ひざが痛いのはなぜ?痛みを和らげる方法が知りたい!

tag / / / / / / /
ひざが痛いのはなぜ?痛みを和らげる方法が知りたい!

最近、ひざが痛い!

ひざ(膝)の曲げ伸ばしは歩くとき、座るとき、また、階段の昇り降りをするなど日常の何気ない動作の中で何度も必要になります。そのひざが痛いと日常生活で困ることが増え、活動が制限されることも少なくありません。

また、ひざの痛みはスポーツや交通事故などが原因で急激に痛くなることもあれば、膝関節の病気が進行して徐々に痛みが強くなることもあり、痛みの現れ方も原因もさまざまです。ただ、ひざが痛いのに無理をして運動を続けると症状が重くなる傾向があります。

ひざの痛みが長期に続き、日常生活への支障が大きくなると「痛いから」といって外出の機会も少なくなり、気分もふさぎがちです。ひざが痛いときは適切に対処し、ひざが痛くならないように予防する方法も学び、毎日を健やかに過ごしましょう。

 

そもそもひざが痛いのはなぜだろう

ひざの関節は、厚さ3~5ミリほどの「関節軟骨」と呼ばれる弾力のある軟骨が骨の端を覆っています。関節軟骨は、関節にかかる圧力に応じて「関節液」というコラーゲンを含む粘り気のある水分を吸収したり、排出したりして衝撃を吸収する役割を果たしているのです。

また、関節軟骨があることで関節を動かしたときの摩擦が小さくなり、滑らかな動きができるようになります。しかし、老化などの影響で関節軟骨が擦り減ると骨と骨の間隔が狭くなり、骨同士が当たるようになってひざの痛みを引き起こします。

過度な運動や肥満はひざの痛みを引き起こす要因

スポーツや事故などでひざの関節に急激に強い力が加わった場合、また、肥満などが原因で長期間にわたり、ひざに大きな負荷が続くとひざの痛みが起こりやすいです。ひざの負担を大きくする要因としては過度な運動や体重の増加のほかに、O脚やX脚などの膝関節(ひざかんせつ、しつかんせつ)の異常、運動不足や老化による筋力低下などが考えられます。

筋肉のうち、特に太ももの筋肉が衰えて筋力が低下すると、歩くだけでもひざに大きな負荷がかかるので痛みを引き起こすといわれています。

 

ひざが痛いときはどういう病気が考えられるか

ひざの痛みを引き起こす原因としては変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)や関節リウマチなどの病気、また、ひざの靱帯損傷などのケガが考えられます。

変形性膝関節症でひざが痛い場合

変形性膝関節症は高齢者に多く、日本整形外科学会ホームページによると男性より女性の方が4倍ほど多いといわれています。ひざの痛みとともに関節液が溜まる、いわゆる「みずが溜まる」ことも主な症状の一つです。

ひざの関節軟骨は表面の小さな傷や劣化などが起こると衝撃をうまく吸収できなくなります。変形性膝関節症は、軟骨を作っている「プロテオグリカン」という成分が減少して軟骨が擦り減ってしまったり、老化で軟骨の弾力がなくなったりしてひざの痛みや変形が起こる病気です。

発病の初期はひざの負荷が大きくなったときに「ひざが痛い」というレベルですが、変形性膝関節症が進行するとひざが変形し、足首をつけてもひざが開いたO脚になったり、水が溜まって腫れたりします。末期には関節軟骨の摩耗がさらに進み、正座をするのも長時間の立ち仕事などもつらくなり、手すりや杖が必要になることも多いです。「いつもひざが痛い」「歩くのもつらいほど痛い」という状態になると、外出が困難になるなど日常生活に及ぼす影響が非常に大きくなります。

関節リウマチが原因でひざが痛い場合

関節リウマチは、免疫の機能に異常が起きて自分の体を異物として攻撃する「自己免疫疾患」と呼ばれる病気の一つです。関節リウマチの初期には、腫れや痛みなどの炎症を示す症状が手首や指の関節に現れますが、次第に全身の関節へと広がっていきます。

関節リウマチの主な症状は関節の腫れ(腫脹)のほかに、痛みや変形、「こわばり」という動かしにくさなどです。関節リウマチの痛みは何もせずにいても痛い、押されると痛い(圧痛)、あるいは動かしたときに痛いなどの痛みに分けられます。

靱帯損傷などのケガでひざが痛い場合

サッカーやバレーボール、スキーなどのスポーツや交通事故などでひざにある靱帯(じんたい)や半月板(はんげつばん)を傷めるとひざが痛くなることがあります。ひざの関節は4本の靱帯で骨と骨をつないでいますが、ひざが安定するように動きを制限する役割もあるので筋肉のように伸びることができません。そのため、ひざに強い外力が加わったり、激しく捻じったりすると靱帯損傷が起こり、「ひざが痛い」「ひざが抜けたようでうまく動かせない」などの症状が現れます。

