことで便が停滞する便秘です。普通、直腸には便意を脳に伝える働きがありますが、何度も便意を我慢するということを習慣にしていると、便意が起こりにくくなります。下剤や浣腸を習慣的に使用している人や、すぐにトイレに行けない仕事に就いている人などに起こりやすいと言われています。

・食事性便秘

腸の中には100兆個以上の細菌が住み、善玉菌と悪玉菌がいます。この善玉菌は食物繊維を餌にして腸にとって有益な物質を作り出し、有害物質を産出す悪玉菌の増殖を抑えると共に蠕動運動を促進する働きをします。ですから、不規則な食生活により栄養や食物繊維が不足すると、大腸の蠕動運動が低下し便秘になることがあります。

2.器質性便秘(きしつせいべんぴ)は、大腸の病気が原因

器質性便秘というのは、大腸の働きに問題があるのではなく、胃や十二指腸・小腸・大腸・肛門などの器官に炎症・癒着・潰瘍・腫瘍など物理的な障害が生じ、便の通り道が狭くなることで起こる便秘です。器質性便秘の場合、便の通過障害が生じるため、激しい腹痛や嘔吐・血便などの症状が伴うことがあります。原因となる具体的な病気については後述します。

3.薬剤性便秘(やくざいせいべんぴ)は、薬が原因

薬剤性便秘は、薬の副作用によって起きる便秘です。しかし、ある薬剤を服用して副作用により便秘になるかどうかには個人差があります。

便秘を起こしやすい薬剤の例は以下のようなものがあるという報告もあります。

  • 麻薬性鎮痛剤:腸の蠕動運動を抑制するため、便秘に繋がることがあります
  • 抗コリン剤:腸の蠕動運動を抑制するため、便秘に繋がることがあります
  • 鉄剤:腸を収れん(縮める)させる作用があり、便秘に繋がることがあります
参考:北大病院広報誌 便秘になりやすい薬剤/下剤について http://www2.huhp.hokudai.ac.jp/~pharm-w/download/dinews_1306s.pdf

 

ひどい便秘だと、どんな症状が出る?

便秘の症状は、便が出なくなるだけではありません。便秘になると下記に挙げるような様々な症状が起きる可能性があります。

  • 下腹部の膨満感(お腹の張った感じ)
  • 腹痛(下腹部~お臍の周り、胃の辺りまで痛むことがある)
  • 吐き気・嘔吐
  • 食欲不振
  • めまい・頭痛
  • 肌荒れ・吹き出物
  • 血便(便意血が混じったり、便の周りに血液が付着する)
  • 残便感
  • 肩や背中の痛み

また、習慣的な便秘の場合、痔を合併することがあります。便がなかなかでない時に強くいきむと肛門の周りの血管が腫れてしまうのを「いぼ痔」と言います。また、硬い便をいきんで出すときに肛門が切れ出血してしまうのを「切れ痔」と言います。

 

ひどい便秘と関係のある病気

便秘がひどいと、他の病気に繋がることもあると言われています。代表的なものを以下に挙げています。これらの病気のリスクを少しでも下げるためにも、積極的に便秘を解消した方がよさそうですね。

  • 腸の癒着… 腸の壁と腸の壁がくっついて、便が通過できなくなります。腸の動きが弱い人やお腹の手術後の後に起こりやすい病気です。
  • 腸閉塞(イレウス)… 腸がねじれたり腫瘍により、便の通り道が塞がれてしまう病気です。重症の場合は、腹膜炎(お腹の中で臓器を覆う膜に炎症が起きる)や敗血症(血液に細菌が入り込み炎症を起こす)を合併し、命に関わることがあります。長引く便秘が原因で腸閉塞になることもあります。
  • 憩室炎… 大腸の壁にできた小さなくぼみ(憩室)が炎症を起こす病気です。慢性的な便秘が原因で起きやすいと言われています。
  • 潰瘍性大腸炎… 大腸の壁に炎症が起き、潰瘍を作る病気です。慢性の便秘により腸内に悪玉細菌が増えることが病気の引き金になると言われています。
  • 大腸癌または大腸ポリープ(粘膜の隆起)… 腫瘍やポリープが大腸の壁にでき、便の通り道が狭くなります。慢性的な便秘が大腸がんの原因になるかどうかについては、医学的な根拠が証明されていません。

