紹介状がないとどういう問題があるんだろう…?もらった後に開けて見ちゃダメなの?

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紹介状がないとどういう問題があるんだろう…?もらった後に開けて見ちゃダメなの?

大学病院にかかる場合、街のクリニックに受診する場合と異なって「紹介状」を持参してくださいと言われると思います。もし紹介状を持たずに直接診察に行ってしまうと、紹介状を持っていった場合とどのように異なるのでしょうか。

また紹介状はもらった時に封がされています。自分の情報なのに、自分が分からないのは何となくおかしい気がする、と少し不安に感じたことがある方もいらっしゃるかもしれません。紹介状はなぜ見ることができないのでしょうか。

そのような部分について、今回のコラムではご説明させていただければと思います。ぜひご覧下さい。

また今回のコラムを読まれるにあたって、こちらのコラムも合わせてお読みいただくと、一層理解が深まると思いますので、よろしければご参照ください。

紹介状とは…?紹介状に書かれていることやその必要性について、詳しくお伝えします!

紹介状をもらうとき、宛名は書いてもらわなきゃいけない?宛名と違う病院に紹介状を持っていってもいい?

 

紹介状がない場合はどうなるのか

紹介状がない場合に想定される事態は大きく4つあります。

  1. 前の病院で受けた検査をまた受けなければならない
  2. そもそも紹介状がないと受診ができない
  3. 診察をうけられたとしても希望の医師に診てもらえるかどうかわからない
  4. 診察を受けられたとしても選定療養費を取られるため費用がかさむ

それぞれの事態について解説します。
1つ目に、紹介状はこれまでの治療状況などを次の医師に引き継ぐための手紙です。そのため、紹介状なしで次の病院を受診した場合には、紹介先の医師は患者さんのことを全く何も知らない状態で診察・治療をはじめなければなりません。そのため、患者さんにとっては紹介元の病院ですでに受けた検査(血液検査や心電図検査など)でも、紹介先の病院で再度同じ検査を受けなければならなくなります。検査によっては身体への負担が大きいものや費用がかかるものもありますので、2度同じ検査を受けることはできるだけ避けたいものです。

2つ目に、総合病院や大学病院などでは完全予約制(紹介状を持った状態でないと予約ができず、予約しなければ受診できない)という診療形態を取っている場合があり、原則紹介状を持っている患者さんのみにしか診察を受けられないという場合があります。

3つ目に、診てもらいたい特定の医師がいる場合に、その医師の診察を受けられない可能性があります。ホームページに掲載されている外来診療担当表を参照するとわかりやすいですが、大病院では多くの患者さんを診察するために、同じ曜日時間帯に複数の医師が外来を行っている場合があります。基本的にどの医師がどの初診患者さんを担当するかはランダムに割り振られますが、特定の医師あての紹介状を持っていると受付の人や看護師さんのの采配でその医師に割り振られる可能性がたかまります。しかし紹介状がなければ完全にランダムになりますので、希望の医師にはなりにくいでしょう。

4つ目に、紹介状を持たずに総合病院や大学病院を受診した場合には、初診時の選定療養費という大病院に特別な料金がかかってしまいます。初診時選定療養費を簡単にご説明すると、紹介状なく大病院を受診した場合に初診料とは別に取られる料金で病院毎に金額が決められています。全国の大病院の選定療養費平均はおおよそ2,000円、(高い病院だと5,000円以上取られることもあります!)
これは先に紹介状をもらっておき、紹介先の医師のもとを受診した方が少なくとも1,000円、場合によっては4,000円から5,000円もオトクですね。

また、紹介状の中にこれまでの治療歴や検査結果が同封されていますので、紹介先の医師は紹介状に目を通すことで患者さんの状態を把握でき、無駄な検査なく治療に移ることができるため、選定療養費だけでなく実際に治療にかかる費用もおさえられるのです。

紹介状 ない

 

紹介状を開封した場合はどうなるのか、開封して中が見たい!

通常、医師から紹介状をもらったとき、紹介状は封筒に入れられ、かつ封緘(ふうかん)されていて中身を見ることができなくなっていますが、自らの情報が記載されている紹介状をなぜ中身が確認できない状態で渡されるのでしょうか?中が見たくなるのが心情だと思いますが、封筒を開けてしまうと罰則などがあったりするのでしょうか?

これについては、紹介状を開封してはいけないという明確な法律は特にありません。ではなぜ患者さん自身の情報である紹介状を患者さんが確認できないように封緘がなされているのでしょうか?

それは「医療情報の真正性の確保」のためです。

真正性とは、
①故意または過失による虚偽入力、書換え、消去及び混同が防止されていること
②作成の責任の所在が明確にされていること
のことを指し、患者さんの生命に関わる重要な情報である検査結果や治療・投薬状況が書換えられないようにするためなのです。(実際に、より重症に見せるために検査結果を書き換えてしまう患者さんも存在するようです。)

よって開封された紹介状は真正性が担保されていない(内容が書き換えられた可能性がある)とみなされてしまい、その結果病院によって対応はさまざまですが紹介先の病院で再度同じ検査を行ったり、紹介先の病院から紹介元の病院に紹介状の内容の確認を行ったり、最悪の場合紹介状が無効とみなされ受け取ってもらえなかったりと余計な手間がかかってスムーズに治療をはじめることが難しくなってしまいます。

紹介状には患者さん自身の情報が記載されているため、内容が気になって開封したくなる気持ちもわかりますが、適切な治療をスムーズに受けるためにも紹介状は未開封のまま紹介先の医療機関に持っていきましょう。

どうしても紹介状の内容を見たい場合には…

自分に関する情報が書かれている紹介状ですから、開封することはできなくとも内容について知る権利があるのではないか考える方も多くいらっしゃるはずです。どうしても紹介状の内容を知りたい場合には、紹介元の医師に問い合わせてみましょう。

患者さん側に知る権利があるのとともに、医師には病状や治療法について患者さんに説明する義務があります。そのため、どうしても紹介状の内容が気になる場合には、紹介元の医師に自分の病状に関して聞いてみましょう。紹介状には自分の病状がかかれていますので、紹介状を読むのと、自分の病状や検査結果を聞くことは同じことになります。

このとき、紹介先の医師に紹介状の中身を見たいと頼んでしまうと、紹介先の医師は紹介元の医師に紹介状の中身を見せてもよいかどうか確認を取るなどといった余計なプロセスが発生してしまいますし、紹介元の医師と患者さんが上手くいってないのかな、など余計な心配をかけてしまう可能性がありますので、紹介状を作成してもらう際などに紹介元の医師に少し聞いてみるのがよいでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。紹介状を開封するとどのような問題があるか、などなかなか主治医には効きにくい部分がお伝えできたのではないでしょうか。このコラムを見て、紹介状についてのイメージがより一層つく形になれば何よりです。ご覧いただきましてありがとうございました。

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