食道がんの手術療法と薬物療法

食道がんの手術療法と薬物療法

食道がんの病態や原因について前回はお話しさせていただきましたが、今回は食道がんの治療法、そして最新の治療方法についてご説明していきます。

食道がんの治療方法には様々な方法があり、また、それにもメリットデメリットがあります。本記事では治療の選択のための情報が提供できればと思います。

 

食道がんの治療法

食道がんには薬物療法と手術療法があります。

まず、食道がんの手術は現在最も一般的な治療です。

手術療法
食道がんの手術では、がんの位置によって術式が異なりますが、共通しているのは、がんを含めた食道の全摘出に加え、リンパ節を含む周囲の組織も切除することです。切除後は、胃と残った食道の端をつなげて終了となります。部位別にみると、頸部食道がんであった場合は、食道全摘出に加え、咽頭の全摘出が必要な場合もあります。

胸部食道がんであった場合は、胸部の食道の全摘出が必要になりますが、最近では、腹腔鏡や胸腔鏡を用いて、開胸をしなくても、複数の小さい穴を開けることで、手術が行われるようになっています。

手術療法のメリットは、やはりがんのある部分を切り取ることで、根治できる可能性があることです。転移していないがんであれば、手術をすることで、5年生存率が約65%となるのに対し、手術しない例だと、5年生存率が約45%となります。デメリットとしては、基礎疾患として、心臓や肺に何らかの疾患があった場合は悪化する可能性があること、一般的な手術の合併症や、最悪の場合、術中死となる可能性もあることです。


薬物療法

手術が不可能であった場合、また、手術と併用して行われるのが化学療法と言われる薬物療法、いわゆる抗がん剤を用いた治療です。食道がんの抗がん剤には、フッ化ピリミジン系薬剤、プラチナ頸部薬剤、タキサン薬剤の3種類があり、ここから2種類を医師が選択して使用します。現在は、3剤を併用することも多くあるようです。

抗がん剤の治療をすることによるメリットは、手術と違い全身のがんに対して効果があることです。そのため他の臓器への転移があっても効力があります。デメリットとしては、抗がん剤の副作用として、吐き気などがでる人がいることです。それぞれの抗がん剤によって副作用も違う上、人の体質によって抗がん剤の合う、合わないがあることが大きな特徴であるといえます。

 

食道がんの最新治療

現在、医療業界では様々な最新の治療法が出てきています。

例えば、ロボット手術。これは腹腔鏡手術と似ている部分はありますが、ロボットアームを医師が操作しながら手術をするのでより精密な手技が可能です。まだ前立腺がんに対してしか保険適用されていませんので、食道がんに対してロボット手術を行っている施設は少ないですが、今後徐々に増えてくると思われます。

その他にも免疫療法というものもあります。これは、がん細胞を攻撃する役割を持つNK細胞、T細胞、攻撃への支持をだす樹状細胞を用いて免疫系をコントロールする治療となりますが、まだまだ試験中であり、今後の成績がどうなるかが期待されています。

 

 

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