多発性硬化症は繰り返し神経が侵される難病です!

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多発性硬化症は繰り返し神経が侵される難病です!

多発性硬化症の概要

多発性硬化症は、英語の病名Multiple Sclerosisの頭文字を略してMSとも呼ばれています。2015年の報告では、約18,000人の患者がいて、厚生省によって指定難病に数えられています。世界では、250万人の多発性硬化症の患者がいると言われ、患者発生の地域差が大きいという特徴があります。

例えば、アメリカでは人口10万人に対して患者数が100人以上いるのに対し、中国やインドでは10万人に対して5人以下しか患者が発生していないという大きな差が見られます。日本の場合は、10万人に対して9人の割合で発症しており、約1:3の割合で女性に多く、20-30代に好発します。

多発性硬化症は、脳や脊髄、視神経などの中枢神経が侵され、体の機能が障害される病気です。症状は、神経のどの部分が侵されているのかによって個人差がありますが、全身に機能障害の多種多様な症状が現れます。下記に主な症状をまとめています。

視力障害
視力の低下、物が二重に見える、目がかすむ、視野欠損(視野にどうしても見えない部分が生じる)、目を動かしづらい

感覚障害
顔や手足のしびれ、チクチクする、痛みや温度に対して鈍くなる・または敏感になる、インポテンス

運動障害
筋力低下、力が入らない、ふらつく、硬直する

排泄障害
尿が出にくい、頻尿になる、便秘傾向となる

認知障害
記憶力が低下する、理解力が低下する、注意力が低下する

感情障害
気分の変化が激しい、抑うつ的になる、感情がコントロールできない

 

この病名に付けられている「多発性」という言葉は、寛解と再発、つまり良くなったり悪くなったりを数か月~数年の間隔で繰り返すというこの病気の特徴を示し、「硬化症」は、時間とともに病変のある神経部分が硬くなって痕が残ることを表しています。また、多発性硬化症は、病気の症状の進み方によって以下の3つの型に分類されています。

 

一次進行型
発症時から一貫して病状が進行し、時間とともに機能障害が重くなっていくタイプ

二次進行型
発症初期には寛解と再発を繰り返すが、ある時期から確実に機能障害が進行していくタイプ

再発寛解型(日本人に最も多いタイプ)
寛解と再発を繰り返し、機能障害はそれほど進行しないタイプ

 

多発性硬化症は進行していく病気ですが、早期に治療を開始すれば、約7割の患者において生涯歩行が可能であり、約4割の人は生涯普通の生活を送ることができると言われています。しかし、治療開始が遅れたり治療を放棄した場合には、機能障害が進行し、30年後には車いす生活となり、重症化して死亡するケースもあります。気になる症状があるにも関わらず、医療機関を受診しなかったりすることは、将来への影響を大きくしてしまうことに繋がりますので、速やかに医療機関を受診し、診断を受けてしまった場合には神経内科のなかでも、多発性硬化症の名医を探して診てもらうことが大事です。

 

多発性硬化症の原因

多発性硬化症の患者数は、30年前より確実に増え続け、ここ10年を振り返っても右肩上がりです。また、人種や地域で患者数の差が大きいのも非常に気になるところです。一体、この病気の原因はどこにあるのでしょうか。

実は、多発性硬化症の原因は不明とされているのが現状です。しかし、いろいろな推測がされてきました。ウイルスやバクテリアによる自己免疫反応によるもの、ビタミンDの血中濃度が低いこと、ストレス、体質の遺伝などです。

中枢神経が侵されていくメカニズムには、神経細胞の軸索を覆っている「ミエリンの障害(脱髄)」が関係しています。神経細胞の1つ1つには、軸索というひも状の部分が伸びていて、脳の情報を伝達する役割を果たしていますが、軸索の外側を覆っているミエリンをリンパ球が攻撃することで、炎症が起こり、ミエリンの一部が障害され脱隋し、軸索が情報伝達をスムーズに行えなくなり、その結果様々な機能障害が起こります。

多発性硬化症の診断では、上記のメカニズムを利用して、神経伝達検査が行われます。身体のある部位に電極や針を通して弱い電気を流し、筋肉に反応が到達するまでの速度と距離を測り、電気信号の反応速度を調べるという検査です。もしミエリンの障害(脱髄)がある場合には、明らかに伝達速度が遅くなります。

 

 

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