子宮頸がんの予防ワクチンの接種と、定期検診による早期発見が重要です

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子宮頸がんの予防ワクチンの接種と、定期検診による早期発見が重要です

子宮頸がんとは

子宮は西洋なしのような形で、大き目の鶏卵くらいの大きさです。子宮の上から3分の2ほどは「子宮体部」、下の方のおよそ1/3は「子宮頸部」と呼ばれ、細長い形で膣につながっています。

身体の正面からみると子宮の左右には卵巣と卵管、横から見ると子宮の前には膀胱、後ろには直腸があります。

子宮がんは、がんの発生した場所によって二つに分けられ、子宮体部のがんは「子宮体がん」といい、「子宮頸がん」と呼ばれるのは子宮頸部にできたがんのことです。子宮体がんと子宮頸がんは発症しやすい年齢も原因も、また、現れる症状や治療法などにも違いがあります。

しかし、子宮がんの治療は手術のほかに、がん細胞を放射線で小さくする放射線療法、抗がん剤を用いる化学療法があり、がんの種類や進行具合によって併用する点は共通しています。

 

子宮頸がんの発生しやすい年代

子宮頸がんは20歳代後半から増加して、40歳代以降はやや横ばいになる傾向があります。最近の特徴は、20歳代~30歳代の若い人の発症が増えていることです。20年ほど前に比べると、2倍以上の増加といわれています。

また、子宮頸がんは一年間に一万人弱の方が新たに診断を受けており、厚生労働省の「人口動態統計」によると2014年には約3千人の方が亡くなっています。しかし、子宮頸がんは検診によって早期に発見して治療すれば比較的、経過が良好といえるがんの一つです。定期的に検診を受けて、深刻な事態を防ぐことが大切になります。

 

子宮頸がんの発症の原因

子宮頸がんの患者さんにはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが見つかることが多いといわれています。HPVは性行為によって感染しやすく、子宮頸がんのほかに膣がんや肛門がんの発生にも関係しているとされるウイルスです。

HPVは一生に一度は感染するのではないかといわれるほど、感染自体は珍しいことではありません。また、一度、感染してもHPVはおよそ9割が2年以内に体外に排出され自然に治癒しますが、一部の人は持続的な感染が続き子宮頸がんを発生すると考えられています。

子宮頸がんの発症につながりやすい要因としては妊娠や出産の経験が多い、早婚の人や複数のパートナーがいる、あるいは性行為の経験が多いなどが挙げられています。

 

子宮頸がんの主な症状

発病の初期は自覚症状がほとんどありません。しかし、病気が進行すると不正出血といわれる月経時以外の出血や性交時の出血、また、おりものの臭いが強くなったり、量が増えたりといった症状がみられるようになります。そのほかの症状としては腰や足の痛み、尿に血液が混じる血尿などです。

子宮頸がんは、放置してしまうと、がんが進行して治療が困難になることも少なくありません。 しかし、子宮頸がんはゆっくりと増殖するため、「異形成」と呼ばれる、がんに進行する前の細胞(前がん病変)を早期に発見できれば比較的、治りやすいといわれます。

つまり、「子宮頸部の正常な細胞」→「子宮頸部の異形成」→「子宮頸がん」へ進むと考えられるため、子宮頸がん検診を定期的に受診しできるだけ早い時期に発見することが重要です。

 

子宮頸がんの予防のために -検診とワクチン-

子宮頸がんは市町村が行う「子宮がん検診」で受けることができ、検診では子宮頸部の細胞を採取して異常の有無を確認します。

厚生労働省の「国民生活基礎調査」で子宮がん検診の過去一年間の受診率をみてみましょう。調査によると、平成19年の24.5%から平成25年には32.7%に上昇していますが、受診している人はいまだ3人に1人です。子宮頸がんは20歳代から発症が増えるため、20歳以上の人には2年に一度のペースで定期的に検診を受けることが推奨されています。

また、子宮頸がんの発症に関与するといわれるヒトパピローマスウイルス(HPV)は、性交渉によって感染することが多いウイルスです。そのため、性交渉を経験する前の中学生の頃にワクチンを接種することが勧められています。しかし、接種後に慢性の痛みが生じたなどの報告もあることから、子宮頸がんの予防ワクチン(6ヶ月間に3回接種)は強制的に行うものではありません。

子宮頸がんの治療は進んでおり、早期発見・早期治療によって「子宮頸がんは治る」といわれるようになりました。大切なのは、治る段階で発見することです。定期的に子宮頸がんの集団検診を受ける、あるいは気になる症状があったら早めに病院で診てもらうことが早期の発見につながります。

 

 


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