セカンドオピニオンの受け方?必要な持ち物っていったい何?

tag / / / / /
[投稿日] '17/10/24 [最終更新日] '18/03/18 1,418views
セカンドオピニオンの受け方?必要な持ち物っていったい何?

セカンドオピニオンという言葉は幅広く浸透しているものの、その制度を利用しようとすると、意外とあいまいな部分が多くあることに気付きます。セカンドオピニオンの制度を知っていらっしゃる方も、具体的な持ち物や受け方についてまでしっかり理解されている方は少ないのではないでしょうか。今回は、セカンドオピニオンの受け方や持ち物など、当日を迎えるまでの流れについてご説明させていただきます。

転院とセカンドオピニオンの違いについてなど、非常に勘違いしやすい部分も多く、迷われることも多いと思います。もしご覧になっていらっしゃらない方がいれば、こちらをぜひご覧いただいてから、ここから先の内容を見ていただくと一層理解が深まると思います。

セカンドオピニオンとは…?転院との違いについてなど、看護師がお伝えします!

 

セカンドオピニオンを受ける方法、ご存知ですか?

さて、ここまでの話でセカンドオピニオンのイメージができてきたことと思いますが、そもそもセカンドオピニオンとはどうやって受けるのか、という話をしたいと思います。

最近、大きな病院では、セカンドオピニオン専門の外来というものを設けて、通常の外来とはっきりと区別しているところが増えてきました。その場合、通常の受診とセカンドオピニオンでは、それぞれ受けるための方法が大きく異なることをご存知でしょうか。まずは、セカンドオピニオンを受ける方法について分かりやすくお伝えさせていただければと思います。

 

セカンドオピニオンを受けるために必ず必要なもの

セカンドピニオンを受けるときには、必ず最初に必要なものがあります。それは「現在かかっている医師からの許諾」です。”セカンドオピニオン”というからには”ファーストオピニオン”も当然存在するわけですが、その医師からの許諾が必要となります。

こういってしまうと、「許諾がないとセカンドオピニオンを受けることもできないんだ。先生が間違った治療をしてても、セカンドオピニオンを受けに行くのを阻止すれば、間違ってることがばれないってことで、結局医師を守るための内輪の仕組みなんでしょ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし実際はそういう理由からではありません。

セカンドオピニオンを受ける際には、現在の病状や治療の経緯などを正しく伝える必要があります。すでに述べたように、セカンドオピニオンでの受診のときには、外来で医師と話をするのみで、基本的に追加の検査などは受けられないため、患者さんの持ってくる情報が、セカンドオピニオンを行う際の全情報となります。そのため、持参する情報が少なければ少ないほどセカンドオピニオンの精度が落ちますし、多ければ多いほど正確な判断をすることができます。

自分の病状や治療法をなにもなしに詳細に説明するのはほぼ不可能ですので、現在かかっている病院からの「紹介状」「検査データ」を持参することが必須になります。そしてそれらを準備してもらうには、「現在の主治医からのセカンドオピニオン受診への許諾」が必要になるわけです。

セカンドオピニオン 持ち物

セカンドオピニオンを受ける方法としては

セカンドオピニオンを受ける手順としては、受ける病院によって少しずつ異なりますが、大枠は下記のようになります。(実際に受診される際にはその病院に受診方法を確認してください)

  1. まずはセカンドオピニオンを受けたい医師をネットなどで探す
  2. その病院のセカンドオピニオンの受診方法を病院のホームページで確認する
  3. 現在かかっている医師に、xx先生のセカンドオピニオンを受けてみたいと相談する
  4. 了承が得られれば、「紹介状」「検査データ」の準備をお願いする
  5. 同時に、現在かかっている病院の医療連携室を通じて、セカンドオピニオンを受ける病院の受診予約をとってもらう
  6. 数日後に、現在かかっている医師から「紹介状」「検査データ」を受け取る
  7. それらを持って、予約した時間にセカンドオピニオン先の病院を受診する

予約の際に、患者さんご自身で予約がとれるところもあれば、現在の病院からしか取れないところもありますので、注意が必要です。また同様にセカンドオピニオン受診の際も、ご本人がいないとだめな場合もあれば、ご家族だけで話を伺える場合もありますので、受診したい病院が決まったら、受診方法を確認することが重要です。

 

セカンドオピニオン当日の持ち物

「紹介状」「検査データ」と書きましたが、具体的には下記のようなものをセカンドオピニオン当日は持参すると良いでしょう。

  • 紹介状(診療情報提供書)
  • CTやX線、MRIなど画像撮影を行なった場合はそのデータ(CDロムで渡される場合が多いです)
  • 血液検査結果(このあたりは結果の紙になりますが、紹介状と一緒に同封されていることが多いです)
  • 病理組織検査(報告書のみならず、病理のプレパラートを求めるところも多いです。その場合には、元の病院からレンタルという形で持ち出すことになります)
  • (行なっている場合には)心電図、呼吸機能検査、脳波の検査結果
  • お薬手帳   など

「検査データ」は全てを必ず持参する必要があるわけではなく、すでに行なっている検査の結果のみで大丈夫です。全部を揃えるために、追加で呼吸機能検査を行わなくてはならない、などはないです。もちろんくどいようですが「紹介状」はセカンドオピニオンを受ける上で必ず必要になります。

 

以上がセカンドオピニオンの当日までの流れになります。こうして改めて見てみると、事前に準備するものも多くあるので、何が必要なのかをしっかり理解しておくことはとても大切ですよね。このコラムを読んでいただいて、セカンドオピニオンを受ける流れをイメージでききたら何よりです。

今回は当日までの流れをお伝えしましたが、セカンドオピニオンを受ける際にはまず主治医に「紹介状」を書いてもらう必要があります。でも「紹介状」ってどう頼むとスムーズに受け取れるのでしょうか。

次回はその主治医へ紹介状を依頼する方法について、少し深めてお話しさせていただきます。ぜひご覧下さい。

「どの名医に治療をお願いすればよいのかわからない!」とお悩みの方には、クリンタルの名医紹介サービスをお勧めしています。クリンタルが独自に厳選した「3,500人の有数の専門医」「35,000人の街の名医」の中から、あなたの病気/症状やご希望を考慮して、クリンタルの医師が最適な名医をご紹介します

クリンタルの名医紹介サービス