血尿がでた!仕事しすぎかなー。。これ、ほんと?

血尿がでた!仕事しすぎかなー。。これ、ほんと?

血尿が止まらない

「最近、尿の色が濃いような、赤っぽいような気がする」というときには尿に血液が混じり、血尿がでている可能性があります。一般的に、少量の血液が尿に混じった程度では見ただけで気づくのは難しいです。そのため、尿の色が濃い、あるいは赤い色をしているなどの場合には症状が進んでいることも少なくありません。

また、血尿のほかに「排尿するときに痛い」「尿のニオイが気になる」という場合は、腎臓や膀胱、尿管などの泌尿器(ひにょうき)系の臓器や器官に問題が起きている可能性も考えられます。尿をつくり出す腎臓は、体にとって不必要な物質を除去するためにフィルターの役割を担っている臓器です。腎臓の障害で機能が著しく低下すると老廃物を体外に排泄することができなくなり、最悪の場合は透析が必要になってしまいます。

そのため、血尿を放置するのは危険です。尿の色などに異常を感じたとき、または、健康診断の尿検査で血尿を指摘されたことがあるという場合には病院で原因を調べてもらいましょう。

血尿といっても色はさまざま

血尿は目で見てわかる「肉眼的血尿」と顕微鏡で確認が必要な「顕微鏡的血尿」があり、膀胱や尿管の病気は肉眼的血尿、腎臓の病気の場合は顕微鏡的血尿が多いです。顕微鏡的血尿は肉眼では全くわからないので、尿検査で指摘される血尿になります。

また、血尿の色によって出血した場所のおよその目安がつきます。腎臓の障害によって現れる血尿は、出血してから時間のたった血液が混じるのでチョコレートのように赤黒い色になるのが一般的です。尿道口に近い尿道で出血が起こった場合は、出血したばかりの新鮮な血液なので鮮紅色~赤ワインのような色になります。ごく稀ですが、血尿の中には緑がかった色で、見た目には血尿とは思えないような色になることもあるので注意しましょう。

血尿と間違いやすい“着色尿”

尿は食事内容や薬物の服用、また、水分の摂取量などによって色が変わります(着色尿)。たとえば、ビタミン剤を服用すると黄色味が強くなり、便秘薬の場合は赤味を帯びた尿になることも多いです。また、運動の後や起床時、発熱時などで水分摂取が少ないなどの理由で尿が濃縮すると(濃縮尿)、重症になるにつれて濃い褐色になります。

尿のように自分の体から出るもの(排泄物)は健康のバロメーターです。日頃から、自分の尿の色をチェックする習慣を付けるとよいでしょう。

 

そもそも血尿はなぜでるのか

血尿は血液のうち、赤血球という成分が尿に出てしまった状態です。基本的に、健康的な状態では尿に血液が漏れ出て血尿になることはありません。血尿がでる原因としては腎臓の病気のほかに、尿管などの結石やがんが考えられます。

腎臓の病気による血尿

腎臓で原尿(げんにょう)という尿の元をつくるには「糸球体(しきゅうたい)」で血液をこす段階が必要です。腎炎などのように糸球体で出血が起こる病気にかかると、尿に血液が混じってしまうことがあります。

尿管などの尿路の障害による血尿

腎臓でつくられる尿は、尿が集まる組織である腎盂(じんう)から尿管→膀胱→尿道→尿道口を通って排泄されるので、尿が通る尿路のどこかで出血が起こると血尿がでます。出血の原因には結石(けっせき)やがんなどが考えられます。尿路結石は、一生のうちに10人に1人の割合でかかるといわれるほど、近年、増加傾向にある病気です。シュウ酸カルシウムなどでできたカルシウム結石が多く、食事内容によってできやすくなるといわれています。

 

血尿の原因としてはどういう病気が考えられるか

血尿が主な症状となる病気としては腎臓、あるいは膀胱や尿管などの泌尿器系の炎症や結石、がんなどが考えられます。また、血尿のほかに、蛋白尿を伴う場合に多いのは慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群などの腎臓の病気、あるいは高血圧や糖尿病などによって引き起こされる腎臓の障害です。

