統合失調症の症状は幻覚・妄想・思考障害・行動の異常などがあります

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統合失調症の症状は幻覚・妄想・思考障害・行動の異常などがあります

統合失調症の症状は思考をはじめ、感情や意欲、また、行動などにさまざまな形となって現れます。ここでは、統合失調症の症状についてみていきましょう。

統合失調症の主な症状

幻覚

幻覚は見る、聞く、嗅ぐなどの知覚に障害が起こり、ないものが見えたり、聞こえたりします。統合失調症は聴覚に起こる幻覚「幻聴(げんちょう)」が現れることが多く、複数の人の話声が聞こえる、自分に対して批判や命令、監視するような声が聞こえるという人も多いです。

また、体感幻覚(たいかんげんかく)では医学的に異常はないにもかかわらず、「脳が溶けた」「内臓に金属が入り込んで痛い」などの異常を訴えることがあります。

妄想

非現実的な、あり得ないことに対して強い確信をもち修正ができない誤った思い込みです。統合失調症の妄想は内容が飛躍しているだけでなく、かなり奇妙で他の人にはまったく理解できないような妄想が現れます。

また、統合失調症で多いのは「自分の悪口を言っている」「テレビで自分のことを笑っている」など自分に関係づけた被害的な妄想や「すれ違う人が皆、自分を見る」という注察妄想などです。他に、「誰かに尾行されている」「大きな組織に狙われている」などの妄想を訴える人もいます。

幻覚や妄想は攻撃されることから身を守ろうとして、あるいは恐怖心から自分を傷つけたり、暴力的になったりすることも多いです。幻覚や妄想の病的な世界は患者さんにとっては現実と区別ができず、症状が重いときほど病的世界の影響が大きくなります。

思考障害

統合失調症では会話が脱線したり、支離滅裂になったり、一貫性がなくなることもあります。人が話をするときは一つひとつの考えがつながり、脈絡があることで意味の通じる会話になるのですが、統合失調症では考えのつながりがうまくいかない状態が起こりがちです。そのため、脈絡がなく支離滅裂な会話(滅裂思考、めつれつしこう)になってしまいます。

また、何も表現していないのに「自分の考えが周囲に伝わってしまう」、「自分の考えを抜き取られた」、「誰かの考えが入り込んでしまった」なども思考障害の一つです。これらの症状は「自分が行っている」という自覚がもてない自我意識の能動性に障害が起きているためで、思考だけでなく行動も含めて「させられ体験」と呼ばれています。

さらに、統合失調症では思考や推論、判断などの認知機能の低下によって優先順位を考えた行動や必要なものに注意を向けること、状況によって断るなどの能力が低下することも多いです。

行動の異常

統合失調症の人は緊張病症候群という行動がまとまらない状態になることもあります。多弁や多動になって、ずっとしゃべり続けたり、動き回ったり、また、興奮状態になることも少なくありません。
逆に、周囲のことはわかっているのに何の反応もしない昏迷(こんめい)という状態や極端な拒絶を示す人もいます。

 

陽性症状と陰性症状

統合失調症の症状の分類として幻覚や妄想などの本来はないはずの症状を「陽性症状」といい、健康なときにはあったものがなくなる意欲の減退や興味の低下などは「陰性症状」と呼んでいます。陽性症状は主に急性期に多く、陰性症状は慢性期に現れやすい症状です。

また、陰性症状の一つ感情の平板化や感情鈍麻(どんま)と呼ばれる症状は感情が湧くことも表現することも少なくなった状態で、周囲への関心や共感なども乏しくなります。

 

脳のMRI検査で前駆症状を捉えて早期治療へ

統合失調症は前駆症状として知覚の過敏さや不安、焦燥感、あるいは不眠などが現れることもあります。これらの症状は統合失調症に特有のものではなく、不安障害などほかの精神障害でもみられる症状です。
一方、統合失調症は治療開始が遅れるほど薬の効果が現れにくくなるという調査結果もあるため早期に診断し、治療を始めることが望まれています。

また、統合失調症の人にMRI(磁気共鳴画像装置)による脳の画像検査を行うと脳の一部に萎縮が起こっており、特に前頭葉や側頭葉と呼ばれる額や両耳の上の方の萎縮が顕著です。さらに、脳の萎縮は統合失調症の発症前の、前駆症状の頃から始まっている可能性が指摘されています。

そのため、MRI検査で早い時期に脳の萎縮を捉えられることによって統合失調症の早期治療につながるのではないかと期待されています。

もし、気になる症状があったら、そのままにせず医療機関に相談するとよいでしょう。次の「統合失調症(3/3)-精神科・心療内科:知っておきたい疾患」では、統合失調症の治療についてご紹介しています。

 

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