白内障の治療にもレーザー手術が始まっています!

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[投稿日] '16/07/05 [最終更新日] '18/03/18 345views
白内障の治療にもレーザー手術が始まっています!

白内障の治療法

白内障の薬物治療

視力の低下や眼のかすみが軽度の初期段階は、薬で白内障の進行を抑えます。

眼の病気は内服薬ではなく、目薬(点眼薬)による治療が基本となります。しかし、あくまで白内障の進行を遅らせることが目的であり、治すことはできないのが現状です。

目薬にはカタリン・カリーユニ・タチオン・チオラ・パロチンなどがあります。多くの場合カタリン・カリーユニ・タチオンのいずれかが使用されており、症状によりますが1回1滴を、毎日3-5回程度点眼します。

白内障の手術治療

白内障手術の概要
白内障の手術は主に、「水晶体超音波乳化吸引術」、及び、「眼内レンズ挿入術」という手術を行います。手術はまず、白く濁った水晶体を超音波で乳液のように変化させます。その際、水晶体の後ろ側だけはお皿のように残しておきます。乳化した部分は掃除機の様な小さな機械で吸い取ります。すると、後ろの透明なお皿の形をした水晶体部分だけが、残ります。その上に水晶体の代わりになるような、レンズをのせます。そのままですと、目の中で動いてしまったり、前に落ちてしまうといけないので、レンズには引っ掛け棒のようなものが両側についており、それを眼の横の部分に引っ掛けて固定したら手術は終了です。

白内障の手術の準備と退院までの期間
このレンズには眼鏡のように度数が決まっており、手術前に視力測定などを行い、医師と相談して決定します。機械挿入のために3mm 程度切開しますが、縫合の必要はなく、局所麻酔での手術になりますので、体への負担も少なく、日帰り〜2泊3日程度の入院で帰宅できます。手術の合併症として、残しておいたお皿が破けてしまったり、レンズを引っ掛けた部分が切れてしまったりすることもありますが、ごくわずかで危険性の少ない手術になります。手術後は1−3ヶ月程ばい菌や炎症を抑える目薬をします。手術の後は、すぐに視界が明るくなり、その効果を実感できると思います。しかし、眼の中に入れたレンズが慣れ、ピントをうまく調節するのに時間を要するため、視力が回復し安定するのには個人差があり、1−3ヶ月ほどかかる場合があります。

白内障の手術ができない場合
このように白内障の手術は身体への負担も危険性も少ない治療法です。しかしながら、白内障にかかったすべての方が受けられるかというと、そうではありません。角膜とよばれる眼の表面を覆っている膜が、丸く円錐状になっていたり、濁っていたり、炎症がおきていたりする場合、手術自体が受けれなかったり、また、白内障がかなり進行しており、レンズが乳化できないほど固くなっていたり、加齢による影響で、レンズを引っ掛ける部分が弱っていたりする場合には別の手術方法になったりします。

別の手術としては、例えば、水晶体であるレンズそのものを取り除き、新しいレンズを縫い付ける方法があります。前述と同じく局所麻酔での手術ですが、5−7日間ほど入院を要し、感染症等の危険性もまします。どの術式になるかは、眼科医師の判断で決定をします。

 

白内障の最新治療

近年、レーシックという近視の治療で使用されているレーザー(フェムトセカンドレーザー)が、白内障の治療にも活用され始めています。レーザーによる手術はコンピューター制御によって行われるので、より精密な手術が可能と言われています。それにより、患者さんの負担がより軽減し、術後のピントの回復も早いと言われています。眼科治療の発展に期待したいですね。

 

 

 

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