血尿がでたときに考えられる主な病気

  • 炎症によって血尿がでる場合:膀胱炎、腎盂腎炎、慢性糸球体腎炎など
  • 結石によって血尿がでる場合:腎臓結石、尿管結石、膀胱結石など
  • がんによって血尿がでる場合:腎臓がん、膀胱がん、前立腺がんなど

女性は特に注意したい膀胱炎

軽度の膀胱炎では排尿の回数が増え(頻尿)、排尿後もまだ残っているような感覚(残尿感)や排尿するときの痛み(排尿時痛)、あるいは尿が濁ることもあります。血尿がみられるのは膀胱炎が重症になった場合です。重症の膀胱炎になると排尿時痛もひどくなります。

さらに、膀胱炎だけでなく、腎臓が細菌に感染すると腎盂腎炎を引き起こす可能性もあります。特に、女性は男性に比べて尿道が短く、膀胱炎になりやすいのでトイレを我慢せず、感染を防ぐために陰部の清潔や水分摂取を心がけましょう。

見た目にわかる血尿でも原因不明の場合も

肉眼でわかるような血尿があっても、原因がはっきりしないことがあります。さまざまな検査をしても原因を特定できないものは特発性血尿と呼ばれ、治療を必要としないものが多いようです。しかし、がんが小さいと検査で発見するのが難しいこともあるので、原因不明といわれた後も定期的に検査を受けるようにしましょう。

原因によって血尿の出方に違いがある

排尿の最初だけに血尿がある場合は尿道の炎症や外傷などの可能性があります。外傷の例としては、前立腺手術の後などに見られることも多いです。また、最初から最後まで血尿がでている場合には膀胱内で血液が混じった可能性が高く、腎盂腎炎、腎臓や膀胱のがん、あるいは尿路結石などが考えられます。

 

血尿がどれぐらいだと病院の受診が必要か

腎臓の病気の可能性があるときは早めの受診を

腎臓の病気になると自覚症状として体のむくみやだるさ、食欲不振や頭痛、不眠などが現れます。ただし、自覚症状は発病の初期には気づきにくいので、気づいた頃には病気がかなり進行していたということも少なくないようです。血尿とともに腎臓の障害によって現れる症状に気づいたら早めに受診してください。

また、血圧の上昇と蛋白尿は体のむくみなどの自覚症状よりも比較的、早い時期に現れるので自覚症状に頼らず定期的に尿検査を受けるとよいでしょう。受診先としては泌尿器科が考えられますが、できればより専門的な腎臓内科をおすすめします。

排尿のときに痛みを伴う血尿は膀胱炎?

排尿を我慢すると尿が膀胱内に長く留まることになり、細菌の侵入によって炎症を起こすことも少なくありません。血尿のほかに排尿するときに痛みがある場合は膀胱炎を起こしている可能性があります。排尿時の痛みが強く、血尿が見てわかるほどの場合は膀胱炎が重症化している可能性もあるので病院で診てもらいましょう。

尿管結石は発作性の激痛が起こることも

結石による血尿の場合、尿管や尿道などを結石が通るときに痛みを伴いやすいことが特徴の一つです。特に、尿管結石は「腎疝痛(じんせんつう)」と呼ばれる発作性の非常に強い痛みが起こることもあり、救急車を呼ぶ人も少なくありません。尿管結石の腎疝痛は尿路結石の中でもっとも強い痛みといわれ、痛みが現れやすいのは背中や脇腹あたりです。

 

血尿 尿検査

血尿 尿検査

 

血尿を調べるのにどういう検査をするか

血尿の場合はいつ頃から始まり、どんな出方をするか、また、血尿以外に気になる症状があるか、治療中の病気や以前、治療したことのある病気などについて確認します。さらに、血尿の原因を明らかにするために以下の検査を行うことが多いです。

尿検査

・試験紙による検査

血尿だけでなく、蛋白尿や尿糖などの有無や程度を調べるために行う検査です。試験紙を尿で湿らせたときの色と、色の濃さを数段階で示した「色調表」とを見比べて判定します。血尿は、肉眼ではわからないときでも試験紙によって確認できるものが多く、この場合は「尿潜血(にょうせんけつ)陽性」といいます。

