睡眠時無呼吸症候群なんじゃないのって言われたことないですか?

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睡眠時無呼吸症候群なんじゃないのって言われたことないですか?

睡眠時無呼吸症候群の概要

睡眠時無呼吸症候群には、「睡眠1時間に5回以上、もしくは7時間に30回以上、無呼吸を認める疾患のこと」をいう定義があります。ここでいう「無呼吸」とは「呼気に伴う気流の鼻孔あるいは口腔内での10秒以上の呼吸停止」のこといいます。つまり10秒以上呼吸が停止になる状態があるかどうか、というところがポイントになります。

この睡眠時無呼吸症候群の定義は、アメリカ睡眠障害連合会(ASDA)という団体が中心となり作成され、国際的に共通なものです。

睡眠時無呼吸症候群が発症する割合

患者の性差は男性:女性=3:1で男性が多いです。年齢分布は中年以降の比率が多くなっています。患者数は、人口の3.5%程度と考えられており、これは糖尿病患者数とほぼ同数です。

睡眠時無呼吸症候群の分類

睡眠時無呼吸症候群は、下記のように、大きくわけて3つに分類されます。

  1. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群
  2. 中枢性睡眠時無呼吸症候群
  3. 混合型睡眠時無呼吸症候群

それぞれの症状の違いを説明していきます。

1.閉塞性睡眠時無呼吸症候群
閉塞性睡眠時無呼吸症候群とは 鼻腔・口腔・咽頭・喉頭・胸郭外気管を含む気道を上気道といいます。この上気道、特に咽頭部が閉塞するために起こる疾患です。睡眠時無呼吸症候群の総患者数の95%以上がこれに該当しますので、睡眠時無呼吸症候群といえば、閉塞性といっても過言ではありません。

この分類の特徴は、呼吸運動自体はきっちりしようとしているところにあります。ですから睡眠中も腹部はきちんと上下に動いています。けれども咽頭気道が狭窄していることで、閉塞してしまい呼吸ができなくなっているところに病態があります。意識がしっかりしている日中は疾患の存在がわからないのも特徴の一つです。

2.中枢性睡眠時無呼吸症候群
呼吸における自動調節系そのものの障害により、呼吸運動自体が行なわれないものです。

3.混合型睡眠時無呼吸症候群
上記の両方の特徴を持つ睡眠時無呼吸症候群のことをいいます。

 

睡眠時無呼吸症候群の診断基準

これもアメリカ睡眠障害連合会が中心となり作成されたものが、世界的に用いられています。少し細かいので覚える必要はありませんが、日頃寝ている時にこんなことを友達や家族に言われたら要注意かもしれません。

診断基準

下記のAとBとD、またはCとDを満たしている。

A.以下のうち少なくとも一つ以上が該当する。

1)覚醒中の非意図的睡眠エピソード、日中の眠気、爽快感のない睡眠、疲労感又は不眠がある。
2)呼吸停止、喘ぎ、または窒息感で覚醒する。
3)ベッドパートナーが、患者の睡眠中における大きないびき、呼吸中断、又はその両方を報告する。

B.睡眠ポリグラフ検査で以下のものが認められる。

1) 睡眠1時間あたり5回以上の呼吸イベント(無呼吸、低呼吸、呼吸努力関連覚醒)
2)各呼吸イベントのすべて、または一部における努力呼吸のエビデンス

C.睡眠ポリグラフ検査で以下のものが認められる。

1)睡眠1時間あたり15回以上の呼吸イベント(無呼吸、低呼吸、呼吸努力関連覚醒)
2)各呼吸イベントのすべて、または一部における呼吸努力のエビデンス

D.この睡眠障害は、現在知られている他の睡眠障害、身体疾患や神経疾患、薬物使用によるものではない。

この診断基準を元に、睡眠時無呼吸症候群を診断することになります。「夜中に何度も息が止まってたよ」「息をするのに苦しそうだったよ」などというのは睡眠時無呼吸症候群の症状かもしれません。睡眠ポリグラフ検査は、病院やクリニックに1泊することが必要な検査で、できる病院・クリニックが限られていますので、ホームページや電話で確認してから受診する必要があります。

 

睡眠時無呼吸症候群の原因

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の原因は、咽頭の太さにあります。咽頭が狭窄してしまうことで、呼吸が出来なくなるのです。呼吸運動自体は前述したように行なわれています。肥満、アデノイド肥大や口蓋扁桃肥大などによる上気道の形態異常、精神安定剤や睡眠導入剤などの薬剤の副作用などが、咽頭気道が狭窄する原因です。

咽頭気道の太さは、神経調節と筋調節でコントロールされています。日中の覚醒下では、覚醒刺激や低酸素血症、高炭酸ガス血症などの刺激が、咽頭気道を拡大・維持するオトガイ舌筋などの筋肉活動をしっかり維持させますので、呼吸が停止しません。つまり、呼吸が停止しそうになると、それによって起こる刺激によって、呼吸を促すように体が調整してくれるわけです。目が覚めている間にいびきをかかない理由はこれです。しかし、睡眠中はこの咽頭気道を刺激維持するための機構が抑制されますので、無呼吸状態を引き起こすのです。

放置するとどうなるか

睡眠中に無呼吸状態に陥ることで直接的に死に至ることはありません。ある程度の低酸素状態に達すると覚醒するからです。
けれども、日中の眠気として症状が表れます。眠気が原因で、居眠り運転を初めとする交通事故などが引き起こされます。これにより、社会的に大きな影響をもたらすことに繋がりかねません。

また、自分だけの問題ではなく、一緒に寝ている家族にとっても睡眠の効率が下がってしまう可能性があります。ぜひ睡眠時無呼吸症候群なのではと思ったら医療機関での診察および治療をおすすめします。

 

 

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