不整脈の一つである房室ブロックは薬物療法とペースメーカーが主な治療法

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不整脈の一つである房室ブロックは薬物療法とペースメーカーが主な治療法

不整脈:「房室ブロック」の治療法

「薬物療法」と「ペースメーカー治療」がありますが、 障害された房室結節を改善させる薬物は存在しないため、薬物治療の場合は心臓の動きを刺激するような薬剤を用いることになります。しかし、効果が必ずしも安定しないことや別の不整脈が起こりやすくなるなどの副作用があるため、第一選択はペースメーカー治療となっています。特に失神などの重篤な症状がみられる場合や高度房室ブロック、Ⅲ度房室ブロックの場合はすぐにペースメーカー治療を行う必要があります。房室ブロックに限らず、除脈の不整脈の場合にはペースメーカー治療が行われることがあります。

ペースメーカー治療

ペースメーカーとは、障害された洞結節や電気信号の伝導路の機能を補い、必要に応じた脈拍数を維持する働きを持った機械で、拍動のリズムを整える役割をします。

ペースメーカーは本体とリードでできており、リードから伝えられた電気信号が本体へ伝わり、心臓の状態を判断し、必要な時に電気信号を心臓に伝えて刺激して動かします。

一般的なペースメーカー手術は胸部の皮膚の下に本体を植え込む方法がとられています。右か左(多くは左)の鎖骨の下に局所麻酔をし、約4~5㎝ほど皮膚を切開します。鎖骨の下を通る静脈に沿ってリードを心臓内に挿入し、心臓の壁に固定します。房室ブロックの場合は主に心室にリードを固定しますが、心房と心室両方にリードを固定する場合もあります。本体とリードを接続し、皮膚の下に作った小さなポケットに本体をしまって皮膚を縫合して手術は終わります。1~2時間程度の手術で、体に大きな負担がかかることもありません。

ただし、ペースメーカーを植え込んだ側の腕の上げ下ろしなどによってリードが切断される恐れがあるため、腕を動かすことが数日間制限されることがあります。また、ペースメーカーは電池で動いており、一般的に7~8年程度で本体を交換する必要があるため、その都度手術を行う必要がありますが、最初の植え込み術より簡単に済むため日帰り手術が行える医療機関が多いようです。また、ペースメーカーが正常に作動しているかどうか、定期的に受診する必要があります。

ペースメーカーは、電気や磁力の影響を受けて誤作動を起こす可能性があるため、注意が必要です。日常生活では、IH調理器や低周波治療器などの使用は避けたほうが良いでしょう。携帯電話は15㎝以上離れていれば問題なく使用できるため、医師の指示に従って使用するようにします。(最近では特に影響しない電話も多いようです)病院では、MRI検査や放射線治療、除細動器など使用できないものが多いため、注意しなければなりません。ペースメーカー植え込み術後にペースメーカー手帳が配布されるので、必ず携帯し、他院の受診の際などには提示してください。

不整脈の最新治療

房室ブロックではペースメーカーによる治療以上の新しい治療は出てきていません。不整脈全体の最新治療としては、心室頻拍や心室細動といった生命の危険のある頻脈に対して植え込み型除細動器(ICD)という機械を植え込む方法が1996年から保険適応になりました。最近ではAED(体外式自動除細動器)が設置されている施設が増えていますが、突然死を起こす可能性の高い不整脈を感知するとAEDを待つことなく、自動的に除細動(電気ショック)を与えるための機械がICDです。ペースメーカーと同じように、小さな機械(本体)を胸部の皮膚の下に植え込み、電気信号を伝えるリードを静脈に入れて心房と心室に固定するもので、心室細動や心室頻拍が起きたことを感知すると自動的に除細動を行い突然死を予防します。ICDは、除脈になるとペースメーカーの役割もします。

 

 

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