ドクターショッピングや受診先の変更による無駄な重複検査をしないためにー「受診する」って難しい!⑥

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ドクターショッピングや受診先の変更による無駄な重複検査をしないためにー「受診する」って難しい!⑥

受診先が変わると最初の検査からやり直しになることも

30代女性のAさんは、職場の健康診断で「子宮頸がん」の疑いがあると診断され、近所だという理由でB病院を受診しました。そして1か月前、「子宮頸がん」と診断されました。

診断されてから、B病院に数回通いましたが、どうも主治医との相性が合わないような違和感を感じていました。思い切って医療関係者の友人に相談したところ、C病院に「子宮頸がん」専門の名医がいるとの情報を得て、B病院の主治医には伝えずに、C病院にかかることにしました。

しかしC病院に行ってみると、問診・細胞診から始まり、コルポスコープという拡大鏡下で行う生検検査や組織診まで、1か月前にB病院で受けた検査と、全く同じ検査を受けなければならなかったのです。検査のための費用も、身体的な負担も2倍になってしまいました。

このAさんのケースは、そもそも最初の病院選びで失敗してしまったこと、そして違う病院を受診する際に「忘れ物」をしてしまったために起こりました。

 

実は、あらゆる場面で起こりえること

Aさんは主治医との相性が合わない…という理由で、今までかかっていたB病院ではないC病院を受診しました。しかし、他にも例えば、転勤や引っ越しで住居が変わる場合や、診断や治療方法について他の医師の意見も聞きたくなった場合など、様々な理由で「受診先の病院を変える」という状況は起こりえます。

それでは、受診先を変えると、どの様な不都合があるでしょうか。

 

①受け直す分だけ、検査の手間や費用がかかってしまう

Aさんのケースでは「コルポスコープ診と組織診」という精密検査を受けていますが、一般的にこの検査は一回につき4,000〜5,000円かかります。

他にも例えば、「心筋梗塞」や「狭心症」といった虚血性心疾患では、造影剤を投与しながら行うCT検査、すなわち「造影CT検査」が有用だとされています。一般的にこの検査は一回につき10,000円程度かかる、高額な検査です。

いたずらに二回、三回も同じ検査を受けると、その分、検査費用が多くかかってしまいますし、MRIなどは数ヶ月待ちの病院も多く、検査を受けるだけですぐ数ヶ月経ってしまいます。

 

②受け直す分だけ、身体的な負担がかかってしまう

Aさんのケースでは、「コルポスコープ診・組織診」という病変部分を一部採取する検査だったので、痛みが長時間続くことはありません。

では、先ほども挙げた虚血性心疾患のための「造影CT検査」を例にとってみましょう。この検査では、心臓に特殊な細いプラッチックの管(カテーテル)を挿入し、造影剤を注入してCTを撮ります。もちろん、検査後は止血しなければなりませんし、極稀ですが、カテーテルの挿入時に誤って血管を突き破ってしまった場合は、緊急手術が必要となることもあります。

この様に、検査費用がかかってしまうだけでなく、検査を受けること自体が、身体的に大きな負担となるものや、合併症を引き起こしてしまうリスクがあるのです。

 

検査を受け直さないための解決法は?

それでは、受診先を変える際に検査から受け直さないための解決法はあるのでしょうか。解決法としては、大きく分けて2つあります。

 

①最初から適切な受診先を選ぶ

Aさんは、「近所だから」という理由でB病院を選び、受診しました。しかし、最初に病院を選ぶときに、医療関係者の友人に名医の話を聞いていたら、きっと違う結果になっていたでしょう。

最初に受診先を決定する際は、出来る限り情報を収集し、後々になって受診先を変更しなくても良いように最適な受診先選びをしましょう。

 

②新しい病院に紹介状や検査データを持っていく

どうしても受診先を変える必要のある場合は、新しく訪れる受診先に(1)紹介状と、(2)検査データを持参しましょう。

Aさんは、B病院の主治医に伝えたくないということで、この「忘れ物」をしたために、最初から検査を受け直さなければならなくなってしまいました。「紹介状を書いて下さい」と言い出しづらい方もいらっしゃるかもしれませんが、あなた自身を守るために、非常に重要なことです。そして最近は「紹介状を書いてもらい違う病院に行く」という「セカンドオピニオン」を求める患者さんも増えてきていますので、医師側もその流れに慣れつつあります。黙って受診しなくなるよりは、まっすぐに紹介状を依頼する事の方がよっぽど礼儀正しい行為なので、そこで医師に遠慮して不安や不満を抱え込む必要はありません。

きちんと必要な備えをすることで、ムダな検査の受け直しを防ぎましょう。

 

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