・尿沈査(にょうちんさ)の検査

尿を遠心分離器という検査用の機器にかけると血液は赤血球や白血球などの固形成分が沈殿し、液状の成分と分かれます。尿沈査というのは、この沈殿した固形成分のことです。検査では固形成分中の赤血球や白血球のほかに、尿酸結晶と呼ばれる結晶成分の数の増加、あるいは通常なら認められない細胞や細菌などがあるかどうかを確認します。尿沈査によって腎臓や膀胱、尿管などの異常を調べることができるので、血尿がでたときに行う検査として尿沈査は重要です。

血液検査

腎臓の機能を示す血中のクレアチニンや電解質などの値、また、炎症がある場合に上昇するCRPなどを調べます。

画像検査

腎臓や膀胱などの状態を知るために超音波検査やX線を用いたCT検査、また、磁気共鳴画像診断と呼ばれるMRI検査を行うことも多いです。MRI検査は放射能の被ばくをせずに鮮明な画像を得れるというメリットがあります。

さらに、静脈から造影剤を入れてX線撮影を行う経静脈性腎盂造影(intravenous pyelography:IVP、IP)を用いて血尿の原因を調べることもあります。

腎生検

腎生検は腎臓の病気が強く疑われるときに行われる検査で、腎臓の組織を一部、採取して顕微鏡で詳しく調べます。

 

自分でできる血尿がでたときの対処法

小さな結石は水分摂取で排石を促す

結石の大きさが比較的、小さいときは自然に排泄できる可能性があります。自然排石が期待できるのは、長径でいうと5ミリ以下の結石です。意識して水分を摂るようにし、運動も心がけるとよいでしょう。

膀胱炎による血尿はトイレを我慢しない

血尿の原因として膀胱炎を指摘されたときは、トイレの習慣に気をつけましょう。トイレに行きたくなっても、我慢することが多くないでしょうか?膀胱炎の改善や予防のためには、尿を膀胱内に長く留めないことが大切です。血尿が気になるときには、トイレを我慢しないようにしてください。

また、膀胱内の細菌を洗い流すつもりで水分も意識して摂りましょう。さらに、女性は生理中やおりものなどが多いときは陰部が不潔になりやすいので、ナプキンなどをこまめに替えて清潔を心がけてください。

 

血尿がでないようにするには

減塩やバランスのよい食事で腎臓病や結石を予防

血尿は腎臓や尿管などの泌尿器の病気で起こりやすい症状です。その一つである結石は食事の影響を受けて大きくなってしまうことも多く、近年、増加傾向にあるのは生活様式の欧米化が関係しているといわれています。

腎臓の機能をよくし、結石ができるのを防ぐには食生活に注意するとよいでしょう。望ましい食生活としてはカロリーや塩分の摂り過ぎに注意し、野菜を多めに摂るようにして栄養の偏りを少なくすることです。また、シュウ酸を多く含むホウレン草やチョコレート、ナッツ類などを過剰に摂取すると結石が形成されやすいので注意してください。

また、飲酒や喫煙などの嗜好品が血尿の引き金になることもあるので、過度の飲酒や喫煙は控えましょう。

日頃から尿のチェックを心がける

健康な人の尿は淡黄色~淡黄褐色です。トイレで排尿するときは尿の色のほかに、尿のニオイ(甘酸っぱい、鼻をつくようなニオイなど)、濁りや泡立ちなどにも注意しましょう。腎障害で起こりやすい蛋白尿になると尿が泡立ち、泡がなかなか消えないという特徴がみられます。また、膀胱炎や尿管結石などの病気になると排尿時などに痛みを伴うことが多く、トイレの回数も増える傾向があります。

さらに、血尿は肉眼ではわからないものが多く、自覚症状だけに頼ると気づくのが遅くなってしまうでしょう。早期に異常を発見するには定期的に健康診断を受け、尿検査の機会をつくることが大切です。特に、多忙で疲労が蓄積している可能性があるときこそ、健康の維持、増進ができるように健診の機会をつくりましょう。

 

 

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