街にあるAEDは不整脈の治療に使います!

街にあるAEDは不整脈の治療に使います!

前のコラムでも簡単に説明しましたが、不整脈には大きく分けて「期外収縮(脈が飛ぶ)」、「頻脈(脈が速すぎる)」、「除脈(脈が遅すぎる)」という3種類があり、その中でも細かく分類されています。そのため、個々の症状によって最適な治療法も異なります。ここでは、不整脈の種類を見極めるために必要な検査法と、不整脈を直すための治療法について書いていきます。

 

不整脈の検査法

不整脈の検査法で一般によく知られているものは、心電図検査です。健康診断でぎざぎざの波形を見たことがある方も多いと思います。心電図の取り方には他にも下記の方法があります。

ホルター心電図
これも心電図ですが、健康診断の心電図が数十秒である一方で、これは小型の心電図を携帯して24時間行います。それにより通常生活時の心電図を確認することができます。頻脈や期外収縮は1日中起きていない場合が多いので、その場合には不整脈を拾うためにホルター心電図を行います。

運動負荷検査
運動をしている状況で心電図がどのように変わるかを見る検査です。ランニングマシーンのようなものの上を歩いたり、階段昇降したり、自転車を漕いだりすることで負荷をかけ、この時の心電図を確認します。運動により、心臓を栄養する冠動脈という血管が狭くなる、狭心症などを心電図から判別することができます。

 

 

不整脈の治療法

不整脈の治療法として主な4種類に関して説明します。

 

抗不整脈薬

まずは薬物治療があります。抗不整脈薬にはβブロッカー、Caチャネルブロッカー、Kチャネルブロッカーなど多くの種類があります。ワソランなど聞いたことある方もいらっしゃるかもしれません。こちらは種類も多く、薬の働き方も難しいため、特に詳しく理解する必要はありません。基本的には循環器内科の専門医が最初に処方をして、かかりつけ医などで継続処方されるものになります。

 

ペースメーカー、ICD(植え込み型除細動器)

症状のある徐脈の患者や突然死のリスクのある不整脈の患者などに対しては、いわゆるペースメーカーやICD(植え込み型除細動器:Implantable Cardioverter Defibrillator)を使うことも増えています。これらの機器は心臓に直接電気刺激を送ることで脈を正常に戻すもので、鎖骨の下を切開し小さな装置を皮下に挿入します。

病院で行うMRI検査は受けられない、携帯電話は15cm程度離す必要があるなど、以前に比べかなり緩和されてきたものの日常生活に若干制限があります。また電池の寿命も5〜20年程度でくるために、長期に使用している場合には入れ替えが必要になります。

 

 

カテーテル・アブレーション

不整脈を根治させる可能性がある治療として、カテーテル・アブレーションがあります。鼠蹊部の血管などを通じて心臓の内部にカテーテルを入れ、その先端から高周波を流し、心筋の一部に60℃程度の熱を加えることで、不整脈の原因となる異常な電気信号回路を焼き切る治療法です。これは心臓の内部の異常な信号回路がどこにあるかを見極め、そこにピンポイントでカテーテルの先端を持っていく必要があるため、かなりの熟練が必要な手技です。

 

AED(自動体外式除細動器)

近年公共の場に広く設置されているAEDです。AEDは心室細動が起きた場合に、電気ショックを与え、心臓の脈を通常に戻す装置です。

AEDは誰にでも簡単に使えるようになっていて、電源を入れて蓋をあけると、日本語の音声が自動で流れます。この音声に従って患者の胸に二つの電極パッドを張り、ボタンを押すと、自動的に不整脈を診断して、心室細動と判断される場合には自動的に治療を行ってくれるという仕組みになっています。

緊急時に患者さんを救うためにも、自分の通勤経路や会社の中でどこにAEDがあるかを把握しておく方が良いでしょう。

 

 

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