食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息の3つを併発しているお子さんは1%以上もいます

食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息の3つを併発しているお子さんは1%以上もいます

食物アレルギーや喘息などは、同じメカニズムの疾患で、アレルギー性疾患と呼ばれています。アレルギーは食物やダニなどが原因というイメージがありますが、実際に、どのような原因で起こるのでしょうか?ここでは、アレルギーの特徴や原因についてご紹介します。

アレルギーとは

免疫の働きによってアレルギーが起こる

免疫は、外界から体内に侵入した細菌などの有害な物質を排除するために身体に備わった防御機能です。健康のためには欠かせない免疫機能ですが、ときに「アナフィラキシーショック」と呼ばれる重い全身の症状を引き起こすこともあります。アナフィラキシーショックは蜂に刺されたときなどに起こることがあり、全身のひどい蕁麻疹や呼吸困難、また、急激な血圧低下や意識障害、場合によっては亡くなることもある重篤なアレルギー反応です。

アナフィラキシーショックが生じるケースとして、お子さんがかかりやすい感染症の予防接種の際に、重大な副反応として紹介されることがあるのでご存じの方も多いでしょう。しかし、予防接種ではアナフィラキシーショックは極めて稀な副反応です。予防接種では一般的には注射したところが赤くなったり、腫れたりしますが、これらの副反応も一種のアレルギー反応といえます。

また、ある特定の食物が外敵と見なされて攻撃されてしまい、アレルギー症状が現れることも少なくありません。外敵に対する攻撃として細胞は「ヒスタミン」などの物質を分泌して身体を守ろうとするのですが、このヒスタミンがかゆみやくしゃみなどの症状を引き起こします。

3歳児の半数以上がアレルギー症状を経験

東京都は、3歳児健診に訪れたお子さんを対象に5年ごとにアレルギーに関する調査を行っています。平成26年度にはおよそ3,400名から回答を得ることができ、その結果、何らかのアレルギー症状を経験したことがあるお子さんは約55%で、半数を超えていました。このようにアレルギー症状を経験したことのある子どもが半数を超える状態は、調査を開始した平成11年度から続いているそうです。

また、何らかのアレルギー症状に対し、診断を受けている子は全体の4割弱で、食物アレルギーの診断を受けている子は調査を行うごとに増加しています。さらに、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎、喘息は併発することがあり、3つを併発しているお子さんは1%を超えていました。

 

アレルギーの原因となるのは

アレルギー性疾患には食物アレルギー喘息のほか、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹、スギなどの花粉症を含むアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎などがあります。このうち、1歳未満の乳児に多いのは食物アレルギーです。

食物アレルギーの原因(アレルゲン)となるのは乳児でいうと「鶏卵」「牛乳」「小麦」の3つでおよそ9割を占めるほど多く、「3大アレルゲン」と呼ばれています。また、3大アレルゲンほどの発生率ではありませんが、治療に用いる薬剤や、ゴム草履や使い捨て手袋などに使われているラテックスゴム(天然ゴム)などもアレルギー症状を引き起こす要因の一つです。

 

アレルギーの一般的な治療

アレルギーの治療としては原因となるものの除去や制限、また、アレルギー症状の緩和を図る対症療法が重要です。

皮膚のかゆみなどの皮膚粘膜症状にはヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン薬の内服や注射、呼吸困難などの呼吸器症状には吸入薬の使用や酸素投与が必要になることもあります。しかし、改善が見られない場合、あるいは腹痛や嘔吐などの消化器症状、血圧低下などの循環器症状があるときにはアドレナリンやステロイド剤などを用いることも多いです。

さらに、重篤なアナフィラキシーショックが起きると徐細動(AED)や心マッサージなどの蘇生処置が必要になるほどの危険な状態に陥ることもあります。
 

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