症状・疾患別受診すべき医療機関-⑪皮膚科

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症状・疾患別受診すべき医療機関-⑪皮膚科

皮膚科の症状と疾患

今回は皮膚科の疾患と症状、そして病院を受診すべきか、かかりつけ医を受診すべきかというお話です。

皮膚は体の外表面を覆っている器官です。単に身体をカバーしているだけではなく、汗を分泌して体温を調節したり、外敵から体を守る免疫反応の場となったりなど、重要な役割を果たしています。

皮膚は自分で見える場所であるということもあり、症状を自覚しやすいという特徴があります。むしろ、自覚症状のない皮膚疾患は珍しいでしょう。主な疾患と症状を見ていきましょう。

 

かゆみ(掻痒)

皮膚にみられる最も多い症状でしょう。医学用語では掻痒(そうよう)と表現します。様々な皮膚疾患で認められ、他の皮膚症状(赤くなったり、ぶつぶつができたり)と同時に現れることが多いです。

→蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、白癬(水虫)、ダニ、シラミ、疥癬、乾癬、など

 

ぶつぶつ(丘疹)

皮膚に小さな盛り上がりが多数できることで、医学用語では丘疹(きゅうしん)といいます。“小さな“というのは通常10mm以下の大きさをいい、これより大きなものは”できもの”(後述の結節や腫瘤)といして扱われます。このぶつぶつも、様々な皮膚疾患で出現し、かゆみを伴うことが多いです。

→アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、にきび、毛包炎、ウイルス性疣贅(いぼ)、伝染性軟属腫(水いぼ)、など

 

 水ぶくれ(水疱)

中に水分を含んだ盛り上がりが皮膚にできることで、医学用語では水疱(すいほう)といいます。火傷(やけど)のあとに、膨らんだ部分をつぶすと水っぽいものが出てきた経験がある方も多いのではないでしょうか?それが水ぶくれです。(ちなみに、火傷のあとの水ぶくれは感染がなければつぶさないほうが良いとされていますので、つぶしたい気持ちはぐっとこらえましょう)。また、皮膚の膨らみの中に溜まっているものが、”うみ”である場合、膿疱(のうほう)とよばれます。

→手足口病、水痘、単純疱疹、帯状疱疹、白癬(水虫)、伝染性膿痂疹(とびひ)、掌蹠膿疱症、など

 

赤くなった(発赤)

皮膚が他の部位や普段よりも赤くなることです。何らかの炎症(アレルギーや感染など)を伴う皮膚疾患の多くで赤くなります。

→アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、接触性皮膚炎、掌蹠膿疱症、など

 

できもの、おでき(結節、腫瘤)

ぶつぶつよりも大きな皮膚のできものです。腫瘍によるものが多いです。腫瘍とは何らかの細胞が異常に増殖したもののことです。腫瘍には良性のものと悪性のもの(悪性腫瘍)があり、良性のものはほっておいても命に関わることはありません(美容上の問題になることはあります)

→良性:粉瘤、脂肪腫、脂漏性角化症、線維腫 など

悪性:悪性黒色腫、基底細胞がん、有棘細胞がん など

 

しみ

皮膚の色が、他の部位や普段に比べて変化することです。日常的に使用される言葉で、慣れ親しんでいるかもしれませんが、立派な皮膚症状の一つです。美容上の問題となるだけでなく、何らかの疾患の症状なこともあります。

→そばかす、肝斑、ほくろ、老人性色素斑、悪性黒色腫、基底細胞がん、有棘細胞がん、など

 

脱毛

毛が抜けることです。髪の毛も皮膚の一部(付属器)ですので、毛に関することも皮膚科で扱います。

→円形脱毛症、男性型脱毛症・壮年性脱毛症(いわいる年をとって髪が薄くなってくるもの)、など

 

受診すべき医療機関

多くの皮膚疾患は、クリニックで対応可能ですので、初診時にはクリニックを受診しましょう。とはいえ、一部、一般病院以上の大病院を受診しなければならない状況もあります。

 

一般病院以上の大病院を受診すべき状況

例えば、皮膚がん(メラノーマなど)は、手術や正確な病理診断、その後の薬物療法などが必要になるため、設備の整った大病院での治療が必要になります。ただ、その場合もまずは皮膚がんかどうかを近くのクリニックで確認し(ダーマスコープという拡大鏡である程度診断できます)、確定診断がついた上で大病院を受診した方がいいでしょう。

よく手足のほくろは皮膚がんの可能性が高いなどと言われていますが、ほくろが徐々に大きくなっている、いびつな形をしている、など何か違和感がある際にはクリニックの受診をお勧めします。

 

また、通常はクリニックで対応できる疾患でも、なかなか良くならず(重症、難治性)、強い薬の使用が必要になった場合には、入院を含めた緊急時の対応が可能な病院で治療を受ける必要があります。

アトピー性皮膚炎を例に解説しますと、軽症~中等症では、生活面での指導や、塗り薬を中心に治療がなされるため、クリニックで十分な対応ができますし、むしろ一人ひとりに時間をかけやすいクリニックが適しています。しかし、重症例や、塗り薬ではなかなか良くならないといった場合には、内服治療が必要になります。アトピー性皮膚炎では、ステロイドや免疫抑制薬が使用されますが、これらを内服で使用する場合には、免疫抑制(重篤な感染症にかかってしまう可能性がある)などの副作用に気をつける必要が塗り薬より高くなるので、設備の整った病院で診てもらうほうが安心です。

 

皮膚のトラブルに出会う機会は多いものです。また、頻度の高い疾患であるアトピー性皮膚炎などのような慢性疾患では、長い期間受診・治療を継続しなければなりません。このことから、普段から皮膚科のかかりつけ医をもっておくことをおすすめします。そのうえで、がんなどの専門的な治療が必要な疾患や、かかりつけ医にかかっていてもなかなか良くならない場合には、大病院を受診する・名医を探すといった受診行動が最も適しているでしょう。

 

 

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