声帯ポリープの名医なら、声を聞いただけで声帯ポリープがあるかどうかがわかる!?

声帯ポリープの名医なら、声を聞いただけで声帯ポリープがあるかどうかがわかる!?

声帯ポリープの概要

声帯ポリープとは声帯に出来た”できもの”です。ちなみにポリープとは日本語で”腫瘤”という意味です。これは、良性腫瘍のひとつに数えられます。

声帯とは

声帯は、のどの下部、気管とよばれる肺へ空気を通すための管の入口付近(のど仏のあたりです。)にある声を出すための部分です。のどの左右ついている膜状のひだとして存在しています。ちょうど、のれんやカーテンの様な感じです。声を出す時にはこの膜を振動させて、肺から出てくる単なる空気の流れを声に変えます。

声帯は、奥深いところにありますが、まだ比較的見えやすい位置にありまして、首をのけぞらせて、喉頭鏡というL字型の器具を用いて舌を持ち上げれば、肉眼でも見ることが出来ます。全身麻酔をする際に、のどに管を通すとき、気管に管を挿入するための目標物になります。

声帯ポリープは、左右両側の声帯に同時に出来ることはまれで、たいていは片側の声帯にできることがほとんどです。

 

声帯ポリープの原因

歌を歌い続けたり、大声を出し続けたりといった刺激を声帯に与えすぎると、声帯の皮(声帯上皮といいます)の中の毛細血管が傷ついてしまうことがあります。毛細血管が傷ついたことにより内出血を起こします。体の中で出血しますと、血腫とよばれる血豆ができます。声帯にこれが出来た場合に、声帯ポリープとよばれるおでき状のこぶになります。

ですから、通常の生活で声を出すくらいの刺激ではポリープが出来ることはありません。無理をして声を出すことが、最大の原因です。ただし、風邪でのどが痛んでいる時に歌を歌う、タバコの刺激でのどを痛めた時に声を出すなど、通常の生活であっても条件が揃えば声帯ポリープを作ってしまうことはあります。

また、精神的なストレスや不眠症も原因のひとつといわれています。ストレスがたまったり、眠れなかったりしますと、全身的な血の流れが悪くなります。これが長期化すると、ポリープが出来やすい体質になってしまうのです。ですから、ストレスを適度に発散して、よい睡眠をとるよう心がけることは、とてもたいせつです。

声帯ポリープが出来やすい人

職業上、大きな声を出すことが多い人にできやすいです。例えば、テレビやラジオのアナウンサーや歌手、運動部の応援団などです。良くできる年代は40~50代に多いと言われていますが、10代でもできる場合もありますので、注意が必要です。

声帯ポリープ 耳鼻咽喉科の名医

声帯ポリープの症状

声帯ポリープの主な症状は、声がかれ、いわゆる「がらがら声」や「いがいが声」という状態になることです。その他、のどに出来物ができることにより、のどの違和感も感じることもあります。こうした症状は、初期の段階では、話がしにくくなる、歌が歌いにくくなるという違和感から始まることもあるようです。ひどくなると、声自体がまったく出せなくなることもあります。

ただし、声をからす病気は他にもあります。中には喉頭がんの場合もありますので、声かれが続くようであれば、早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしてください。

喉頭がんについては「喉頭がんが歌手に多いのは歌いすぎのせいじゃない!」のコラムで紹介しています。

その他、のどに炎症を生じることで、食事の際の飲み込みが難しくなったり、のどの奥にひりひりとした火傷のような違和感を感じたりすることもあるようです。のどの炎症の程度に応じて、痰も多くなります。

また、声帯ポリープが出来ると声が出にくくなるのは、声帯におでき状のこぶができることで、うまく振動出来なくなるからです。

声帯ポリープの診断

声帯ポリープが疑われる場合は、のどを局所麻酔でしびれさせてから、喉頭内視鏡というファイバースコープを挿入して、声帯付近を観察します。声帯ポリープが出来ていたら、肉眼的に見ることができますので、診断は比較的容易です。

