コミュニケーションや学習がうまくできないのは発達障害かも!?

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コミュニケーションや学習がうまくできないのは発達障害かも!?

発達障害とは

発達障害は、何らかの理由で生まれつき脳の発達に偏りがあり、コミュニケーションや社会性、注意力、学習などの能力に極端な偏りが生じて生活に支障を来す障害です。

アメリカ精神医学会の診断基準「DSM-5」の発達障害には自閉スペクトラム症のほか、注意欠如・多動症や限局性学習症などが含まれています。従来、診断名として使われていた広汎性発達障害や自閉症、アスペルガー症候群は、診断基準「DSM-5」では自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)に分類されることになりました。また、以前の注意欠陥・多動性障害は注意欠如・多動症(注意欠如・多動性障害)、学習障害は限局性学習症(限局性学習障害)に名称が変わっています。

発達障害は早い子では1~3歳で診断されますが、幼稚園や小学校に入ってから診断を受けるお子さんも多いです。通常学級に通う公立の小・中学校の生徒を対象とした調査では、行動や学習の面で困難を抱えている子どもの割合は約6.5%と報告されています。

発達障害は周囲の支援が重要
発達障害の場合、病院での治療だけでなく、その子の特性を活かして障害による生活への影響が小さくなるように支援することが重要です。周囲の理解があれば、発達障害の特性はその子の「個性」として受け入れられますが、理解が得られない場合には問題とみなされてしまうことも少なくありません。発達障害のお子さんには主治医と親、保育園や学校などの先生、福祉の分野が連携して支援することが求められますが、現実には難しいことも多いです。

また、発達障害は生まれつきの特性のため幼い頃から困難な面があったと考えられますが、障害があまり目立たず、特に問題にならずに大人になることもあります。しかし、大人になると周囲から期待されるものも変化し、特に仕事をするようになるとさまざまな問題が生じることが少なくありません。最近では発達障害について紹介する情報が増えたことにより、「自分にも思い当たる」といって精神科を受診する人が増えています。

この記事の中では自閉スペクトラム症と限局性学習症の概要を紹介し、次の「注意欠如・多動症の治療の第一歩は周りが病気を理解することです」では注意欠如・多動症について詳しくご紹介しています。

 

自閉スペクトラム症

コミュニケーションが苦手で、一人でいることを好み、適切な人間関係を築くのが難しいことが多いです。また、興味の偏りやこだわりが強く、決まったパターンで活動できるとよいのですが、予定外のことなどでパターンが崩れるとパニックになってしまうことも少なくありません。さらに、感覚の過敏さ、逆に感覚の鈍さなどの感覚異常が起こることが多く、他の子は気づかないようなちょっとした味の変化でも食べられなくなる、周囲の音が気になって集中できないということもあります。

従来の診断基準である広汎性発達障害を基に行った調査では、障害の特性を顕著に示す人の割合は0.9~1.6%でした。しかし、顕著ではないものの、広汎性発達障害の特性の一部、または軽度の特性を示す人まで含めると、その割合は人口の10%を超えるのではないかと指摘されています。

自閉スペクトラム症は障害を連続したものと捉え、もっとも重い状態は従来の自閉症に当たり、軽いレベルはアスペルガー症候群に相当します。近年の傾向として、軽いレベルの障害をもつお子さんが増えていることが特徴です。また、広汎性発達障害は手先の不器用さや縄跳びができないなどの発達性協調運動症、さらに、注意欠如・多動症などの他の障害を併発しやすいといった特徴もあります。

なお、自閉スペクトラム症に関する症状や治療については、別コラム「発達障害の一つ、自閉スペクトラム症の症状」「発達障害の治療では心理社会的な治療が中心です」で詳しく紹介しています。

 

限局性学習症

限局性学習症とは、知能な発達に問題はありませんが読むことや書くこと、あるいは計算する、推論するなどのある特定のことに著しい困難さ、学習のしにくさがある状態です。一つの能力だけが難しいこともあれば、複数のことに困難を抱える子もいます。

限局性学習症のお子さんの割合は、いくつかの調査をみると4~5%ほどで、注意欠如・多動症を併発していることが多いです。学習面の困難に加え、落ち着きのなさや問題行動が目立つ子の場合は親や教師から厳しい叱責を受けたり、何度も注意を受けることがあります。また、友達にからかわれる、親密な関係が築けないなどの経験も重なり、自己評価が低下してしまうことも少なくありません。

 

 

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