症状・疾患別受診すべき医療機関-①消化器の症状(消化器内科・消化器外科)

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症状・疾患別受診すべき医療機関-①消化器の症状(消化器内科・消化器外科)

消化器とは

このコラムでは、消化器にまつわる症状・疾患をお持ちの方が、適した医療機関を選ぶ際に役立つ情報をお届けします。

まず”消化器”ってなんでしょうか?医学的に厳密な定義ではありませんが、ざっくりと、”食べ物が通る臓器”と”食べ物を消化するために必要な臓器”とイメージしておきましょう。

まず食べ物が通る臓器には、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門があります。これはみなさまイメージし易いでしょう。次に食べ物を消化するために必要な臓器として、肝臓、胆嚢、膵臓が挙げられます。これらの臓器に異常をきたして何らかの症状がでた場合にかかるべき診療科が消化器内科や消化器外科ということになります。大きな病院や大学病院では、肝臓、胆嚢、膵臓を診る科を別個に肝胆膵外科あるいは内科としている場合があります。なお、食べ物が通る臓器としては、口や喉もありますが、この部位の症状・疾患に関しては、口腔外科や歯科、耳鼻咽喉科が得意としていることが多いですので注意しましょう。

 

どんな症状が消化器の病気なの?

消化器内科・外科を受診すべき症状をみていきましょう。

ここでは受診すべき科を選ぶという観点から、①消化器の疾患の可能性が高い症状と、②消化器以外の疾患の可能性もある症状に分けて解説します(「※印」をつけたものは中間的な位置づけの症状です)。

消化器症状

消化器の具合が悪くなることは、かなり頻度が高いものなので、みなさま一度は経験したことのある症状が多いのではないでしょうか?下痢、便秘といったものは、誰しも胃腸の病気と想像しますよね。でもなかには、耳慣れない、疑問に思う症状もあるかと思いますので、いくつかピックアップして解説します。

 

黄疸

これは、身体の中にビリルビンという黄色い物質が溜まってしまった状態です。皮膚や白目の部分が黄色く変化することで症状として現れます。皮膚や目の変色と消化器がどのように関わっているのでしょう。健康な状態では、ビリルビンは、肝臓で処理され、胆道・胆嚢を通じて排泄されており、溜まることはありません。しかし、肝臓の機能が低下してしまったり、胆嚢や膵臓にがんなどができてしまったりすると、ビルルビンの排泄ができなくなります。皮膚や目に現れる症状ですが、消化器(特に肝臓・胆嚢・膵臓)の病気を疑わせる症状なのです。ただし、消化器の疾患だけでなく、あるタイプの血液疾患でも出現し得ます。

 

足の浮腫み

”浮腫み(むくみ)”は、単純に解説すると、身体のなかの水分が異常に増えた状態です。なにも足だけに症状がでるわけではないのですが、重力の関係で水分はからだの下の方に移動するので、最も早く自覚されやすいのが足なのです(寝る前よりも朝方の方が顔がむくんでいることの逆ですね)。この浮腫みは、心臓、腎臓、肝臓のいずれかの障害で起こることが多いのです。ですので、消化器の疾患とは限りません。浮腫みに加えて、動悸・息切れがあれば心臓、高血圧と血尿があれば腎臓、黄疸があれば肝臓といった具合に、他の症状と合わせてある程度推測はできますが、いずれにしても消化器の疾患と決め打ち受診するよりも、かかりつけ医に相談したほうがよいでしょう。

 

 腹痛

「おなかが痛い」ですので、みなさん消化器疾患でしょって思いますよね。ほとんどがそうなのですが、ここではあえて慎重に他の診療科の疾患もありうることをお伝えしておきます。例えば、尿路結石という泌尿器科が得意とする疾患は腰や背中の痛みとして自覚されることが多いのですが、腹痛となることもまれではありません。女性では子宮や卵巣といった婦人科が得意とする臓器の疾患も、腹痛として自覚され、腸炎、虫垂炎(いわいる盲腸)と区別しにくいことがあります。

 

 嘔吐

「吐いてしまう」ことです。これも消化器の病気を連想しますね。食中毒や、冬場にはやるノロウイルスによる胃腸炎が代表的な消化器疾患でしょうか。ただし、脳卒中(脳梗塞や脳出血、くも膜下出血)でも嘔吐をきたすということは覚えておいてもよいかもしれません。脳卒中の場合、嘔吐以外にも症状が出ることが多いので、胃腸が悪くて吐いているのではないことはわかることが多いのですが、お年寄りなど、症状が出にくい方、あるいは症状があっても伝えられない方の場合は注意が必要です。

 

消化器内科?消化器外科?

さて、消化器の病気が原因の症状のようなら、消化器系の診療科を受診しましょう。では、消化器内科と消化器外科、どのように使い分ければいいのでしょう。全ての症状・疾患で答えを出すことは難しく、実際、どちらの科でも診てくれる病気もあります。また、胃癌・大腸癌では進行度によって内科で治療する場合もあれば外科で治療する場合もあります。どうしましょうか。大きく失敗する可能性を下げる方法は、「迷ったらまずは内科」です。ここでは、例外的に、始めから外科をかかった方がよいものを挙げておきますので、これだけは覚えておくと便利かもしれません。

 ”おしりから血が出た”は外科

どのような疾患を思い浮かべるでしょうか?この症状で最も頻度が高いのは”痔(痔核)”です。「痔のお薬もあるし、内科でも診てくれるんじゃ?」と思うかもしれませんが、痔を診療しているのは圧倒的に外科が多いです。

 

 ”脱腸・ヘルニア”は外科

足の付け根あたりに、ぽっこりとしこりのようなものが出たり引っ込んだりする状態です(鼠径ヘルニア)。これは、薬では全く治らないので、治すとしたら手術をするしかありません。始めから外科を受診したほうが話が早いです。

 

 かかりつけ医(クリニック)?一般病院?

次に医療機関の選択です。かかりつけ医(クリニック)でいいのか、あるいは一般病院(または高度医療機関)を受診すべきなのか、です。

上記で解説した、②消化器以外の疾患の可能性もある症状の場合は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。ご自身で一般病院の消化器系の診療科、あるいは別の科を受診しても、全く違う病気であった場合に二度手間になる可能性が高いからです。かかりつけ医をお持ちでない方は、内科を標榜したクリニックを受診するとよいかと思います。もちろん、症状が急激に出現した場合や、かなり重症な場合は別で、始めから総合病院、または救急車を利用するべきです。

次に、①消化器の疾患の可能性が高い症状の場合です。かかりつけ医をお持ちの方は、まずはかかりつけ医を受診してももちろん良いのです。ここでは、そうでない方が、クリニックを受診すべきか、総合病院を受診すべきか、という軸で解説します。

消化器症状行くべき医療機関

 

 

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