入院・手術までの待機時間を正しく理解するー「受診する」って難しい!③

入院・手術までの待機時間を正しく理解するー「受診する」って難しい!③

入院・手術までの”待機期間”って気にしたことありますか

今回は入院や手術までの”待機期間”の話です。これは一般の方は意識されることがほとんどないと思いますが、実は外来での待ち時間などよりも、生死に直結しかねない非常に重要なポイントなんです。待機期間が、受診先を検討する上でどう重要なのか紹介いたします。

 

末期がんでもう緩和ケアを勧められてしまった…

「背中がずっと痛くて受診してみたら、骨に転移している末期がんですと診断されてしまった…」「もう抗がん剤も使えないらしい….緩和ケアの検討を勧められてしまった….」

こんな場合は、非常に残念ですが、痛みも強いですし、緩和ケアに入院するのはいいと思います。

ちなみに緩和ケアとは、病気そのものに対する治療を行うのではなく、それに付随する不安・絶望感などの「精神的苦痛(心の痛み)」に対するケアや、痛み・吐き気などの「身体的苦痛(体の痛み)」に対するケアを行う診療科です。それのみではなく、休職・退職による仕事上の問題、経済的負担、家族の生活が変化することなどの「社会的苦痛」に対するケア、死に対する恐怖、葛藤など、「スピリチュアルペイン(霊的な苦痛)」に対するケアなども含み、通常の医療よりも全人的なアプローチになります。

緩和ケア

緩和ケアはホスピスと同様に、もう治らない人が死を待つだけで、一旦入ったら二度と戻ってこれない場所、と誤解されがちですが、患者本人から家族まで含めて多様な苦痛を緩和するプロフェッショナルとして、とても重要な診療科です。

「どうやら電車で1時間ほどのところに緩和ケアで有名な先生のいる病院があるらしい」「景色もいいらしいし、子供の仕事場からもそれほど離れていないしそこにしよう」

「やっぱり人気だから結構外来も混んでるな」「入院を待っている人が30人いて、何週間後に入院できるかは読めないらしい。それまでは自宅待機してくださいと」

緩和ケアはまだまだ概念としては新しく、日本でも浸透しつつある途中であり、病床数も医師数も十分ではありません。結果として、人気のある病院では下記のように待ち時間が長くなってしまっています。最長では半年待ちということもあるようです。

緩和ケア待機期間

 

緩和ケア病棟に入る前に、亡くなってしまう…

がんの進行スピードには、個人差がありますし、特に末期ではいつ何が起きるかわかりません。
ですから、「緩和ケア病棟に空きができたら連絡しますので、入院しましょう」と説明され、言われるがままに待機していても、残念ながら2週間後に急激に病状が悪化し、結果として充分な緩和ケアを受けることができないままに、亡くなっていくこともままあります。

入院する先を吟味し、緩和ケアに入院できる日、いろいろな苦痛から解放される日、を心待ちにしていた患者さんにとっても、残念ですが、残されたご家族にとっても、いい医療を受けさせてあげたかった、と非常に悔いの残る結果になってしまいます。

ですので、そもそも入院先を検討する際に、自分に残された時間と待機期間を照らし合わせて検討することは非常に重要です。受診してから外来で待機期間を聞いてもいいですし、もしくは、その病院の緩和ケア外来を受診する前に待機期間を電話で聞いておけば、そもそも受診する前に、待機期間の短い他の病院を検討できたかもしれません。

手術でも待機期間を検討することが重要

待機期間の重要性を示す例として緩和ケアを一例にあげましたが、待機期間はもちろん緩和ケアだけに関係するものではありません。手術など入院治療が必要になる際にも意識することが重要です。以前の記事(「名医」を探せる時、探してる場合ではない時)でも記載しましたように、病気によって進行スピードが速い「週単位」のものがあります。膵がんの手術が3ヶ月待ち、乳がんの手術は6ヶ月待ちなんていう場合ですと、その病気の進行スピードを考えると(もちろん患者さんの状態にもよりますが)、望ましい状態ではないです。

最近は、ごくごく一部の病院だけですが、待機期間をホームページに掲載してくれている病院もあります。(例:国立がん研究センター中央病院 http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/consultation/machijikan.html

そちらを参考にしていただいたり、クリンタルのホームページでも各名医を受診する場合、手術を受ける場合のおおよその待機期間を調べておりますので、参考にしていただければと思います。

 

名医検索サイトクリンタル
名医検索サイトクリンタルでは日本全国の約30万人の医師から厳選された名医だけを掲載しております。手術数や外来の待ち時間など、受診する名医を決めるために必要な詳細情報を掲載しておりますので、受診先を検討される際の参考にしてください。

 

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