お腹が痛い…これは胃なのかな…腸なのかな…それとも…

お腹が痛い…これは胃なのかな…腸なのかな…それとも…

お腹の痛みが止まらない

お腹が痛いと何か変なものを食べたか、また、何かの病気なのではないかと不安になりますよね。ただ、お腹が痛いといってもちょっとお腹が張った感じがする程度のものや冷や汗が止まらなくなるような強い痛みを伴うようなものまで幅広くあります。今回は、そういったお腹が痛いと感じる原因やメカニズム、さらにはお腹が痛いときに考えられる病気についても書いていきたいと思います。少しでも不安を覚えた方はぜひ最後まで読んでいただき、今後に活かせてもらえたら幸いです。

 

なぜお腹が痛いと感じるのか?

お腹が痛いと感じる原因は様々です。消化器、泌尿器、血管や筋肉、腹膜など腹腔内にある色々な器官の変化によって起こります。腹腔内にある臓器とは、胃・十二指腸、大腸、肝臓や膵臓、脾臓などがあります。

色々な器官の変化とは、例えば、胃の粘膜に炎症が起きることもその1つといえます。そういった変化が、お腹が痛いと私たちが感じる原因となっているのです。では、逆にお腹が痛いと感じなかったらどうでしょうか?お腹が痛いと感じないならば、その方がいいと考えてしまうかもしれませんが、本当にそうでしょうか?先ほどの例で考えてみると、胃の粘膜に炎症が起きた時、痛みが出てきたらおかしいなと感じて、皆さんは病院受診をしたりすると思います。言い換えると、お腹が痛いと感じることは異常を表すサインなのです。お腹が痛いと感じなければ、異常に気が付きませんし、気が付いた時には手遅れだったという結果になりかねません。お腹が痛いと感じなければ、確かに苦痛は少なくてすむのでいいことだとは思いますが、その痛いという感覚は身体が発信しているSOSのサインだということも忘れないでほしいと思います。

 

お腹が痛くなる代表的な疾患

ここでは、「お腹が痛い」という訴えがあり、病院受診、または救急搬送された場合に多い疾患について4つ紹介していきたいと思います。

1.胃・十二指腸潰瘍

上記でも例に述べた通り、お腹が痛いという訴えがあった場合、その原因として良く耳にするものがこの胃・十二指腸潰瘍です。原因としてはピロリ菌が関与されていると言われています。胃の粘液に炎症が生じ、胃の粘液が障害を受け、さらにこの粘液が深くえぐられるような状態となったものを「潰瘍」と呼びます。また、障害が弱いものは「びらん」と表現します。胃潰瘍は40歳以降の人に多く見られ、十二指腸潰瘍は10~20歳代の若い人に多いという特徴があります。男女で比べると、男性に多い傾向があります。

症状としては、胃潰瘍の場合は、食後30分から1時間後に起こる上腹部痛であり、十二指腸の場合は、夜間などの空腹時にお腹が痛いと感じることが一般的です。共通して起こる症状は、胸やけや吐き気、腹部の張ったような感じ、潰瘍から出血がある場合には血を吐いたり、黒い便が出たりすることがあります。血を吐いたり、黒い便が出たりした場合には早急に病院受診するようにしましょう。

2.腸閉塞

イレウスという呼び名で聞くことも多いと思います。腸の圧迫やねじれであったり、便秘によって作られる硬い便であったり、そういったものなどが原因で、摂取した食べ物などの内容物がスムーズに肛門まで運ばれず、小腸や大腸で滞った状態のことを腸閉塞といいます。
腸が拡張してくることで、お腹が張りキリキリとした強い痛みが、不定期に起こります。また、肛門方向に進めなくなった腸の内容物が逆流することで吐き気を催したり、実際に吐いたりすることがあります。腸閉塞が起こることで、おならや便が出なくなるのも症状の特徴といえるでしょう。自然に治る可能性はないといえます。こういった症状がある場合には、早めに病院受診を行いましょう。

3.虫垂炎

盲腸 虫垂炎 お腹が痛い

盲腸 虫垂炎 お腹が痛い

お腹が痛いという訴えで耳にすることも多いかと思います。一般的に「盲腸」と呼ばれることが多いものがこの虫垂炎になります。盲腸付近にある虫垂に化膿性の炎症が起こり、お腹が痛いと感じる病気です。原因については、まだはっきりとしたものは分かっていないようですが、虫垂炎が起こるのは10~20歳代に多い特徴があります。初期症状としては、上腹部やへそ周りが急に痛くなることから始まり、病状が悪化すると発熱、吐き気、が起こり痛みもお腹の右下の方が痛くなります。虫垂炎はまず、自然に治ることはありません。しかも、放っておくことで虫垂部分に穴が開いてしまい、内容物が腹腔内に流れ込むことで腹膜炎を起こして、場合によっては命に関わる状況になります。お腹が痛いと感じた時に、どうせ盲腸だから心配ないと言って甘く見ずに、早めに病院受診を行ってください。