靱帯損傷は靱帯が部分的に切れるだけでなく、完全に切れてしまうこともあり、断裂の場合には「ブチッ」などの音とともに「激痛が走った」という人も多いです。

また、半月板はひざの内側と外側にそれぞれ一つずつあり、ひざが受ける衝撃を和らげたり、ひざの安定などに役立っています。半月板損傷もスポーツによる外傷で起こることが多く、靱帯損傷とともに変形性膝関節症を引き起こす要因の一つです。

 

膝 痛い 検査

膝 痛い 検査

 

どのくらいひざが痛いと病院の受診が必要か

持続的にひざが痛い、痛みが増強している場合

ひざの痛みが持続的で、寝ているときにも痛いという場合は症状が進んでいると考えられます。長期間、痛みを我慢していると精神的なストレスとなって気分が落ち込んでしまいがちです。また、意欲も低下して毎日の生活が消極的になり、何もせず家に引きこもってしまうことも少なくありません。ひざが痛い状態がいつまでも続く、以前よりも痛いと感じるようになったという場合には早めに受診しましょう。

ひざの痛みで日常生活の支障が大きい場合

変形性膝関節症などの症状が進むと「ひざが痛いから」といって外出せず、家の中でもあまり動かないといった状態になりがちなので活動量が減少します。すると、筋力が低下したり、体重が増えたりして、さらにひざへの負担が大きくなってしまうので注意が必要です。ひざの痛みによって日常生活の影響が大きくならないうちに病院で診てもらうことをおすすめします。

受診先は整形外科のほかに、関節リウマチであればリウマチ科や膠原病科、また、スポーツによる靱帯損傷などの場合は整形外科のスポーツ外来などの専門外来がよいでしょう。

 

ひざが痛いときにはどんな検査をするのか

問診と視診

いつ頃から、どんな痛みが続いているのか、どういうときに痛いのか、また、痛みのほかに筋力の低下やしびれ、動きにくさなど気になる症状があるかなどを問診で尋ねます。また、ひざ周辺の腫れや変形などを視診で確認します。

触診

自分でどのくらい動かせるか、人に力を加えられたときに動かせるのはどこまでか、動きの滑らかさや動かしたときに痛みを伴うかなども診断に必要な情報です。また、ひざを押したときに痛いかなど、痛みの種類や程度などを調べます。

画像検査

画像検査のうち、エックス線検査は関節の状態を調べて診断を行うには欠かせない検査です。また、靱帯や半月板、軟骨などの状態を把握するにはMRIと呼ばれる磁気を使う画像検査を行います。

さらに、靱帯や半月板を損傷している場合には内視鏡という小さなカメラを使った関節鏡検査で関節の内部を詳しく調べ、内視鏡のもとで手術をすることもあります。

血液検査

ひざの痛みを引き起こしている原因を知るために血液を採って調べることも多いです。たとえば、関節リウマチの可能性があるときはリウマトイド因子(RF)やCRPなどを調べます。リウマトイド因子はリウマチの重症度に比例して数値が高くなる傾向があり、CRPは炎症が強いと高値を示すので炎症の強さを確認したいときに用いられる検査値です。

関節液の検査

ひざの関節液を採取して色や濁りなどの状態、炎症に関連した物質が含まれているかなどを調べます。

 

ひざが痛いときに自分でできる対処法

ひざに痛みがあるときは無理をしない!

ひざが痛いといっても日常生活を送るにはどうしてもひざを使う動作が多く、無理をしがちです。また、「このくらいの痛みは大丈夫だろう」と安易に考えて、痛いのを我慢して運動してしまったということはありませんか。しかし、痛いときは無理をしないことが大切です。

ひざの負担になるのは長い距離を歩く、ジャンプするといった運動だけでなく、正座やひざの屈伸を繰り返す作業、重い荷物をもつ、階段の昇り降りなどの動作も含まれます。正座を控えて椅子に座る、また、歩くときに手すりや杖を使うと体が安定して痛みが軽くなることもあるので適宜、利用するとよいでしょう。

まったく動かないのも筋力低下につながるので、痛みが強くならない範囲で「適度に動く」ことが重要です。ひざの痛みがなかなか改善しないと焦りも強くなりますが、痛みを和らげる工夫をしながらできることを少しずつ増やしていきましょう。

