紹介状をもらうとき、宛名は書いてもらわなきゃいけない?宛名と違う病院に紹介状を持っていってもいい?

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紹介状をもらうとき、宛名は書いてもらわなきゃいけない?宛名と違う病院に紹介状を持っていってもいい?

紹介状をもらうとき、次の病院を具体的に決めてもらうことが多いと思います。紹介状は手紙なので、次に受診する病院の先生の宛名が書かれていますが、紹介状を貰う時は必ず次の病院を決めてからでないともらえないのでしょうか?また紹介状を書いて欲しいとお願いした際に、診察日当日に受け取ることができるのでしょうか?

今回のコラムでは「紹介状の宛名」と「紹介状を受け取るまでの期間」について、少し詳しくご説明させていただきます。

こちらのコラムをお読みになられる方で”そもそも紹介状ってなに?”と思われる方は、こちらに詳しく記載していますので、ぜひ参考にお読み下さい。

紹介状とは…?紹介状に書かれていることやその必要性について、詳しくお伝えします!

 

紹介状の宛名の重要性

紹介状は病院間(医師間)で患者さんの情報を申し送る手紙という位置づけなので、宛名の欄があり、次に診ていただく医師の名前(宛名の医師が不明な場合は診療科)を宛名として書くこととなります。

紹介状の宛名には下記の3パターンがあります。

  1. 宛名が空欄の場合
  2. 宛名として病院名と診療科名が入っている場合
  3. 宛名として医師名まで入っている場合

それぞれ簡単に説明いたします。

 

  1. 宛名が空欄の場合

この場合が紹介状としては、一番多いパターンかもしれません。医師側にも患者さん側にもどちらにも特定の紹介先のイメージがない場合にはこのパターンになります。宛名が空欄なので、どこにでも受診できる状態です。引っ越しに伴う、かかりつけ医の変更などのように、特定の病院や医師を希望してはいないし、医師もそのあたりの病院を全く知らない場合などが当てはまります。

  1. 宛名として病院名と診療科名が入っている場合

この場合は、特定の紹介先が決まっているパターンです。紹介先を医師が決めたとすると、患者さんに受けてもらいたい特定の検査や特定の治療が決まっているので、それが可能な近くの病院を記載する場合や、もしくは知り合いの病院、提携している病院があり、いつもそこに紹介しているからという場合、などがあります。逆に患者さん側が決める場合には、あの病院に紹介してくださいといえば、その病院名が宛名になります。この場合には、基本的には宛名の病院を受診することになり、自由にどこでもというのは難しくなります。

  1. 宛名として医師名まで入っている場合

この場合はかなりレアでしょう。あの病院、ではなく、あの医師を受診したいと決まっている場合です。医師が特定の医師に紹介する場合は、必要な検査や治療がよっぽど特殊な検査もしくは治療で周囲でその医師以外は行っていないか、医師同士の間で強い信頼関係があるか、といった場合が多いです。

紹介状 宛名

 

宛名に関して、患者さんとして気にしておく重要なポイントは2点あります。

  • 一つには、受診したい病院は予め目星をつけておいて、紹介状を書いてもらうタイミングで医師に伝えるということです。病院や医師によっては病院間でしか予約が取れないようになっているところがあるからです。そういう病院では、患者さん自身では受診予約をとることができず、紹介元の医師から外来予約をとってもらう必要があります。そのために、もし行きたい病院がそのような病院であった場合には、空欄の紹介状を持っていっても受診ができませんし、もう一度紹介元を受診するという手戻りが発生してしまいます。また、そういう病院では、その病院向けの紹介の際の紹介状フォーマットが決まっていたりします。そうすると最初からこの病院に行きたいからこのフォーマットに書いてほしいとお伝えしたほうが効率的でしょう。
  • もう一つは、可能な限り医師名まで宛名に書いてもらうということです。希望する医師の診察を受けられる可能性が高くなるからです。紹介状はやはりそもそも手紙ですので、医師個人の名前が宛名に記載されている時点で、紹介先の病院としても、患者さんを他の医師には回しづらくなります。もちろん確実に特定の医師の外来が受診できるというわけではないですが、確率はあがります。紹介先の医師としても、わざわざ自分を指名してきているのだから悪い気はしません。特に著名な医師や多忙な医師であるほどに、宛名が重要になります。

紹介状をもらってからどこを受診するか検討するという方も多くいらっしゃると思いますが、それではタイミングとして少し遅いということをご理解いただければと思います。先に探しておいたほうが、より希望のところに紹介してもらえる可能性があがります。

 

それでは、紹介状の宛名とは別の病院や医師にかかることは可能か

ではもし仮に、宛名のある紹介状をもらったものの、何らかの事情により宛名とは別の医師にかかることとなった場合にはどうすればよいのでしょうか?