 

ひどい便秘でお腹の状態を調べるためにこんな検査をします

問診・触診(しょくしん)

便秘かどうかの診断には、まず問診でどの程度の便秘なのかを調べます。さらに医師が必要だと判断した場合は、診察台に仰向けになり、直接お腹を押さえたり軽く叩いたり聴診器で音を聞いたりします。これを腹部触診と呼びます。ひどい便秘の場合、どこに便が停滞しているかが触診である程度判断できます。

画像診断

便秘がひどく受診した場合に、腹部のレントゲンや腹部のCT・MRIなどの画像診断検査で、腸に溜まっている便やガスを確認することが可能です。超音波エコーでは腸ははっきりと映し出すことができません。

 

便秘がどれぐらいひどいかの度合いによってはすぐに病院に行ったほうがよいことも!

何科を受診すればいい?

便秘は内科や胃腸科の医師が担当してくれますので、最寄りのクリニックや病院を受診出来ます。医師の判断によっては、他の病気を疑ったり便秘かどうか検査で確認することをすすめるかもしれません。その場合、事前に問い合わせて、レントゲンや腹部超音波検査などの設備のある医療機関を受診するといいかも知れません。

便秘薬の処方や漢方薬の服用を希望する場合は、診察時にに効果や副作用について医師に率直に聞いてみましょう。

一部のクリニックでは、日を決めて便秘外来を行っている医師もいます。インターネットで調べて受診してみるのもいいかも知れません。

急いで病院を受診したほうがいい場合

腸閉塞が疑われる場合は緊急に受診することが必要です。数日~数週間便が出ない、もしくはほんの少ししか出ない・強く刺すような腹痛・嘔吐・肺ガスが無いなどの症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。

なるべく早めに病院を受診したほうがいい症状

大腸がんが疑われる場合は、早めに医療機関を受診し検査を受けてください。最近便秘がちになった・排便時、便柱が細いまたは変形していると感じる・便に血が混ざるなどの症状は、大腸がん(直腸がんも含む)の疑いがあります。

一度病院を受診して相談したほうがいい症状

便秘が一過性ではなく慢性便秘の場合、一度医療機関で便秘の改善方法について相談するといいかもしれません。自分がどのタイプの便秘なのかを医師に相談してみることも対処するのに役立ちます。食生活や運動不足を改善しても便秘が改善しない時には、下剤などの薬による排便のコントロールを勧められることもあります。

 

ひどい便秘を少しでも解消するための対処法

便秘 ひどい

便秘 ひどい

どのタイプの便秘にも共通する食生活

どの種類の便秘であっても、規則正しい食生活を心掛けることが非常に大切です。食事の量は多過ぎず少なすぎず、年齢や活動量に応じて適量を摂取しましょう。また、睡眠をきちんととること・ウォーキングなどの軽い運動を毎日行うこと・ストレスを溜めないようにすることを心掛けるとよいでしょう。

弛緩性便秘の場合にできること

弛緩性便秘は大腸の蠕動運動が低下していますから、大腸を刺激して運動を活発にすることが大切です。食事は食物繊維を多く含む食品(緑黄色野菜・根菜類・豆類・海藻類など)や、甘い物・香辛料・アルコール・脂質(肉の脂身の多い部分・脂ののった魚・バターやマーガリンなど)を摂取すると効果があると言われています。とはいえ、これらの栄養素に偏ったり、摂取し過ぎになってしまうと健康に良くないため、どれくらいの食事がよいのかも含めて医師に相談することがよいでしょう。

また、水分をこまめに摂り便が柔らかくなるようにすることや、便意の有無にかかわらず毎朝決まった時間にトイレに座る習慣をつけることも勧められています。

痙攣性便秘の場合の注意

痙攣性便秘は腸が活発になりすぎている状態ですので、腸に刺激を与えないようにすることが大切です。食事は、酸っぱい物・辛い物・塩辛い物・成分の強い物・油っこいもの・炭酸飲料・アルコール・カフェインを含むものを避け、食べ過ぎ飲み過ぎをしないように注意しましょう。

 

 

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