アトピー性皮膚炎の治療で大切な3つのポイント

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[投稿日] '16/07/09 [最終更新日] '18/03/18 227views
アトピー性皮膚炎の治療で大切な3つのポイント

アトピー性皮膚炎の治療法

アトピー性皮膚炎の治療で大切なのは、炎症を抑えることかゆみを抑えることスキンケアの3つといわれています。多くは外用薬と内服薬を併用し、刺激を避ける生活指導が行われます。アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返す病気ですから、症状が治まって良くなったと感じても自分の判断で治療を中止せず、医師の指示通りに適切な治療を続けることが大切です。

下記に炎症を抑えることかゆみを抑えることスキンケアを行うための、代表的な治療法を挙げましたが、これだけたくさんあると、全てを徹底するのは難しいかもしれません。人によって主な原因になっているものは決まっていることが多いので、何が自分にとって原因になっているのかを特定して、ひとまずその治療法をきちんと実行するのが良いでしょう。

外用薬
皮膚が乾燥し、カサカサしている部分はワセリンなどの保湿剤で保湿するだけで良くなる場合があります。また、症状が治まっていても保湿剤を塗って乾燥しないようにすることも大切です。赤くなったり、腫れていたり、じゅくじゅくしているような部分は炎症を起こしているため、炎症を抑えるための薬が必要になります。炎症を抑える塗り薬には「ステロイド外用薬」と「非ステロイド外用薬」があります。
ステロイドは強さで5段階に分けられており、症状に合ったものが処方されます。医師の指示通り、適切に使用すれば副作用の心配はほぼありません。炎症が弱い場合や、皮膚の薄い顔や粘膜の近くなどに対しては、ステロイドを含まない非ステロイド外用薬が処方されることもあります。

内服薬

かき壊しを防ぐためにかゆみを抑える抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が用いられます。重症の場合は一時的にステロイドが飲み薬でも処方されることがあります。

生活指導
生活面で、刺激を避けて皮膚にやさしい環境を作ることが指導されます。アレルギーがある場合は、アレルゲンを避けるよう指導されます。アレルゲンは血液検査で分かるため、調べておくと生活しやすくなるでしょう。

日頃の生活でできるだけ症状が出ないようにするためのポイントは多岐にわたります。ダニやホコリ、ペットの毛などが刺激となりやすいため、こまめに家を掃除することも大切です。汗をかいたらすぐに拭き、こまめにシャワーで洗い流すと刺激が少なくて済みますが、洗浄力の強いシャンプーや石鹸は刺激となるため避けるようにします。

また、温まることでかゆみが増強されるので熱い風呂や長風呂は避けたほうが良いです。寝るときに布団に入って温まることでもかゆみが増強しますので、氷枕などをうまく使って体を冷やすことも必要です。

刺激を避ける
掻くことで悪循環が起こるため、なるべく掻かないよう努力しましょう。子供が寝ている間に掻いてしまうことを防止するために、患部に包帯を巻いたり、手袋をすることも推奨されます。爪は常に短く切っておきましょう。ストレスや疲労でもかゆみが引き起こされることがあるため、ストレスを避け、しっかり睡眠時間を確保するようにしましょう。

衣服もなるべく柔らかく、肌触りの良いものを選ぶようにし、チクチクした刺激のあるものは避けます。シーツや布団などの寝具も同様です。

 

アトピー性皮膚炎の最新治療

アトピー性皮膚炎に関する研究は日々進んでいます。最近でも皮膚のバリア機能を高めるタンパク質の発見や、アトピー性皮膚炎を引き起こす原因遺伝子の解明など、その研究の成果が発表されていますが、治療に反映されるまでには時間がかかりそうです。

一方、近年注目されているのが腸内環境改善によるアトピー性皮膚炎やアレルギー疾患の症状緩和です。免疫機能の多くが腸に集中しているため、腸内環境を整えることで免疫バランスが整えられ、アレルギー症状の緩和や免疫力の増強に繋がるといわれています。腸内環境を整えるための乳酸菌食品や飲料、サプリメントなどが多く販売されていますが、効果には個人差があり、必ずしも症状が緩和するとはいえないようです。

 

 

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