口唇口蓋裂は先天異常の中では2番目に多い異常です

口唇口蓋裂は先天異常の中では2番目に多い異常です

口唇口蓋裂の概要

出産経験のある方や出産を控えておられる方は、口唇裂、または口蓋裂という病気についてすでにご存知かもしれません。口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)は、病気というよりも生まれつきの異常で、日本では、出産1,000人中1~3人の割合でみられると言われ、先天異常の中では2番目に多い確率で起きる異常です。

口唇裂と口蓋裂は、どちらも目で見てはっきり分かる奇形ですが、裂け方の違いによって名前が異なっています。

口唇裂
口唇裂というのは、上唇から鼻に向かって裂け目が見られる異常です。さらに、細かい分類として、

  • 完全に鼻の穴の中まで裂けている場合
  • 完全に鼻の穴の中まで裂けていない場合
  • 左右両側が裂けている場合
  • 片側だけ裂けている場合

に区別されます。

口蓋裂
口蓋裂というのは、口と鼻を隔てている口蓋(上あごを形成している部分)に裂け目が生じる異常です。口の中から鼻の内側が見える状態になっています。口蓋裂の裂傷の程度には軽度~重度まで個人差があります。なお、口唇裂と口蓋裂を同時に併せ持っている場合もあれば、どちらか1つだけの場合があります。

口唇裂や口蓋裂がある場合に問題となるのは、外見だけではありません。口蓋裂によって、口から鼻に空気が抜けてしまうと赤ちゃんはうまくお乳を飲むことができませんし、離乳食も鼻に入りやすく、中耳炎や扁桃炎などの感染症にかかりやすくなります。また、鼻から空気が抜けると、はっきりとした発音ができず、こもった声になります。

さらに、口唇口蓋裂を持って生まれた赤ちゃんには、心臓や頭蓋骨、手足の指、耳介の先天異常を合併しているケースが2割ほどありますし、成長とともに上あごの発育が不良になり歯並びや咬み合わせに障害が出たりします。

 

口唇口蓋裂の原因

口唇口蓋裂の赤ちゃんが生まれるのには、どのような原因が考えられるのでしょうか。1つには、遺伝子の影響が関係していると言われています。ある夫婦に口唇口蓋裂を持つ子供を生まれた場合、同じ夫婦に次に生まれてくる子供が口唇口蓋裂である確率は、50分の1だそうです。父親か母親、兄弟に口唇口蓋裂がある場合には、生まれてくる子供が同じ異常を抱える確率は、通常の10倍だと言われています。また、高齢出産でも、口唇口蓋裂を持つ子供が生まれる確率は高くなります。

口唇口蓋裂のもう一つの原因は、環境的な要因だと言われています。特に妊娠2~3ヵ月(妊娠8~12週目)は、胎児にとってとても大切な時期で、胎児の顔が徐々に形作られ、この時期を境に目や鼻、口、耳などがだんだんはっきりしてきます。ですから、妊娠2~3ヵ月の時期に母体の環境が胎児に与える何らかの影響は、口唇口蓋裂の要因となり得るというのです。

妊娠2~3ヵ月の時期に胎児に与える影響で、口唇口蓋裂の要因と考えられているもの

  • 母体の栄養障害
  • 精神的ストレス
  • 薬剤による影響(風邪薬、副腎皮質ホルモン剤、鎮痛剤など)
  • 放射線の影響
  • 風疹に罹患した
  • 喫煙
  • アルコール
  • ダイオキシン

しかし、口唇口蓋裂の新生児のうちの約7割は、はっきりした原因が特定できない、というのが多くのドクターの見解のようです。つまり、口唇口蓋裂の原因については、今後まだまだ研究の余地があるということでしょう。

 
次のコラムでは口唇口蓋裂の治療法について紹介します。
口唇口蓋裂の治療に形成外科・美容外科の技術が活用され始めています

 

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