腎臓がんの手術で腹腔鏡手術も選択できるのが本当の名医!

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[投稿日] '16/05/18 [最終更新日] '18/03/18 808views
腎臓がんの手術で腹腔鏡手術も選択できるのが本当の名医!

腎臓がんの治療法

腎臓がんの治療は、手術が第一選択です。他に、薬物療法として、免疫療法や分子標的治療がありますが、手術ですべての病巣をとりきることができない場合や、がんが再発した場合などに用いられることが多いです。抗がん剤や放射線治療は腎癌にはほとんど効果がないといわれていますが、転移した部位の症状緩和のために用いられることがあります。

手術は一般的に、根治的腎摘除術、腎部分切除術、腹腔鏡下根治的腎摘除術、免疫療法、分子標的治療などの治療が行われています。

 

根治的腎摘除術

お腹から脇腹にかけて切開し、腎臓を周囲の脂肪組織とともに切除します。腎臓の頭側には副腎という臓器がついていますが、がんの近くにある場合は一緒に摘出することが多いです。腎臓は片方がなくなっても、もう片方が機能していれば大きな問題はありません。

腎部分切除

小さい腎臓がんの場合に行われる術式で、がんと腎臓の一部を摘出します。腎臓をすべて取り出してしまうよりも腎機能を温存することができますが、腎臓は出血しやすい臓器のため、部分的に切除することで合併症の危険性は高まります。内視鏡下で腎部分切除を行う病院もあります。

腹腔鏡下根治的腎摘除術

がんの大きさや位置などが適応する際に行われることがあります。お腹に内視鏡や手術器具が入る小さな穴を数か所開けて行うため、お腹を大きく切開する手術よりも身体への負担が軽く、術後の回復が早く手術跡が目立たないなどのメリットがあります。一方で、技術的にはお腹を切開するよりも難しく合併症が起こる危険性は高まります。

腎臓がんの名医としては、開腹手術だけでなく、腹腔鏡手術も選択できることが必要だと思われます。腹腔鏡手術についてはこちらのコラム(開腹手術 vs 腹腔鏡手術ー知っておくべき治療法①)もご覧ください。

 

免疫療法

人間の体がもともと持っている病気と戦う力である免疫力を高めてがんの発育を抑える治療法です。一般的は1週間に2~3回程度、皮下注射を行いますが、がんが縮小したり死滅する確率は15~20%ほどとなっています。副作用として風邪のような発熱、関節の痛みなどが起こることがあります。

分子標的治療

がん細胞の表面にあるタンパク質や遺伝子を目がけて効率よく攻撃する内服薬を用いた治療法で、腫瘍を小さくしたり、増大を遅らせたりする効果があります。比較的新しい治療法で、現在は6種類の薬が使用されています。薬によって副作用が違いますが、手足症候群といって、手の平や足の裏の皮膚が厚くなって腫れるという症状が起こる可能性の高い薬があり、日常的に保湿クリームを塗るなどして注意することが必要です。

その他の治療法として、液体窒素でがんを凍結し除去する「凍結療法」や、ラジオ波でがんを焼いて固まらせる「経皮的ラジオ波熱凝固療法(RFA)」、金属のコイルやゼリー状の物質を腫瘍血管につめてがん細胞に血液が届かないようにして縮小させる「動脈塞栓術」などが行われることもあります。

 

腎臓がんの最新治療

前立腺がんの最新治療に「ダヴィンチ」というロボットを使った遠隔操作で腹腔鏡下手術を行うものがあります。従来の腹腔鏡下手術に比べて遠近感のある3D画像と人間の手指以上に正確な動きのロボットアームが術者を支援するもので、腎臓がんでも腹腔鏡下腎部分切除を行う際に細かく縫う作業がしやすくなると期待されますが、現在のところ腎臓がんでは保険適用ではありません。

ロボット手術には、「ロボサージャン」というものもあります。サージャンとは術者という意味で、ロボサージャンは術者自身をロボット化するという意味です。

基本的には腹腔鏡下手術ですが、ゴーグルタイプの3Dディスプレイを使用し、立体画像を見ながら手術を行います。このディスプレイには内視鏡画像のほか、超音波画像も表示することができ、従来より安全に手術することができると期待され、現在は限られた施設で行われています。

 

 

 

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