4.尿路結石

お腹が痛いと聞いてイメージしにくいかとは思いますが、尿路結石でもそういった腹痛が起きることがあります。尿路結石とは、腎臓から尿道までの通路に尿成分の一部が結晶化し、結石としてその通路を塞いでしまった状態のことを言います。ほとんどの場合が腎臓から膀胱までの間の尿管部にできることが多く、30~60歳代の男性に多いことが特徴です。原因としては、前立腺肥大や脱水、バランスの悪い食生活が挙げられます。症状としては、腰から背中、下腹部にかけて突発的に強い痛みが出ます。また、人によっては、痛みが強くてまともに動くことができない場合があります。その他の症状としては、血尿や吐き気、嘔吐が出てきます。水分を多くとることで自然に結石が尿と一緒に排出されることもありますが、激痛が伴いますし、必要があれば、病院受診を行い、痛み止めをもらったり、尿を出しやすくしたりする薬を処方してもらうことも一つの手段だと思います。

 

お腹が痛い時に必要な検査

お腹が痛いという患者に対して行われる検査として、基本的な方法としては、血液検査、尿検査、便検査、腹部レントゲン検査、腹部エコー検査などが挙げられます。基本となる問診と診察、さらに上記のような検査を合わせて、必要があれば精密検査を行っていくこともあります。

血液検査

血液検査では、肝臓や膵臓などに障害が起きていないかデータとして把握できますし、炎症反応をみる項目もあります。また、出血している場合は貧血傾向になると思いますが、これもデータで確認が可能です。尿検査では、腎臓の異常を判断するための簡易検査になります。

便検査

便検査も、胃や腸から出血が起きていないか確認することができます。しかし、診断までに時間がかかってしまうというデメリットもあります。レントゲンでは炎症や腸閉塞などの診断にも利用されます。

採血

採血は痛みを伴いますが、比較的、身体に負担をかけずに検査を行うことができます。

 

お腹が痛い時に受診すべき診療科

お腹が痛いという訴えがある病気で多いのは、消化器の異常です。そういった場合、まずは消化器内科、または消化器外科を受診することをお勧めします。仮に、消化器が原因でなかったとしても消化器による異常は否定出来るため、その他の原因に焦点を絞ることが可能になります。

または女性であれば子宮などの病気も疑われますので、消化器でなければ産婦人科を受診することをお勧めします。さらに高齢者などでは心臓の病気でお腹が痛いということもありえますので非常に幅広い診療科にわたることになります。

そういった病気の候補を絞っていくためにも、問診が重要となります。病院を受診する際には、「お腹はいつから痛くなったのか?」「お腹が痛くなる時間帯、また、持続時間は?」「どのような痛みか?」「お腹が痛くなる以外の症状はないか?」などの質問には答えられるように準備しておくことがとても重要だといえます。また、お腹のどの部分が痛いのかによって、可能性のある病気を予測することが可能となります。たとえば、右上腹部であれば、胆嚢炎などの胆管の異常、肝炎などの肝臓の異常、肺塞栓などの肺の異常、大腸炎などの大腸の異常だと予測ができ、それに必要な検査を優先的に行うことができ、素早く診断をつけ、治療にとりかかることができるのです。

 

自分で出来るお腹の痛みへの対処法

1.楽な姿勢をとる

お腹が痛いときにできることは、まず、楽な姿勢をとることです。痛みがあると、自然に楽な姿勢をとっていることは多いですが、膝を曲げるような形をとるお腹に圧力がかからずに痛みが和らげることができます。また、吐き気がある場合は、横向きになって寝るようにしましょう。上を向いていると嘔吐物で窒息する可能性や誤嚥性肺炎を起こす可能性があります。

2.衣服やベルトなどを緩める

お腹の圧迫をとる目的で行います。お腹への圧迫を和らげることで痛みが緩和されます。

3.温める

お腹が冷えているようであれば、カイロなどを利用して温めることで痛みが緩和される場合があります。ただし、出血している場合など温めることで症状を悪くしてしまう場合があるので、お腹が痛くて、心配な場合は病院受診をした方がいいでしょう。

上記の方法は、お腹が痛いと感じる人の中でも、軽度な症状のものに対する方法になります。突然の激しいお腹の痛みや持続するような激しいお腹の痛み、血を吐いたり、黒い便が出たりする症状を伴うお腹の痛みがある場合には、自己で対処するのではなく、早急に病院受診をするように気を付けましょう。また、こういった病気にならないために、規則正しい生活習慣、バランスの良い食事や適度な運動を心がけて生活するように心がけていきましょう。

 

 

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