レーザー治療は美容外科?皮膚科?二重まぶたは眼科?美容外科?ー迷いやすい診療科③

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[投稿日] '16/02/27 [最終更新日] '18/03/18 662views
レーザー治療は美容外科?皮膚科?二重まぶたは眼科?美容外科?ー迷いやすい診療科③

レーザー治療や二重まぶた手術は、美容形成外科?眼科?皮膚科?

今回は皆さんが「実際どっちの診療科がいいんだろうか?」と迷いそうな、シミ取りなどの皮膚のレーザー治療と、二重まぶたの整形手術についてのお話です。女性の方の方がわかりやすいトピックかもしれませんね。

まずはそれぞれの診療科の一般的な特徴を理解しましょう。

 

美容形成外科と眼科・皮膚科の違い

美容形成外科は、美容外科、形成外科と別れている場合もありますが、どの場合でも、美容・整容的な治療を行う意味合いが強いです。つまり、それ自体は特に疾患ではない(健康を害するようなものではない)けれども、患者さん本人からすると気になって塞ぎ込んでしまうような美容上の問題を治します。

それに対し、眼科・皮膚科は、疾患治療的な意味合いが強いです。つまり仮に美容形成外科と同じ手術を行ったとしても、その背景には、なんらかの疾患があり(健康を害している原因があり)、その治療のためにおこなっている場合が多いです。

そのため美容形成外科の場合には、治療費も自費になり保険が効きませんが、眼科・皮膚科の場合には健康を害する原因が存在するので、保険が効く場合が多いです。もちろん皮膚科でも自費診療の部分があるように、完全にはっきりと分かれるわけではありませんが、大まかにはそういう区分になります。

そうすると、なんのために治療を受けるのかという部分が、診療科選びには重要になります。

 

皮膚のレーザー治療の適応

皮膚のレーザー治療は、しみや黒子を消すというイメージがあると思いますが、適応は幅広いです。

まず、しみやほくろは、それぞれ老人性色素斑、母斑細胞母斑というように呼ばれ、非常に広く一般的にみられ、疾患的要素が弱いです。ですので、この場合は美容外科、形成外科を受診していただくのが適当です。

一方、太田母斑や単純性血管腫のように一般的ではなく、疾患的要素が強いものは、皮膚科を検討してもいいと思います。こちらはやはりしみやほくろほど患者さんの数が多くないため、患者さんが多く集まっている皮膚科を受診するのがいいでしょう。

もちろん上記のどの疾患であれ、形成外科でも皮膚科でも、基本的に治療は受けれるのですが、それぞれの診療科の特性や、似たような患者さんが受診している数を考えると、やはり上記のように受診していただくのがいいと思います。

 

二重まぶた(二重眼瞼:がんけん)手術の適応

こちらもレーザー治療と同様、なぜその手術を受けるかを考えると受診先が決まります。

一重まぶたという外見が気に入らないので二重まぶたにしたいという場合は、イメージがつきやすいと思います。いわゆる「整形」ですね。この場合は、保険外診療となりますが、皮膚のレーザー治療と同じように、「美」を追究するのであれば、美容形成外科にかかることをオススメします。

一方、逆さまつげ(まつげが通常の向きとは逆、つまり眼球側に向かって生えている状態)で目がごろごろするとか、コンタクトを長い間使っていたらまぶたが下がってきて視界が狭まくなってきた、とかであれば眼科になります。この場合は睫毛内反(逆さまつげ)、眼瞼下垂という疾患名がつき、保険がききます。

 

なお、眼科の場合は、あくまでも疾患や症状を治療するための手術であり、思い描くような二重まぶたを作ることは、手術の目的ではありません。極端なことを言ってしまえば、保険診療で手術をした後、自分の理想とする二重と違っていたりしても、「逆さまつげ」や「視界が狭い」という状態が治っていれば、手術は成功といえるのです。

 

ぜひ、自分の目的に沿った診療科を選びましょう。

 

いかがでしょうか。

今回は皮膚レーザー治療、二重まぶたを取り上げて、迷いそうな診療科をご紹介しました。

今回オススメした診療科が、最適かどうかはご自身の症状・状態によって変わりますから、まずは受診先の病院やクリニックが「何の治療を得意としているか」ということを、きちんと調べてから受診するようにしましょう。

 

 

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