関節が腫れて熱いときは冷やしましょう

ひざの痛みだけでなく、ひざが腫れて熱い感じがする(熱感がある)ときは炎症が起きている可能性があります。その場合には冷湿布や氷のうなどを使ったアイシングを行うとよいでしょう。ただし、氷や保冷剤で冷やし過ぎて凍傷にならないように注意してくださいね。氷の袋には水を入れる、保冷剤もタオルなどでくるみ直接、皮膚に触れないように気をつけて使いましょう。

一方、腫れも熱感もない状態でひざの痛みだけがあるときは温めてみるのもよいでしょう。入浴や温タオルなどでひざを温めると痛みが和らぐことがあります。

サポーターなどでひざの痛みを軽くする

ひざの負担を少なくして痛みを緩和するには、テーピングやサポーターなどを使う方法もあります。しかし、テーピングは正しく行うことで効果を発揮するものです。間違った方法で行うと効果がないばかりか、逆に痛みが増すこともあるので注意しましょう。

その点ではサポーターは手軽に使え、ある程度の効果が期待できます。ひざのサポーターとしてはテーピングの理論を取り入れ、関節の動きを助けてくれるタイプと温め効果の高いタイプがあるので自分に合うものを利用するとよいでしょう。

ひざが痛い人はひざに負担をかけない歩き方を習得

普段、歩き方を意識することは少ないかもしれませんが、それぞれの人に歩き方の癖があります。ひざが痛いときには歩き方の癖を知り、ひざに負担をかけない歩き方に修正しましょう。

適切な歩き方としては背筋を伸ばし、太ももを上げ膝を曲げて前に踏み出し、地面には足裏の3点(足の指・指のつけ根・かかと)をしっかりつけることが大事です。歩き方の癖を直すには、望ましい歩き方をしばらくの間、意識して歩くとよいでしょう。

摩耗した軟骨を修復するサプリを利用?

関節軟骨の摩耗などが痛みにつながるといわれますが、一般に「コンドロイチン」という物質は軟骨の主成分であるプロテオグリカンの原料となるので、意識して摂取すると軟骨の修復につながり、衝撃の吸収材となるので関節の動きがよくなるといわれています。

しかしながら海外の研究では、コンドロイチンの内服により有意に効果がでなかったとの結果もあり、サプリの内服だけに頼るのはやめた方がよさそうです。減量や運動を組み合わせることが重要です。

 

ひざが痛いのを防ぐにはどうしたらいいか

適度な運動で太ももの筋力アップを!

ひざの負担をできるだけ少なくするには、太ももの筋力を強化しましょう。その際、運動がひざの負担にならないように、「ゆっくり」とした運動がおすすめです。

また、入浴中に足の運動を行ったり、水中ウォーキングを行ったりすると体の重さによるひざの負担を軽減できます。筋力を高めるには適度な運動を継続することが大切ですが、ひざの痛みや疲労を感じたときは無理をせず休みながら続けていくとよいでしょう。

肥満を予防してひざの負担を減らす

階段の昇り降りをしたり、走ったり、重い物を持ち上げるとひざには大きな負担がかかります。しかし、体重そのものが重いとひざの負担はさらに大きくなり、痛みを感じやすくなるので体重管理は重要なポイントです。食生活や運動習慣を見直して肥満を予防し、ひざの負担を少なくしましょう。

自分の足に合う靴を履いてひざの痛みを防ぐ

毎日の通勤やウォーキングなどで長い距離を歩く場合、靴選びも重要です。ヒールの高いパンプスや靴の形などが自分の足に合っていないと体のバランスが崩れて、それを補うためにひざに余分な力がかかることもあります。できるだけひざに負担をかけない靴を選ぶには、靴選びの専門家であるシューフィッターのいるお店で相談するとよいでしょう。

現在、履いている靴の裏を見ると、擦り減り具合からその人の歩き方の癖がわかるそうです。たとえば、がに股の人やO脚気味の人は重心が外側に偏った歩き方になるので靴の外側が減りやすいといわれています。

また、履き慣れた靴もインソールを調整することでひざの負担が変わることもあります。シューフィッターなどの専門家に相談して靴を見直すことにより、ひざの負担を軽くし、外出が楽になるようにしましょう。

 

 

名医検索サイトクリンタル
名医検索サイトクリンタルでは日本全国の約30万人の医師から厳選された名医だけを掲載しております。手術数や外来の待ち時間など、受診する名医を決めるために必要な詳細情報を掲載しておりますので、受診先を検討される際の参考にしてください。

「どの名医に治療をお願いすればよいのかわからない!」とお悩みの方には、クリンタルの名医紹介サービスをお勧めしています。クリンタルが独自に厳選した「3,500人の有数の専門医」「35,000人の街の名医」の中から、あなたの病気/症状やご希望を考慮して、クリンタルの医師が最適な名医をご紹介します

クリンタルの名医紹介サービス