心臓を栄養する血管が狭くなるから”狭心症”!?

心臓を栄養する血管が狭くなるから”狭心症”!?

狭心症の概要

心臓のまわりには、心臓の筋肉(心筋)が活動できるよう酸素や栄養を送る冠動脈という血管が走っていますが、この冠動脈に十分な血液が送られなくなることを心筋虚血(しんきんきょけつ)と言います。狭心症は動脈硬化や血管の収縮などが原因で、一時的に心筋虚血状態になることによって起こります。

平成26年度の厚生労働省患者調査によれば、狭心症の総患者数は58万4,000人となっています。男女比は4~5:1で男性に多く見られます。50~60歳代の発症が多いですが、40歳代での発症も珍しくありません。

狭心症の特徴的な症状は胸の痛みで、締め付けられるような、または圧迫されるような、または焼けるような痛みと表現されることが多いです。胸以外にも、腕や首、顎、喉など、心臓とは関係のない部位の痛みが現れることがあり、これを「放散痛」と呼びます。痛みは3~15分程度安静にすることで治まることが多いです。狭心症は治療せずに放っておくことで心筋梗塞に移行する確率が高く、最悪の場合死に至ります。

狭心症は、その原因や経過、発生するメカニズムなどによって以下のように分類されます。労作狭心症・安静狭心症・不安定狭心症の原因は冠動脈の動脈硬化が主で、冠れん縮性狭心症の原因は血管の異常な収縮となっていますが、れん縮の原因も動脈硬化にあるといわれています。

  • 労作狭心症

    安静な状態から歩き出すときや、長い階段や坂道を上るときのように、心筋の仕事量が増すと心筋への酸素の必要量が増えて心筋が酸欠状態になることで症状が現れます。このように、体を動かした際に症状が現れる場合を労作狭心症と呼びます。ほとんどの場合は歩行をやめて立ち止まることで症状は治まります。

  • 安静狭心症

    労作狭心症と逆で、安静時にも症状が出る場合を安静狭心症と呼び、狭心症の程度が進行した状態です。

  • 不安定狭心症

    突然狭心症の症状が現れたり、今まであった狭心症の症状の頻度が増えて、持続時間が長くなり、その程度が強くなる場合には心筋梗塞を起こす危険性が高いです。この状態を不安定狭心症と呼びます。

  • 冠れん縮性狭心症(異型狭心症)

    血管が一時的に異常に収縮することを「れん縮」と呼びます。冠動脈のれん縮のために心筋へ送られる酸素の量が急激に減少することで起こる狭心症を冠れん縮性狭心症、または異型狭心症と呼びます。比較的太い冠動脈のれん縮によって起こりますが、中には冠動脈の動脈硬化も合併して労作狭心症を起こすものもあります。だいたい夜間睡眠中の夜半から早朝にかけて、一定の時刻に狭心症の症状が出る発作が起こり、持続時間は労作時のものよりやや長いです。

 

狭心症の原因

冠動脈の動脈硬化によって動脈の狭窄が起こると労作時に心筋虚血が起こりやすくなります。そのため動脈硬化は狭心症の大きな原因の一つとなっています。狭心症を起こす冠動脈硬化の程度については、血管の内側が75%以上狭くなると起こるといわれています。つまり、狭心症、ひいては心筋梗塞の予防には動脈硬化を予防する必要があります。

動脈硬化の危険因子には、喫煙・高血圧・脂質異常症(高脂血症など)・糖尿病・肥満・運動不足・アルコール・加齢・ストレス・バランスの悪い食事などが挙げられます。ですから予防としては、動物性脂肪やカロリーの高い食事をさけてバランスの良い食事を摂ること、適度な運動を行い肥満を防ぐこと、禁煙すること、飲酒はほどほどにすること、ストレスのない規則正しい生活を起こることなどが挙げられます。

つまり、健康的な生活を送ることが予防に繋がるということですから、まずは生活習慣を見直しましょう。また、定期的に健康診断を受けることで脂質異常症や高血圧、糖尿病の早期発見に努め、適切な治療を行うことも大切になりますね。そして上で述べたような締め付けられる痛みを感じた時にはすぐ医療機関を受診することが重要です。

 

 

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