結論から言うと、宛名とは別の病院を受診することは不可能ではありませんが、やはり宛名の病院を受診する方がよいです。

その理由としては、自身の判断で違う病院を受診した場合、症状に対応した専門医がその病院に在籍していない可能性があり適切な治療を受けられない可能性がゼロではないことや、事務的な扱いとしては紹介患者さんではなく紹介状のない患者さんとなり、受診料が高くなってしまう(選定療養費を取られてしまう)可能性があることが挙げられます。紹介状は紹介元の医師から紹介先の医師に向けた治療の引き継ぎのための手紙なので、受け取った紹介状に違う宛先が書いてあることに対して、あまりいい印象を持たない医師もいるかもしれません。
以上のような理由から、なるべく宛名に書いてある医師のもとを訪ねた方がよいですし、宛名とは別の病院を受診する可能性がある場合は、もう一度宛名のない紹介状(もしくは)新しい病院向けの紹介状)を書いていただくのが無難でしょう。

 

紹介状を書いてもらうのってどれぐらい待つ?

紹介状をいつ受け取ることができるのかについては、最短では診察を受け、紹介状を依頼した当日にもらうこともできますが、一般的にクリニックでも病院でも1週間程度は見ておいたほうがよいでしょう。もちろん緊急性の高い場合(腹痛でクリニックを受診したら虫垂炎で、大病院で手術が必要となった場合など)にはその場で書いてもらえますが、基本的には外来しながら3分でかけるというものではないので、また別日に受け取りにいく必要があります。

がんが見つかった場合など、少しでも早くもらいたい場合などは、すこしプッシュしてみるとよいでしょう。当日発行は難しくとも、1週間かかるところが数日で書いてもらえるということはありえます。その際も「ご多忙なのは承知なのですが、なるべく早めに紹介状をいただけると大変助かります」などの表現をするとよりスムーズに進む可能性が高まります。

ちなみに、あくまでも紹介状の役割は、患者さん情報を紹介元の医師から紹介先の医師に共有し、治療に役立てるという目的のものであるため、大病院や特定の医師を受診したいがため、これまで治療を受けたことがないクリニックに紹介状をもらうためだけに受診する、というのは控えましょう。

紹介状 待つ

紹介状を英語で書いてもらいたい!?

まれなケースにはなりますが、引っ越し先や出張先が海外であった場合、海外留学する場合など、現地の言語(もしくは英語)で書いてある紹介状をもらう必要がありそうですよね。そもそも紹介状を英語で書いてもらえるのでしょうか?

これは純粋に医師によるという答えになります。日本のほとんどの医師は英語を読めますし、書くこともできますが、日本語で書くよりも倍以上の手間がかかると思います。そのため、医師によっては日本語でしか書きませんとしている場合もあるでしょうし、そもそも検査結果などは日本語で出力されますので、それは英語にしづらいものになります。外国人を診る機会の多い病院では英語で書いてもらえる可能性が高いですが、そうではないところでは低いかもしれません。

ただどちらにせよ、英語の紹介状が必要な際には、かかりつけ医の医師に英語の紹介状をもらいたいという旨を伝えましょう。その上で、書けないという話であれば、ではどうしましょうか、と相談してみるとよいでしょう。無下に、自分でなんとかしなさいという医師は少ないとおもわれます。

 

紹介状の宛名や待つ期間についてのイメージは深まりましたでしょうか?紹介状に関する内容を本コラムも含めて、4つに分けてご説明させていただきますので、ぜひ別のコラムもみていただけると何よりです。

次回は紹介状をもらった後から受診までの手続きや紹介状の期限、費用についてご説明させていただきます。ぜひごらんください。

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