食道がんは喫煙、飲酒、刺激物の接種等が原因で発症すると見られています

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[投稿日] '16/04/02 [最終更新日] '18/03/18 309views
食道がんは喫煙、飲酒、刺激物の接種等が原因で発症すると見られています

女優の淡路恵子さんや、タレントのやしきたかじんさんなど、著名な有名人の方々が罹患し、命を落としている食道がんという病気。有名人の方が罹患したことでテレビ等のメディアで様々な特集が組まれ、その存在を知ったという方も多いのではないでしょうか。

今回はこの食道がんについてお伝えしていきたいと思います。

 

食道がんの概要

食道がんとはいったいどのような病気なのでしょうか。

国立がん研究センターの報告によると、2015年の食道がん罹患数は23,900人。うち、男性は20,500人で女性は3,400人となっており、男性の罹患数が圧倒的に多くなっています。

年齢としては50歳以上から注意が必要となるものの、罹患者の平均年齢は約64歳とされています。

食道がんは、表在がんと言って食道壁の粘膜下層でとどまっている場合は、約75%が無症状です。しかし、進行がんとなると大部分で何かしらの症状が出現します。そのため、症状が出現したときにはすでにがんが進行しているということが多く、初期に発見されるときは健康診断や人間ドックの際に行われる内視鏡検査で発見されます。

食道がんに出現する症状としては、下記の2つが主にあげられます。

 

・狭窄感、つかえ感、嚥下困難感

がんが大きくなると、食道が狭くなります。そのため、食べ物が途中でつっかえたり、食べ物が飲み込みにくくなったりもします。また、さらに進行して悪化すると食べ物はおろか、自分の唾液でさえも飲み込む際につっかえるような感じがします。

 

・声がかれる(嗄声)

食道のすぐ近くにある反回神経という神経をがんが圧迫することで、声がかすれてしまうという症状が出現します。反回神経麻痺とも呼ばれます。上記でも説明した嚥下困難感はこの神経麻痺も理由の1つとなります。

 

食道がんを含むがんは放置していると、周囲の組織を破壊しながら広がっていきます。特に食道は他の消化器に存在している漿膜という丈夫な膜がないため、他の臓器よりも進行度は早いとされています。

食道がんでは気管や前述した反回神経にがんが浸潤することが最も多く、他にも首や腹部のリンパ節への転移や、肝臓、肺、骨への転移が報告されています。

 

食道がんの原因

それでは、食道がんの原因とはいったい何なのでしょうか。

食道がんの発生のメカニズムは実はまだ解明されていません。後述する何らかの因子が原因となることでがん細胞ができ、このがん細胞が徐々に広がっていくことで発症するとされています。

食道がんの原因として挙げられるのが喫煙、飲酒、熱いものや辛いものといった刺激物の頻繁な飲食があげられます。特に、たばこを吸っている年数×毎日吸う箱数が30以上の方では3倍日本酒換算で毎日2合以上の飲酒をする方は5倍、それらをしない人よりも発症率が高くなるという報告があります。

また、食道アカラシア、食道狭窄、バレット食道といった疾患にかかったことある方は、長い経過を見ていくうちに食道がんを合併するケースが多くなっています。

 

食道がんの進行度はがんの広がりや深さによって4段階に分けられます。

  • ステージⅠ:がんが粘膜下層にとどまっており転移はしていない。(Ⅰa期)または、がんが発生した箇所付近のリンパ節にわずかに転移がみられる。(Ⅰb期)

この時点までが早期がんと分類されます。

 

以下、進行がんと分類されます。

  • ステージⅡ:がんが筋層を超えて深く進行しており、食道の外側にわずかにでている。食道付近のリンパ節のみに転移がみられる。
  • ステージⅢ:がんが深く進行しており、食道の外側に大きく出ている。食道から少し遠くにあるリンパ節にも転移がみられる。
  • ステージⅣ:がんが食道周囲または遠く離れた臓器や組織にも転移している。また、胸膜や腹膜への転移も見られる。

 

症状に気づきにくく進行しやすい食道がん。早期に発見するためにも定期的に検診を行い、早期発見に努めていきたいものですね。特に喫煙習慣、アルコールの習慣がある方は要注意です。

 

 

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