歯科と口腔外科の違い:抜歯ー迷いやすい診療科④

歯科と口腔外科の違い:抜歯ー迷いやすい診療科④

歯科医院で抜歯を断られる?

親知らずを抜歯しようと歯科医院に足を運んでも、「これは口腔外科で抜いてください」と別病院を紹介される場合があります。今回のコラムでは、歯科医院口腔外科でできる抜歯の違いについてご説明します。

 

歯科と口腔外科の違い

歯科

症状・疾患別受診すべき医療機関-③歯・口周りの症状(歯科・口腔外科)でもご説明したとおり、歯科とはいわゆる「歯医者さん」です。

主に、疾患としては、虫歯や歯周病などの治療を行います。歯科をかかげるクリニックで、入院設備や手術室などを持っているところは少ないでしょう。

口腔外科

一方、口腔外科とは、口腔内、または口周りに関連する器官に発生した疾患に対して診断・治療をおこなう診療科です。

一般的な歯科よりも、重度な疾患、例えば舌がんや口腔がんなどを扱い、もう少し侵襲的な治療(メスで切ったり縫ったりするような体へのダメージの大きい治療)をします。口腔がんの手術などは、首のリンパ節切除(頸部郭清)などが必要な手術であり、入院期間も1ヶ月以上と長期にわたることがあります。

そのため、多くの場合、口腔外科は大学病院や同じ規模の総合病院にあり、一般的なクリニックには少ないです。口腔外科を掲げる病院には、入院設備や手術室などを持っているだけでなく、放射線治療の施設や集中治療室を持っているところもあります。

 

抜歯する時は、歯科と口腔外科のどっちがいいの?

抜歯は、手術の中では比較的簡単にできる手術です。そのためほとんどの一般歯科が日常的に行っていますし、親知らずの処置であっても一般歯科で対応可としているところも多いです。

ただし、親知らずの状態によっては、一般の歯科医院では対応が困難な場合があり、その場合には口腔外科を受診することになります。

下記のような点に注意しましょう。

●抜歯する歯が神経に関係している

特に下顎には、大きな神経と血管が通っています。抜歯の際、この神経を傷つけてしまうと麻痺が残ったり、血管を傷つけてしまうと出血が止まりにくくなってしまいます。

●顎の骨の深くにある場合

顎の骨を削らなければならず侵襲度が高いため、その分、合併症などのリスクが高くなっています。

●出血が止まりにくい場合

出血しやすい全身疾患を患っている場合、または出血しやすい薬剤を服用している場合は、通常よりも手術中の管理が難しくなります。

●歯の生え方が特殊な場合

歯の生え方が横向き方向の場合、歯茎の切開や骨を削る必要があります。

また、親知らずの位置や状態によっては一般的な歯科クリニックにあるレントゲンではなく、大学病院にあるCTスキャンが必要になる場合もあります。

●かかりつけの歯科が抜歯をしていない

そもそも、かかりつけの歯医者では抜歯を行なっていないケースもあります。

 

抜歯に関しては、まずかかりつけの歯科へ!

口腔内に違和感を感じたり、歯が痛み出すなどの症状がある場合は、大学病院などの口腔外科をいきなり受診する必要性はないことがほとんどです。まずかかりつけの歯科医院へ行きましょう。歯科医師であれば、そもそも「抜歯が必要かどうか」という判断をできますし、歯科医院で実施可能なレベルかどうかということも判断できます。その上でかかりつけの歯科医院で紹介状を書いてもらい、大学病院などの口腔外科を受診するのが良いでしょう。

自身の判断で口腔外科を直接受診される際には、通常の抜歯だと、大きな病院の場合は若手医師が担当することも少なくないことを理解しておいたほうが良いでしょう。親知らずなどの抜歯には歯ぐきの切開、骨を削ること、縫合など、口腔外科において基本的な処置が含まれているため、いい訓練になるのです。

また、開業医・クリニックで口腔外科も標榜されている場合は、大学病院などの口腔外科で研修を積んだ歯科医師が開業していることが多いので、同じ開業の歯科といっても、技術力が高い可能性が考えられますので、そういうところを検討する方法もあると思います。

 

 

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