症状・疾患別受診すべき医療機関-⑫耳鼻咽喉科の症状

症状・疾患別受診すべき医療機関-⑫耳鼻咽喉科の症状

耳鼻咽喉科を受診すべき症状

今回は耳鼻咽喉科を受診すべき症状・疾患、その場合にどういう医療期間を受診したらいいかというお話です。

耳鼻咽喉科は、「耳」「鼻」「のど」の病気を得意としています。のどは医学的には、口(口腔)の奥の領域で食道に通じる「咽頭」と、気管から肺への入り口にあたる「喉頭」に分けられます。なので耳鼻咽喉科というわけですね。また、鼻は細かくいうと、皆さんご存知の鼻の穴から口の奥に通じる鼻腔のほかにも、おでこやほほの骨にある副鼻腔という空間があります。

耳鼻科が対応する主な臓器には耳、鼻(鼻腔、副鼻腔)、のど(咽頭、喉頭、声帯)があり、上図のような位置関係にあります(耳は図示していません)。

耳鼻科が対応する主な臓器には耳、鼻(鼻腔、副鼻腔)、のど(咽頭、喉頭、声帯)があり、上図のような位置関係にあります(耳は図示していません)。

 

各部位の疾患で生じる主な症状には次のようなものがあり、このような症状がみられたら耳鼻科を受診するとよいでしょう。

耳の症状

  • 音が聞こえにくい(難聴)
  • 耳鳴りがする
  • 耳がいたい
  • 耳だれが出る
  • 耳が腫れた
  • 目が回る(めまい)

 鼻の症状

  • 鼻水がでる
  • 鼻血がでる
  • 鼻づまり
  • 臭いが分かりにくい
  • 頭痛がする

のどの症状

  • のどが痛い
  • 扁桃腺が腫れた
  • 声がかれた

 

耳鼻咽喉科の代表的な疾患

耳鼻咽喉科の疾患は多岐にわたりますが、ここでは代表的なものと症状の関係をいくつか解説します。

中耳炎

鼓膜の奥の中耳とよばれる空間に感染が起こる疾患です。熱が出る点は一般的な風邪と同じですが、中耳炎では加えて耳が痛いという症状がでます。小児に多い病気ですが、大人もかかります。軽症であれば抗菌薬を飲むことで治りますので、耳鼻科でなくても診療することもできます。重症になると、鼓膜を切開したり穴をあけたりして膿を出さなければならたにため、耳鼻科専門医の治療が必要になってきます。

副鼻腔炎

これは、先程解説した副鼻腔という、おでこやほほの骨の中にある空間に感染が起こる疾患です。症状としては、熱に加えて頭痛があるます。急性のものと慢性のものがあり、慢性のものはいわゆる蓄膿症です。急性の場合は抗菌薬の内服や点滴で治りますが、慢性のものでは場合のよっては手術を行い、溜まった膿を出しやすくする必要があります。

アレルギー性鼻炎・花粉症

「くしゃみ、鼻水が止まらない」、これはご存知の方も多い疾患でしょう。ダニ、ハウスダスト、スギ花粉、などなど、本来体に大きな害の無いはずの異物に対して、免疫が過剰に働いてしまう(アレルギー)疾患です。目にも、赤くなる、涙がでる、かゆいといったアレルギー性結膜炎症状が併発することが多いです。人によって原因となる物質(アレルゲンといいます)は異なり,血液検査でアレルゲンを調べることができます。スギ花粉が原因の場合には、シダトレン®という薬があり、免疫反応自体を抑える治療が可能になっています。

 

耳鼻咽喉科の疾患で注意が必要な症状

さきほど挙げた、耳鼻咽喉科を受診すべき症状のなかでも、耳鼻咽喉科以外の疾患の可能性があるものがあります。

難聴

耳が聞こえにくくなる症状が難聴です。これは耳の機能自体異常がある場合のほか、耳から脳に音刺激を伝える神経の経路に異常がある場合があり、例として脳腫瘍などの脳外科領域の疾患があります。

めまい

耳は音を効く機能の他、身体のバランス感覚(平衡感覚)を感知する機能もあります。この機能が障害されると、めまいといった症状が出現することになります。ただし、めまいが起こる原因には、耳自体の疾患の他にも、心臓の疾患、脳の疾患など様々な原因が考えられます。

頭痛

耳鼻咽喉科の疾患で頭痛をきたすものには、先ほど解説した副鼻腔炎がありますが、頭痛の原因にはこの他にも、脳卒中などの脳血管の疾患や、片頭痛など、様々なものがあります。

 

クリニックと大病院のどちらの医療機関を受診すべきか

耳鼻咽喉科の疾患は、クリニックで対応可能なものが多く、また、クリニックで対応できないような疾患(がんなど)は、ご自身で判断することが極めて難しいと思います。ですので、いきなり大病院を受診するよりもまずはクリニックを受診したほうがよいでしょう。クリニックで対応できないがんなどの疾患や、手術が必要な場合には紹介状を書いてもらったうえで、大病院を受診するようにしましょう。

ただ、一過性・急性の疾患が多いことから、いわゆる“耳鼻咽喉科のかかりつけ医”をもつのは難しいかもしれません(アレルギー性鼻炎などの慢性の疾患、内科である程度対処可能な疾患もあり、このような場合は信頼できるかかりつけ医をみつけておきましょう)。ご自身の症状に合わせて、そのような症状の疾患を得意としているかどうか、前もって調べる必要があります。

 

 

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