1型糖尿病ではインスリン注射が不可欠!

1型糖尿病ではインスリン注射が不可欠!

1型糖尿病の治療法

自分自身の膵臓からインスリンがほとんど分泌されなくなった1型糖尿病では、インスリンを補う必要があります。現在インスリンを体内に入れる方法は注射に限られます。したがって自分でインスリンを皮下に注射することが1型糖尿病治療の基本です。ちなみに注射をする場所としてもっとも多く使われている部位はおなかです。

これに対して2型糖尿病ではインスリンだけでなく、さまざまな機序によって血糖値を下げる飲み薬(経口糖尿病薬と言います。現在日本では7タイプが使用可能です)を用いて治療することもよくありますが、現在日本で1型糖尿病に対して使用が認可されている経口糖尿病はありません。

自分の膵臓からのインスリン分泌がほとんどなくなった1型糖尿病ではインスリンを頻回(朝昼夕と眠前の1日4回など)に注射するインスリン強化療法、もしくは持続皮下インスリン注入療法(CSIIとも呼ばれます。ポンプのついた小さい器具を装着しておいて24時間少しずつ自動的にインスリンを注射する方法)でインスリンを補充します。これに対して緩徐1型糖尿病などインスリン分泌がある程度保たれている場合は、1型糖尿病であっても1日1~2回のインスリン注射法が選択されるケースもあります。

なお食事や運動療法は1型、2型に関係なく全ての糖尿病治療に欠かせません。また患者さんが自分で数滴の血液を出して専用の測定器でその時点での血糖値を測定することができます(血糖自己測定と言います)。家庭での日常の血糖値を測定することで食事や運動療法の影響、あるいは著しい高血糖やその反対の低血糖(体外から注射したインスリンの量が多すぎて血糖値が下がりすぎてしまう状態。意識を失うなど危険な場合があります)をチェックすることができます。さらに自己血糖測定値をもとに自分でインスリン注射量を決められた範囲内で調節し、よりきめ細かな血糖コントロールをめざすことも可能です。

 

1型糖尿病の最新治療

1型糖尿病が自己免疫と関係しているとの観点から、免疫を抑える薬(免疫抑制薬。移植をした後やリウマチなどの膠原病などに使用されています)が1型糖尿病に対して試験的に投与されてきましたが、これまでのところ目立った成果は得られていません。

インスリンに代わりうる1型糖尿病治療として有力なものに膵臓移植があります。1型糖尿病で、糖尿病専門医による治療努力によっても血糖値が不安定であり、血糖コントロールが極めて困難な状況が長期にわたり持続している場合は膵臓移植の適応があり、日本でも2006年からは一般医療として実施されています。移植した膵臓から分泌されるインスリンによって血糖値が正常化すると、インスリン注射や低血糖から解放されるために、患者さんの日常生活は劇的に改善することが期待できます。

問題点は膵臓の提供者(ドナー)不足移植後に必要となる免疫抑制薬に副作用があることです。特にドナー不足は深刻で、まだまだ一般的な治療法とはいえません。

現在は膵臓移植よりも体に負担が少ない膵島移植の研究も進められています。ここ最近で非常に進歩した分野は自己血糖測定に関する領域です。腹部にセンサーを装着しておいて連続的に間質液のグルコースを自動測定する持続グルコース測定(CGM)と呼ばれる方法が既に実用化されています。これは間質液のグルコースが血糖値をよく反映することを利用したものです。CGMの測定器には著しい高血糖や低血糖の際には音や振動で警告してくれるものまで使用可能になっています。

 

 

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