充血して眼の奥が痛い時はぶどう膜炎かも!?要注意!

充血して眼の奥が痛い時はぶどう膜炎かも!?要注意!

ぶどう膜炎の概要

ぶどう膜炎の患者数は年間約2万人といわれており、20−40歳の男女に発症することが多いです。以下のような症状が片眼もしくは両眼に現れます。

  • 視力低下:徐々にものが見えづらくなります。
  • 充血:眼の白目の部分が赤くなります。
  • 眼痛:眼の奥にぎゅっと痛みを感じます。
  • 飛蚊症:虫やほこりのようなものが動いたり飛んだりしているように見える症状です。
  • 霧視:ものがモヤがかったように見えます。他にも光がまぶしく感じたり、焦点が合いづらいという症状が現れることもあります。

これらの症状が出て、そのまま放置してしまうと、場合によっては失明に至ることもありますので上記症状の2つ以上を認めたら速やかな受診をお勧めします。

そもそも、ぶどう膜ってどこ!?という方がほとんどだと思います。ぶどう膜とは眼の組織で、①虹彩、②毛様体、③脈絡膜という部分の総称を指します。これでも毛様体って、脈絡膜って何?と聞き慣れない名称が続いていると思いますので、下に簡単に説明いたします。

① 虹彩は瞳孔と呼ばれる黒目の大きさを調節することで、周りの環境に会わせて眼の中に入る光の量を調節するはたらきをしています。明るいところで黒目が小さく見えたり、暗い所で大きく見えたりするのはこの影響です。

② 毛様体は水晶体と呼ばれるカメラのレンズの横にある筋肉様の組織で、レンズの厚さを調節してピントを調節するのが主な機能で、房水という透明な水(身体の血液のようなもの)を作って、眼に栄養を運んだりもしています。

③ 脈絡膜は眼球の周りを覆っており、眼の周りに酸素や栄養を送り届ける役割を担っています。

このように、3つの組織は眼の中で大変重要な役割をはたしています。光やピントの調節や眼への栄養供給などの機能を担っているため、炎症が起きた際、視力や見え方により強く障害が起きるのはそのためです。

 

ぶどう膜炎症の原因

ぶどう膜炎の発症するメカニズムですが、何らかの原因でぶどう膜に炎症が起きることをぶどう膜炎と言います。

ではどうしたことが原因でぶどう膜炎が起きるのでしょうか?炎症が起きるのには別の病気が大きく影響しています。その3割程度の病気といわれているのが、①サルコイドーシス、②原田氏病、③ベーチェット病です。ここでは簡単に病気の説明を致します。

①サルコイドーシス
原因不明の肉芽腫と呼ばれる疾患です。20-40歳代・女性によくみられます。リンパ節が腫れたり、紅斑とよばれる皮膚の症状やいろいろな臓器に肉芽腫というできものようなものができます。

②原田病
身体のいろいろな皮膚の組織の一部が侵される病気です。頭痛や熱が出始めたあと、急に見えなくなったり耳鳴りがします。脱毛や髪の毛や皮膚が白くなることも症状のひとつです。

③ベーチェット病
20-30代に起こりやすく、身体全体が炎症を起こします。主に口の中や皮膚があれたり、血管にも炎症を来します。

他にも、全身の免疫異常の病気、細菌や真菌・ウイルス・寄生虫による感染、けがや悪性腫瘍も要因となります。いろいろな要因によって発症すると言われていますが、ぶどう膜炎の3人に1人は原因不明といわれている難しい病気です。

 

ぶどう膜炎はどのように進行していくか

いわゆる高血圧や喘息などと同じように、ぶどう膜炎は発症した場合には放っておいてすぐに短期間で治ることはほとんどありません。また症状の進行も、良くなったり悪くなったりを繰り返して行きながら、数ヶ月〜数年かけて徐々に進行していきます。起きる症状や進行具合には個人差がありますが、いずれの場合もなんらかの眼の障害がおこり日常生活が困難になっていきますので早めの名医受診を心がけてください。

 

ぶどう膜炎の治療法

ぶどう膜炎の治療は基本的には、サルコイドーシスやベーチェット病といったぶどう膜炎の原因となる疾患を治療する必要があるます。しかしながら、ぶどう膜炎は原因不明の場合も多く、その場合は炎症を抑えて進行を遅らせたり、合併症が起きないようにしていきます。これらは主に薬による治療がメインとなってきます。

薬はステロイド点眼・内服薬、免疫抑制剤、散瞳薬、コルヒチン製剤を個々の状態に合わせ、組み合わせて治療します。感染症が原因の場合は抗菌薬や抗ウイルス薬を追加したり、ベーチェット病が原因の場合はコルヒチンという内服薬やレミケードという炎症発作を押さえる薬を点滴したりします。

ステロイド薬

副腎皮質ホルモン製剤で炎症を抑えるはたらきがあります。効果が強い分、長期使用により免疫力が落ち感染しやすくなったり、糖代謝や脂質代謝が低下したり、他の眼の病気を合併する副作用もあります。医師の指示とおり使用することが重要です。

免疫抑制剤

免疫力をおさえる薬です。炎症が活発化するのをおさえる効果もありますが、免疫力低下により感染症などにかかりやすく、かかった場合通常よりも症状が強くあらわれる可能性もあります。定期的な血液検査などのチェックが必要です。

散瞳薬

光の入る量を調節する虹彩に炎症がある場合、他の眼の組織と癒着予防のために、黒目を広げて虹彩を休ませてあげる薬です。黒目を広げている影響で、光がまぶしくみえづらくなることもあります。

いずれの治療の場合も、医師が炎症の具合に合わせて適切な投薬を行います。ぶどう膜炎は原因不明なことが多いために、その治療法は個人差があり、きちんとした診断と、症状の進行や改善度合を見ながら適切な治療を進めることが重要です。ぜひぶどう膜炎を専門とする名医を受診したいところです。

当然のことながら、指示された用法を守らなかったり、自己調節したりするとかえって病気が進行したり合併症にかかったりする可能性もあるため、医師の指示をしっかり守り治療に専念することが大切です。

ぶどう膜炎の原因となる疾患の治療

冒頭で書いたようにぶどう膜炎の治療は原因となる疾患が判明した場合には、そちらの治療が重要です。サルコイドーシス、ベーチェット病、原田病といった疾患が原因となる場合が多いですが、こちらを治療する場合には、内科やアレルギーリウマチ内科などといった他の診療科と連携することが多いです。そのため受診先としては、眼科単科のクリニックや病院よりも、複数の診療科のある総合病院の方が望ましいでしょう。

またそもそも、原因疾患の特定のためには、眼科医でも内科的な症状に精通している必要があり、特殊な血液検査などが必要となる場合もありますので、眼科・内科の名医が両方とも在籍している総合病院を受診することが望ましいです。

 

 

 

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