また、耳鼻咽喉科医師のうち、声帯ポリープの名医なら、声を聞いただけで声帯ポリープがあるかどうかがわかるとも言われています。

 

声帯ポリープの治療

声帯ポリープの治療は、大きく分けて保存的治療と外科的治療にわけられます。

保存的治療

保存的治療とは、経過観察や薬物療法など体に負担を余りかけない治療法をいいます。

初期の段階で見つかれば、声帯ポリープは血豆から出来てくるものですので、安静を図る(=声を出さない)ことで、血豆が自然と吸収され、声帯ポリープはなくなります。また、薬を用いた治療(薬物療法)を行なうこともあります。

・のどの痛みに対して

消炎鎮痛薬とよばれる薬を使います。最近では、薬局でも販売解禁されたロキソニンや、カロナールといった飲み薬や、トローチを処方します。

・痰を減らすために

痰のからみを抑えることも有効です。去痰薬としてはムコダインやムコソルバンという飲み薬を使用します。

・のどの炎症緩和に

耳鼻咽喉科を受診すると、ネブライザーという器械の前に座って蒸気を吸う治療を受けている光景を目にしたことはありませんか。あれは、液状の吸入薬をエアロゾル粒子にして噴霧してたものを吸っているのです。吸うことにより、直接患部(この場合はのど)に届きますので、とても効果的です。

ネブライザーで使用する薬剤は、治療する病気によって、副腎皮質ステロイド剤、抗生物質など様々に使い分けます。のどの炎症緩和には、副腎皮質ステロイド剤を用います。この場合にはフルタイドやキュバール、パルミコートという薬剤が代表的です。適応に”嗄声”も含まれておりますので、声かれに有効です。

・漢方薬

西洋薬ではなく漢方薬にもいい薬があります。麦門冬湯(ばくもんどうとう)という薬です。のどの渇きを改善し、うるおい感を与えてくれます。のどの乾燥からくる咳にも有効です。

外科的治療

外科的治療とは、外科手術を用いた治療法のことをいい、声帯ポリープを取り除く手術をします。数ヶ月経っても、保存的治療で治らない場合や、たばこが原因で出来たケース、大きく成長した声帯ポリープに対して行なわれる方法です。

・喉頭顕微鏡下手術(ラリンゴマイクロサージェリー)

のどの奥に指をいれると、おえっとなります。これを嘔吐反射といいます。通常、誰でもみられる反射です。気管という肺へつながる空気の通り道に、異物が入らないようにするために生じます。しかし、手術の際にえずいてしまうと体が動きますので非常に危険です。ですから、声帯ポリープの手術の際には、全身麻酔をかける必要があります。

この喉頭顕微鏡下手術(ラリンゴマイクロサージェリー)は、そのため、全身麻酔で行なう手術になりますので、外来通院で行なうというわけにはいかず、入院することが必要となります。入院期間は、数日から1週間程度となりますが、退院したのちも、声をなるべく出さないようにして、安静を図ることが必要です。完全にのどの症状がとれるまでには、約1ヶ月くらいかかるとされています。手術後は、少なくとも1週間は、絶対に声を出すことは出来ませんので、注意してください。

ただ、手術をして声帯ポリープを取り除いたとしても、完全にもとの声に戻るというわけではない場合もあり、声を出す職業の人々にとっては、特に歌手など、音域が変わってしまうことで、歌い方を変えなければならなくなるなど、残念ながらその影響が残ることもあります。そのためそのように声質が重要な職業の方などは、音声外来などのある病院、声帯ポリープ専門の名医を受診した方が良いでしょう。

 

声帯ポリープを作らないために

声帯ポリープの主な原因は、無理な大声を出すことにあります。声をからすほどの無理はしないようにしましょう。また、たばこも声帯に悪影響を与える要因のひとつですから、たばこを吸っている方は、可能であれば禁煙をするようにしてください。

 

 

 

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